2017/12/22 01:00
【鳥喜久/平群町】焼鳥も鳥刺しも絶品!夫婦ふたりで焼鳥屋を切り盛りして41年の焼鳥屋
「奈良にうまい焼鳥屋がある」と口コミで評判に
実家は豆腐屋だった。父親から「あとは継がなくていい。何か手に職をつけろ」と助言されたことがきっかけで、焼鳥屋を営む親戚のところへ修行に行くことになった。親方から「あとはお前次第」とひとり立ちを許されたのは21歳の時。今ではこの地で焼鳥屋を始めて41年が経った。
『鳥喜久』の焼鳥を注文すると、1串のボリュームに驚かされる。「今も昔も、1串1串の鶏肉の重さなんて考えたことがない」。採算度外視でも店を続けられたのは、住むところがあればなんとかなると父親が建ててくれた家があったから。食に携わる仕事に導いてくれた父親に感謝する気持ちは、店を続ける原動力になった。
開店から10数年が過ぎ、奈良のタウン情報誌“ぱーぷる”で店が紹介された。その頃から「奈良にうまい焼鳥屋がある」と口コミで評判となり、多くのお客が食べに来てくれるようになる。「たくさんの人にもっとうまい鶏を食べてほしい」。その一心で全国の地鶏の仕入れをスタート。天草大王の鳥刺しや比内地鶏のもも焼きは、今や店の看板メニューだ。
串打ちに7時間、スープ作りに5時間。仕込みには想像以上の時間がかかる。長く続けていきたいからこそ、週に2日は休みをとっている。「嫁はんとふたりで80歳まで続けていけたらえぇな」と店主の山田依弘さんは語る。 土鍋で米から炊く炊き込みごはん「鶏めし」850円は、鴨肉のだしとごぼうの風味が絶妙。
「天草大王 刺身盛り合わせ」2,000円には、むね、もも、ささみ、砂ずり、きもがラインナップ。鶏のうまみをストレートに味わえる刺身。生食は自己責任で味わいたい。
鳥喜久(とりきく)
- 住所/奈良県生駒郡平群町西宮3-2-1
- 電話/0745-45-4288
- 営業時間/17:00〜23:00(22:00LO)※入店21:30まで、ネタ切れによる閉店有
- 定休日/火・水曜
- 駐車場/7台