2021/10/26 09:04
ぱーぷる
「からだ」と「こころ」
どんな事にも丁寧に優しく答えてくださる、たけつな小児科クリニックの院長 竹綱先生。
『こどもたちの「こころ」と「からだ」の支えになれるように、そしておとうさん、おかあさんを含めた、こどもたちに関わるすべての人が安心できる空間をつくれるように』と毎日たくさんのお子さん、親御さんと向き合っていらっしゃいます。
そんな たけつな先生にこれから12回に渡り、こどもたちの病気やからだのこと、気になることをテーマ別で教えて頂く連載企画が実現しました。
第1回は”気になるインフルエンザのこと”
毎年もやもやしていた悩みや、初めてのお子さんで悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
Q.1 インフルエンザっていつから流行するの?
A. インフルエンザは例年、11月から3月まで流行の可能性があります。
11月から12月、2月に流行のピークが来ることが多いです。2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大で、インフルエンザの流行はほぼありませんでした。
Q.2 ワクチンはいつ頃打つのがベスト?
A. インフルエンザワクチンの接種は例年10月から開始されます。
接種後、抗体は約2週間でつくられます。抗体は約4~6ヶ月維持されるため、流行を考えると、11月中に接種を終わらせておくことが大事です。
11月中に接種が完了しない場合でも、少なくとも年内には接種を終了しておくことが望ましいです。
Q.3 ワクチンは2回打たなくちゃいけないの?効果や有用性にどう影響があるの?
A. こどもは成人と比較し、免疫が未熟なため、1回の接種では抗体を十分作れない可能性があります。
そのため、1回目の接種から1週間から4週間の間隔で2回目の接種が必要となります。
Q.4 でも、打っててもかかる子はかかるし、かからない子はかからない。なぜ?体質?免疫力?
A. あくまでインフルエンザの予防接種は重症化を予防するために接種しています。
例えば接種していても、今皆さんが頑張っているマスク、手指消毒などの感染予防策を十分できていなければ、インフルエンザに感染してしまう可能性があります。
しかし、感染予防策だけではなく、十分睡眠をとることや、日ごろの体力づくりで体調を整えておくことも感染しないために大事になります。
Q.5 インフルエンザ脳症ってなに?
A. インフルエンザウイルスは中枢神経(脳や脊髄)に影響をしやすいウイルスです。
例えば、RSウイルスは肺に影響しやすいウイルスです。
インフルエンザ脳症はインフルエンザウイルスに感染し、脳に影響を及ぼした際に、意識が混濁したり、わけのわからないことを言ったり神経症状が出現し、回復後もてんかんなどの後遺症が残る可能性もあり、入院して治療する必要があります。
したがって、インフルエンザ脳症を予防するためにもインフルエンザワクチンの接種は非常に大事になります。
Q.6 今年は流行る説、ワクチンが足りなくなる説は本当?
A. インフルエンザの流行はワクチンの型が流行している株にあっているか、感染予防策の徹底度、海外からの輸入の有無など様々な要因が絡んでくるため、予測は困難です。
ただ、日本の夏に南半球でインフルエンザが流行しているかによってある程度推測することが可能です。
2021年は南半球のインフルエンザの流行は大きくなく、新型コロナウイルス感染症の拡大で海外との渡航制限があるため、インフルエンザの流行は例年よりも小さいのではないかと思います。
また、ワクチンの供給量は流行の程度を予測と接種人数を予測し生産されます。
2021年は2020年の流行がほぼなかった状況から2020年の7~8割程度しか生産されない予定であり、早めのご予約が必要と考えます。
お子さんのことで気になること、悩んでいること、なんでも相談してみてください。きっと他にお子さんの気になる「こころ」や「からだ」でお悩みの方はぜひ、たけつな先生に相談してみてください。
次回 ”Vol.2” は「保湿の話」です!
お楽しみに!!
一般小児科のほか、
予防接種・乳幼児健診
慢性疾患外来(神経、頭痛、アレルギー)
検査(食物アレルギー負荷試験、脳波検査)なども行っています。
たけつな小児科クリニック
- 住所/奈良県 生駒市真弓 1丁目2-8
- 電話/0743-71-0929
- 営業時間/ <午前診>9:00〜12:00
<専門外来>14:00〜16:00
<午後診>17:00〜19:30
備考/※木曜の午後診は16:30〜18:30
- 定休日/日 その他休業日/土曜日の午後診察
- 駐車場/駐車場完備(なんぶ眼科、薬局と兼用)