『第78回 正倉院展』情報解禁、2026年の見どころは?
会期は2026年10月24日(土)~11月9日(月)
奈良の秋を告げる正倉院展が、今年も奈良国立博物館で開かれる。初出陳11件を含む60件の宝物がそろい、聖武天皇ゆかりの調度品からシルクロードの香りを伝える名品まで、1300年の時を超えた美と物語に触れられる貴重な機会。

なぜ、これほど人が集まるのか?

1.希少性・特別感
正倉院展は、1300年前の宝物を年に一度しか見られない、しかも宝物の一部しか見ることのできない特別感が大きな魅力。
2.保存状態が極めて良い
単に昔のものが残っているというだけではなく、細部の色・素材・文様・技法など、細やかな歴史の息吹を感じ取ることができる。
3.物語性がある
聖武天皇や光明皇后ゆかりの品という背景に物語があるため、展示物としてではなく、さも自分が”歴史の証人”になったかのような気分に浸れる。
4.国際性
シルクロード由来の意匠や技法が見られ、奈良時代の国際性を感じることができる
毎秋、会期中に20万人前後を集め、直近の第77回は会期17日間で約16.8万人が来場した。今年も高い関心が見込まれる正倉院展。報道発表で、今年の見どころを聞いてきた。
今年の見どころは?
漆胡瓶(しっこへい)

聖武天皇のご遺愛品と考えられる漆胡瓶(しっこへい)。ペルシア風の水差しのことで、黒漆地に草花やシカなど装飾文様があしらわれている。

銀板の文様には唐代に流行した技法が用いられているため、唐からの舶載品である可能性が高いとされている。当時の東西交流の象徴的存在としても注目を集めそうな宝物のひとつ。
紅牙撥鏤碁子(こうげばちるのきし)

花喰鳥を表した象牙製の碁石。撥鏤(ばちる)とは、象牙を染めた後、表面を削ることで白い地を出して文様を表す技法で、本展では10枚が展示される。聖武天皇の四十九日に際して東大寺大仏に献納された宝物であることが記されている。
鳥獣花背方鏡(ちょうじゅうかはいのほうきょう)

正倉院展のなかで人気といわれるのが鏡。こちらは白銅鋳造製の方形鏡。海獣葡萄鏡と呼ばれるもので、方形のものは極めて珍しいとされり。獅子に似た霊獣とされる六頭の狻猊(さんげい)を配し、ももや背骨の精緻さから生命力を感じるとのことで、実物を見てみたいと個人的に強い関心を寄せる宝物のひとつ。
虹龍(こうりゅう)

報道発表でひときわ注目を集めたのが、こちらの虹龍。近年の研究によりミイラ化した二ホンテンと判明。宝庫に侵入した際に自然乾燥したのか、動物のミイラを龍に見立てて納入したかは不明。謎が多く、正倉院の神秘性を示す特異な宝物。

第78回 正倉院展
開催期間:2026年10月24日(土)~11月9日(月)
開館時間:8:00~18:00(金・土・日・祝日は20:00まで)
※入館は閉館の60分前まで
会場:奈良国立博物館 東西新館
住所:奈良県奈良市登大路町50
休館日:会期中無休
観覧券:観覧券情報は8月下旬に公式ホームページよりお知らせ
アクセス:近鉄奈良駅下車徒歩約15分 または JR奈良・近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ



