【NEWS】「奈良今昔物語集」あをにまる(卑屈な奈良県民bot2号)インタビュー

【NEWS】『今昔奈良物語集』あをにまる(卑屈な奈良県民bot中の人2号)インタビュー

『今昔奈良物語集』あをにまるKADOKAWA

Twitterで日々奈良県を盛り上げ(?)ている、「卑屈な奈良県民bot」中の人2号こと、あをにまる氏の初著書『今昔奈良物語集』が2022年12月21日に発売!

あをにまる(卑屈な奈良県民bot中の人2号)って?

フォロワー数は2022年12月現在5.6万人と、奈良県の数ある公式アカウントを上回る数字に

「卑屈な奈良県民bot」は、2013年からTwitterに登場し、日々奈良県への愛ある卑屈なツイートを投稿しているアカウント。
botと称してはいるが、実際は1号の"ばっきーぬ"さんと、2号の"あをにまる"さんの2人が運営している。

中の人2号ことあをにまるさんは、誰もが知る文学作品の舞台を奈良に置き換えた『今昔奈良物語集』を執筆しWeb小説サイト「カクヨム」に投稿。
その後、続けて投稿した「ファンキー竹取物語」が「はてなインターネット文学賞」で大賞を受賞した。
小説の他にも、フリーゲーム「ファイ奈良ファンタジー」をweb上で公開し、現在、新たに「確定申告を頑張るRPG」、「なら☆こい」といったフリーゲームの製作を進めるなど、多方面で活躍の場を広げている。

今回は、『今昔奈良物語集』について、あをにまるさんと担当編集の和田さんにお話を聞いてみた。

卑屈な奈良県民botのインタビューはこちら!

名作の舞台を奈良にすると

この本ができるまでの、簡単な流れを教えていただけますか? あをにまるさん(以下、あをにまる) 「まず最初に、『今昔奈良物語集』として、『走れ黒須』、『若草山月記』、『古都路』の3話を書いて、その次に書いた『ファンキー竹取物語』『はてなインターネット文学賞』を獲得しました。 すると『はてなインターネット文学賞』をいただいてから、少し間が空いて『KADOKAWAからのご連絡』という、詐欺っぽいメールが来まして…」 和田さん(以下、和田) 「あをにまるさんがWeb小説投稿サイト『カクヨム』に投稿されている作品を読んで、カクヨム編集部経由でメールをお送りしたのが最初ですね」 和田さんが最初にあをにまるさんの作品を読んだとき、どう感じましたか? 和田 「カクヨム編集部から最近の注目作品として『ファンキー竹取物語』を教えてもらい、そこから『今昔奈良物語集』も読みました。 『ファンキー竹取物語』の方が、読まれている回数が多く、話題になっていたのですが、個人的には『若草山月記』をおもしろく感じました。 本家の『山月記』を解釈し、どうパロディに落とし込むかを考えて作っているな、と。 それと、各作品の文体を誠実に再現しようという技術が光っていました。 本の内容と文体技術的な面白さがすごく印象に残ったので、声をかけさせていただきました」 今の話を聞いて、あをにまるさん、いかがですか? あをにまる 「僕が話すより、和田さんの方が圧倒的に話が上手いじゃないですか! 分かりやすいところで言うと、誰もが学校の授業でふれたことがある『山月記』。 これが、奈良だったら登場するのは虎ではなく、鹿だな、と思い書きました。 奈良出身の森見登美彦先生も同じく文学パロディを書かれているんですが、そちらは京都が舞台なので、じゃあ僕は奈良を舞台にしても面白いんじゃないか、と。 奈良に住んでいるうえに、ごく一部の人じゃないと分からないんじゃないか、というネタも作中には少々散りばめています。 登場人物の名前など、注目してもらえれば!」 和田 「私は大阪出身なので、特に大阪-奈良間の終電の話や飲みに行くときは大阪に出てしまうなどの奈良ネタを一層リアルに感じました。 個人的には、奈良出身の次に大阪出身の方も楽しめるのではないかと思います。」 あをにまる『今昔”奈良”物語集』と言いながら、3話くらい『今昔”大阪”物語集』になっていますね。 最初から半分は大阪の話、2話目もほぼ大阪の話。 デートは大阪へ行く、という描写も多いですね、かくいう僕も買い物は大阪へ出ていきますが」
いろいろと作品の話が出ていますが、それぞれのお気に入りの話を教えてください あをにまる 「僕は、『二十歳』ですね。 菊池寛原作の『形』を基にしているのですが、こちらは2,000文字くらいで、相手が主人公の”形”ばかりを見ていた、という内容。 『二十歳』は、そのテーマを踏襲しつつも少し視点を変えた、”形”をめぐる登場人物たちの対比という構成で、オリジナリティを加えながら上手く書けたかなと自信作です。 もうひとつが、書き下ろしの『耳成浩一の話』です。 “今”と”昔”が交差する、まさに『今昔物語集』のトリとして、まとまっていていいかなと思います」 和田 「どれも好きなのですが、ひとつ選ぶとしたら、自分があをにまるさんに声をかけるきっかけになった『若草山月記』です。 書籍化にあたって、当時公開されていたものからブラッシュアップしてもらい、更に面白くなったと思います。 編集者の目線から、あをにまるさんの作家としての進化も感じられる『若草山月記』には思い入れがあります」 全部で11話、いろいろなテイストの話が収録されていますが、あをにまるさんは昔からこういった創作をされていらしたんですか? あをにまる 「高校大学と演劇部に所属しており、高校時代にとあるプロの脚本家の方が書かれたシェイクスピアの三大悲劇『マクベス』をパロディにした作品を見て、ずっと僕もこういうのを書いてみたいと思っていました。 社会人になり、小説投稿サイトなるものがあると知り、折角なら書いてみるか!と始めました」 Twitterで「卑屈な奈良県民bot」をしながらですね あをにまる 「Twitterの140字という制約を受けながら、どう表現すれば面白いかを考えるのは、文章を考えるうえで自分の力になっているのかもしれません」 「卑屈な奈良県民bot」のフォロワーからすると、普段の愉快なあをにまるさんのツイートからは想像がつかないようなお話も収録されていますね あをにまる 「書籍化にあたり、文字数の関係から書き下ろしが必要となりました。 和田さんから、『コメディだけでなく、いろんなものがあったほうが面白いかも』と提案を受け、『じゃあいろいろ書きます!』と。 僕は笑える話の方が好きなので、コメディの方が多いですが、いろんな味を楽しめると思います。 全部で11あるお話の順番も、昔話と現代の話を交互にしながら、という僕の注文を受けつつ、和田さんが緩急をつけて上手く考えてくれました」 和田 「書き下ろしがあるとはいえ、WEBで読める作品も多いので、書籍化するにあたり、1冊の本として読む面白さを付け加えたく、話の順番にはこだわりました」 あをにまる 「流石プロ編集!」

