過去最多品種!橿原市・おふさ観音『バラまつり』。住職が育む美しき花の世界
約4,200株・3,800種のバラが、鮮やかに境内を彩る
橿原市にある観音寺、通称“おふさ観音”にて、6月30日まで、『バラまつり』が開催中です。

「花まんだらのお寺」と呼ばれるほど、四季を通して季節の花で来訪者を迎えるこのお寺。境内に足を踏み入れた瞬間、一面のバラが視界を覆います。
一概にバラと言っても、見た目も香りも多種多様。
訪れた日は平日の午前中でしたが、朝早くから多くの人が訪れる人気ぶり。
始まりは10株のバラから

始まりは1995年。火難除け・厄除けの三宝荒神様をおまつりする三宝荒神堂の前に、現住職が10株のバラを植えたことがきっかけでした。実は現住職、お話を聞くと相当な花好き。花だけでなく生き物すべて、美しいものに対する底知れない愛情の深さが窺い知れます。
その想いに育まれるように、年々増え続けたバラ。ついに、今年春には、過去最高の約4,200株、約3,800品種に。境内一面を色鮮やかなバラが優美に染め上げています。
初登場の品種「サムライ」

今シーズンだけでも、初登場の品種が約200種あるとのことですが、その1つがこちらの「サムライ」。某百貨店のモチーフともなっている”王道のバラ”といったビジュアルの品種です。
バラは耐病性が低く、品種によっても栽培方法が異なるのだとか。毎朝手入れをされていますが、この「サムライ」は耐病性が高い品種とのことです。
香りが特徴「セプタードアイル」

淡いピンクが愛らしい、香りが際立つ「セプタードアイル」。
香りからでも個性を楽しむことができるのがバラの良いところ。ぜひお気に入りを見つけてみてください。
6月からはあじさいも

バラが咲き誇るなか、あじさいの姿もちらほら。こちらは、ラグランジアの「ブライダルシャワー」というあじさいです。
他にも、クレマチス、タイタンビカス、朝顔なども、これから次々と咲いていくそうです。
約40種類のメダカにも出会える

そして、おふさ観音はお花だけではありません。メダカの飼育にも力を入れられています。コロナ禍に、メダカを育て始めたところ、住職ご自身の心が癒されたそう。
それから徐々に増え、今は約40種類に。珍しい種類もあり、県外からも見に来られるとのことです。
おふさ観音の提灯の意外なひみつ

6月23日(火)まで『提灯まつり』も開催中です。
現地を訪れた際には、ぜひ少し視線を上に向けてみてください。提灯から揺れる色とりどりの短冊にも、住職のこだわりが詰まっています。

本来、短冊は雨風や強い日差しによって、1週間ほどで傷んでしまうそう。しかし、撥水・UV加工が施された紙を採用することで、美しい状態を長く保てるように。花々の景観を損なうことなく、提灯との華やかな共演が実現しています。
細やかな部分にも、見る人への心遣いが込められているところに、胸を打たれました。
粋な演出のおみくじ

お寺を訪れたらおみくじを引きたい方も多いはず。多種多様なおみくじが揃うなかで人気なのがこちらの「水みくじ」。

水に浮かべると運勢が浮かびあがってくる仕掛け。友人・家族と一緒にドキドキしながら楽しむことができますよ。
『茶房おふさ』で休憩も

境内奥、日本庭園を進むと、大正時代に建てられた建物が。第二次世界大戦時には、子どもたちが集団疎開でひと夏を過ごした歴史があります。
現在は『茶房おふさ』として、飲食できるスペースに。暑い時期は、ふわふわのかき氷が人気です。
多世代に慕われるお寺

おふさ観音は、時の権力者や特別な地位の人によって建立されたのではなく、市井の手によって建てられたお寺です。

今年のおふさ観音のバラは、例年より10日ほど早く開花を迎えています。
『バラまつり』は、6月30日までの開催ですが、バラはデリケートで雨に弱いため、早めに訪れることをおすすめします。
映える写真を撮りたいなら明るい午前中、心を落ちつかせて堪能したいなら夕方。毎月1~2回程行われる夜間拝観ライトアップなら、また違った表情にも出会えます。
丁寧にお世話された花や生き物に込められた想いも感じながら、それぞれの楽しみ方で堪能してはいかがでしょう。
おふさ観音

住所:奈良県橿原市小房町6-22
電話:0744-22-2212
開門時間:8:30〜17:00
入場料:無料(本堂内のみ拝観料500円)
駐車場:西駐車場 5台/ 南駐車場5台/第2駐車場12台(バス2台可)
駐車料:無料/イベントの混雑時期は有料(¥500)
※ナビには「おふさ観音第2駐車場」と入力
アクセス:近鉄大和八木駅から徒歩25分/JR畝傍駅から徒歩13分/バス停留所「小房」から徒歩5分


