【7月7日(火)】役行者ゆかりの池に咲く蓮を吉野・大峯へ。大和高田 夏の伝統「奥田の蓮取り行事」
1300年の歴史を持つ伝統行事
奈良県大和高田市奥田にある捨篠池(すてしのいけ)では、毎年7月7日に「蓮取り行事」が行われている。
この行事は、吉野山・金峯山寺で行われる「蓮華会」の一連の行事であるとともに、修験道の開祖・役行者にも関わりを持つ行事で、奈良県の無形民俗文化財に指定されている。
行事由来のひとつ 役行者の母にまつわる「ひとつ目蛙」

捨篠池には役行者の母・刀良売(とらめ)にまつわる伝説が残されている。
刀良売が池のほとりで病を養っている時のこと。夏のある朝、池の中に祀る神社に詣でると、1本の茎に2つの花をつけた白い蓮が咲いており、葉には金色に光った蛙がいた。
刀良売は1本の篠萱を引き抜いて、その蛙に投げたところ、蛙の目にあたって片目になった。池の中に逃げた蛙は、もとの土色の蛙に、また五色の露も消えてなくなり、一茎二花の蓮ももとの蓮になってしまった。しかも池の蛙は一つ目になったという。

以降、刀良売は病気が重くなってこの世を去り、母を亡くした役行者は吉野山に入って蔵王権現を崇め、蛙を祀って追善供養をした。
以来、毎年7月7日に吉野の山伏が行者堂にやってきて、香華を献じ、蓮池の蓮を摘み、吉野山から大峯山の拝所に供えるようになったそうだ。
ほら貝と読経の音をきく七夕の朝

蓮取り行事は午前10時に始まる。蓮取り舟に乗り、山伏の吹くほら貝の音と共に、古式に則り厳かに蓮が切り取られる。
その後、善教寺に集まった山伏らが切り取った蓮を持ち、福田寺行者堂、刀良売の墓と蓮を供え、読経して回り、供養を行う。
最後に捨篠池に祀られる弁天神社にて護摩法要が営まれ蓮取り行事は終了。この後、山伏の一行は金峯山寺蓮華会へと向かい、大峯山上までの祠に蓮の花が供えられていく。
行事当日は近鉄大和高田駅・高田市駅、JR高田駅から無料送迎バスも運行する。
奥田の蓮取り行事
開催日時:2026年7月7日(火)10:00~
捨篠池(奥田の蓮池)
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住所:奈良県大和高田市奥田469-1
アクセス:近鉄浮孔駅から徒歩25分
駐車場:なし(蓮取り行事当日のみ臨時駐車場あり)
【参考文献】
・大和高田市HP 奥田蓮取り行事 奥田蓮池のひとつ目の蛙
・片塩商店街HP https://katashio.eemachi.com/shop/shop-1235/
・『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)
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