大和高田市の千本桜

個人的に「大和の桜の満開の下」が、大和高田市の千本桜の風景が頭にふわっと広がる、いい作品だなと思いました 和田奈良のいろんな場所に行きたくなるお話ばかりですよねあをにまる 「実は『大和の桜の満開の下』の舞台である大和高田市は、僕の地元でもあります。小学校低学年のころ、僕が飼っていたハムスターが死んでしまい、そのとき泣きながら千本桜がある辺りへ埋めに行ったという思い出も、この作品に反映されているかもしれません」 お話は、どうやって思いつくのですか? あをにまる 「読書冊数自体は、他の作家さんより多くないかもしれませんが、同じ作品を何回も読むんです。 そうしているうちに、これが奈良だったら、これをこう奈良に変えたら面白いんじゃないか、と思いつきます。 あとは和田さんに泣きつくと、いいアドバイスをいただけます。 また、いろんな作品をインプットして、アウトプットする、それの繰り返しですね」 お話に出てくる奈良のスポットは、実際に足を運ばれているのですか? あをにまる 「そうですね。例えば、以前ぱーぷるで取材した『生駒山上遊園地』の帰りに、生駒山にある恋人の聖地に行きました。 恋人ではなく、おっさんと2人でですが。 カップルめっちゃいて、何してんや俺ら?!と。」

『生駒山上遊園地』記事はこちら!

ココに注目して欲しい!というポイントはあれば教えてください あをにまる 「先ほども述べましたが、奈良の小ネタがたくさんあるので、そこを見ると面白いかと。 できれば、原作を読んだことがないものがあれば、原作にもふれてから『奈良今昔物語集』を読むと、更に面白くなるかもしれません。 教科書だと一部だったり、年代によっては取り扱っていなかったりしますからね」 和田併せて読むことで、『ここをこう変えてきたか!』と、ひねっている部分に気付けますし、原作と本作、両方の面白さを感じられます最後に、これから読まれる方々にメッセージをお願いします! あをにまる 「めっちゃエゴサしているので、みなさん感想を是非Twitterで呟いてください。 いいねを押させてください。 それと、作品名の”今昔奈良物語集”か”卑屈な奈良県民bot”を付けて呟いてください! 是非、どうぞよろしくお願いいたします。 では、トリを和田さんお願いします!」 和田 「私でいいんですか?! 担当編集もまだ気づいていないネタを、奈良にゆかりがある方は見つけられる可能性が高い、特殊で面白い本だと思います。 奈良を離れている方も地元に帰るであろう年末年始の時期に、奈良での家族団らんで、この本を話題にしていただければ嬉しいです」

発売を記念して、『啓林堂書店 奈良店』でサイン会開催!

12月24日(土)に、近鉄奈良駅近くの『啓林堂書店 奈良店』にて、あをにまるさんのサイン会が開催される。
『今昔奈良物語集』をお店で当日購入、もしくは持参した先着50名にあをにまるさんが直筆サインを入れてくれる。
クリスマスイブに予定がある人も、ない人も『啓林堂書店 奈良店』へGO!

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