身体を整え、舌も満足。奈良監獄ミュージアムすぐ「薬膳料理 茉莉花」
医食同源。元・中国の医師が監修する本場の薬膳料理

“薬膳料理”と聞くとどんなイメージを思い浮かべるだろう?「健康や美容に良さそう」というポジティブなイメージがある一方で、「味が薄そう」であったり「量が少なそう」といったイメージを持つ方も少なくないのではないだろうか。
そんなイメージを覆してくれるのが、現在話題の「奈良監獄ミュージアムby星野リゾート」のほど近く、静かなきたまちエリアの北端に佇む 『薬膳料理 茉莉花(ジャスミン)』だ。
テーマは「美」と「健康」

こちらの『茉莉花』、もともとは京都・宇治で15年にわたり愛された人気店だ。2023年に奈良へ移転し、現在も予約が絶えない話題の薬膳料理店として知られている。「美」と「健康」をテーマに掲げ、折々の気候や食材の旬に合わせた料理を提供する。
「うちの料理は月替わり。その月、その季節、その気候に合わせて、“今、身体に必要なもの”を使った料理をお出ししています。例えば秋なら肺を潤す食材、冬なら身体を温める食材。今の時期だと夏の湿気で弱った“脾臓を養う”ことがテーマのお料理です。」


ランチの最初にまず出てくるのが薬膳茶とお茶うけだ。薬膳茶は店名でもあるジャスミンをベースにしたものをチョイス。『茉莉花』のオリジナルブレンドだ。カドが無く、優しく華やいだ香りの薬膳茶と香ばしい松の実と甘すぎない山査子(さんざし)がよく合う。
食で身体を整える。『茉莉花』の薬膳ランチ

さてさてお待ちかねの薬膳ランチである。お盆に載せて運ばれてきたお料理はなかなかのボリューム。6月の献立は以下の通り。
○スペアリブと焦がし玄米の蜂蜜煮
○焼き海苔をたっぷり乗せた炊き立てご飯
○薬膳小皿(4種)
・旬菜とそら豆の漢サラダ
・小芋と焦がし葱の漢煮
・加賀太胡瓜と落花生の漢サラダ
・柚子トマト○薬膳茶
6月は体に「湿」が籠もりやすく、それにより<脾>(消化器系)の働きが弱まり、体調を崩しがちになるという。そこで、豆類、イモ類、肉類、ウリ類など、むくみや冷え性の悪化を防いだり解消する食材をメインに、ナツメ、クコの実、陳皮など、漢方的な食材を合わせて、6月の献立が構成されている。
この店を語るうえで欠かせないのが料理の監修を行なっている程 (テイ )さんの存在である。程さんは、かつて中国・上海で脳外科医として活躍していた経歴の持ち主。漢方医としての経歴も持ち、医と食の両面から“健康”を見つめてきた人物である。そんな程さんが毎月メニューが変わるたびに厨房に立ち、スタッフへのレクチャーを行なう。ベースにあるのは、程さんが幼い頃から親しんできた上海の家庭料理。そこに薬膳理論が自然に溶け込み、身体にやさしく、どこか懐かしく、食べやすい料理へと仕上がっているのだ。
取材当日は程さんはおられなかったが、お店をともに運営されている奥様が丁寧にお話をしてくださった。
「漢方もただ沢山摂取すれば良いというものでもありません。『茉莉花』の薬膳料理は、毎日でも食べられるような、美味しく食べながら身体の調子を整えるための薬膳料理を作っています」
デザート

ココナッツアイスクリームと愛王子ゼリーのミニパフェ 792円
調子に乗ってデザートまでいただいてしまった。ランチはボリュームがしっかりあるのだが、余分な脂などは一切ないため、全く胃もたれしない。デザートの入る余地も生まれようというものだ(?)。イチヂク科の蔓性植物の種から作ったという愛玉子(オーギョーチ)1はほのかな甘みで弾力がある。アイスクリームは爽やかなココナッツアイスで、オレンジのドライフルーツとハトムギが強めの歯ごたえを演出する。
- 台湾の伝統的なゼリー菓子。一般的にはイチジク属のオオイタビから作る ↩︎


身体は食で出来ている

「医食同源」「薬食同源」といった言葉があるように、食は健康の基本。明日の自分を少し元気にするために食べる。『茉莉花』は基本的だが忘れがちなことを思い出させてくれるお店である。
※表示価格はすべて税込です。
薬膳料理「茉莉花(ジャスミン)」
住所:奈良市興善院町16番
営業時間:(薬膳料理)11:00~12:45/13:00~15:00(2部制)
(茶葉&茶器の販売)11:00~15:00
駐車場:お店から徒歩5分ほど南にある「三井のリパーク 奈良今在家町駐車場」が最寄りの有料駐車場
アクセス:近鉄奈良駅から青山住宅方面 2番乗り場バス停「東之阪町」下車 徒歩2分
JR奈良駅から 27.81.118系統バス停「東之阪町」下車 徒歩2分
予約・問い合わせは公式HPから
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