バラだけじゃない!おふさ観音『紫陽花の花道』で出会う夏の風景
バラ・あじさい・提灯のトリプル競演も
橿原市にある観音寺、通称“おふさ観音”。現在『紫陽花の花道』が開催中です。
この期間、可憐なあじさいたちによって、参道の両端が色鮮やかに彩られます。

バラの名所として知られる おふさ観音 。6月23日(火)までは、バラ・あじさい・提灯の競演が楽しめます。
『バラまつり』は6月30日(火)まで開催中で、ぱーぷるでもその様子を紹介しました。
さらに今は、『紫陽花の花道』や”世の中を明るく灯したい”という願いが込められた『提灯まつり』も同時開催。境内では、この時期ならではの華やかな風景を楽しむことができます。

先日の季節はずれの台風で、デリケートなバラは影響を受けてしまったそう。しかし、お寺の方々は1時間以上かけて傷んだ花を丁寧に摘み取り、美しい景観を守られました。
そのおかげで、色鮮やかに咲くバラの姿を鑑賞することができました。訪れる人を気持ちよくお迎えしたいという思いと、日々の細やかな手入れが、境内の美しい花景色を支えているのです。
どんどん見頃を迎えるあじさいたち

取材に訪れた6月初旬、早咲きのあじさいが境内のあちこちで開花を始めていました。これから中咲きの品種へと主役がバトンタッチし、6月下旬にかけて見頃のピークを迎えます。
さらに遅咲きの品種が7月初旬頃まで境内を彩り、初夏から夏へ移ろう季節を感じさせてくれます。
『紫陽花の花道』は、7月上旬まで開催予定とのこと。
『紫陽花の花道』はいつから始まった?

バラの名所として知られるおふさ観音ですが、『紫陽花の花道』が始まったのは実は昨年、2025年のこと。スタート当初は約500株のあじさいが境内を彩り、バラを目当てに訪れた参拝者からも好評を集めたそうです。
その後、昨年植えられた株も一年をかけてしっかりと成長。今年はひと回り大きくなった花々が境内を彩っています。今後さらに株が育てば、初夏を迎えるたびにより華やかな景色を楽しめることでしょう。

今シーズンは約800株のあじさいが来訪者を出迎えます。花を愛する現住職が、心惹かれた品種を少しずつ集めてきた結果、その数は約100種類にも及ぶのだとか。
バラに加え、個性豊かなあじさいが彩る新たな初夏の風景も、おふさ観音の見どころとなっています。
希少品種『大島緑花(おおしまりょっか)』

こちらは伊豆大島で発見された大変珍しい品種のあじさい。鮮やかなブルーの花を囲むようにグリーンの装飾花が広がり、その独特な色合いが目を引きます。
まるで青い花の周りを蝶々が舞っているかのような愛らしい花姿も魅力。ほかのあじさいとはひと味違う、個性的な美しさに思わず足を止めて眺めたくなることでしょう。
「このお花もあじさい?」…答えは?

来訪者によく質問されるのがこちらのお花。少し先端が尖った花弁のこちらも、ズバリあじさいです。
柏の葉に似た葉形が、名前の由来となった『カシワバアジサイ』。
円形に咲く品種が多いあじさいの中では珍しく、花が円すい状に集まって咲くのが特徴です。重みでゆるやかにしなだれた花房もあり、その姿はどこか稲穂を思わせる趣があります。
葉にもご注目

パープルで縁取りされた花びらが、上品な雰囲気のこちらのあじさい。現住職は、濃く深い緑色の葉がお気に入りとのこと。
葉が大きいあじさいは、形や大きさなど、葉形も多様な表情を楽しめるので、葉に注目するとより個性を感じることができるかもしれません。
『茶房おふさ』で、ほっとひといき

境内奥、日本庭園を進んだところにある飲食スペース『茶房おふさ』。

夏場は、ふわふわかき氷が人気メニューで、庭園の景色を望みながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
梅雨のひとときを、おふさ観音で

”花をきっかけに、お寺をもっと身近に感じてほしい。”そんな住職の思いから、季節ごとの花や催しを通した取り組みが続けられているこちらのお寺。
取材中には、「たまには歩かないとね」と笑顔で境内を散策する来訪者の姿も見られました。晴れた日の鮮やかな彩りはもちろん、雨に濡れてしっとりと輝くあじさいも、この季節ならではの美しさです。
地域に開かれたお寺として親しまれているおふさ観音。バラやあじさい、提灯が彩る初夏の境内で、梅雨だからこそ出会える景色を求めに、しっとり穏やかな境内を歩いてみませんか。
おふさ観音

住所:奈良県橿原市小房町6-22
電話:0744-22-2212
開門時間:8:30〜17:00
入場料:無料(本堂内のみ拝観500円)
駐車場:西駐車場 5台/ 南駐車場5台/第2駐車場12台(バス2台可)
駐車料:無料/イベントの混雑時期は有料(¥500)
※ナビには「おふさ観音第2駐車場」と入力
アクセス:近鉄大和八木駅から徒歩25分/JR畝傍駅から徒歩13分/バス停留所「小房」から徒歩5分


