2021/05/28 01:00
ぱーぷる
【in spice Meets(インスパイスミーツ)】Vol.8カレー菩薩ちゃんの奈良カレー総本山化計画
こんにちは。
奈良市きたまちエリアで『菩薩咖喱(ぼさつカリー)』というネパール式のスパイスカレー店を営んでおります、カレー菩薩ちゃんと申します。
趣味はカレー、特技もカレー、ついでに将来の夢もカレーです。
すでにお店や私自身のことをご存知いただいている方々におかれましては、「カレー菩薩ちゃんとは・・・?」といった具合に、さぞ訝しんでおられることと存じます。
このような突然の自己紹介となりますこと、私自身も心苦しいような、さほど心苦しくないような、気恥ずかしいような思いでいっぱいです。
詳しくは下記の記事をご参照下さい。
さて、私の今後の人生において成し遂げたい野望はと申しますと、
それは“奈良をカレーの総本山にする!”ということです。
ひとことでご説明申し上げるなら、奈良とカレーの結びつきをより強固なものにし、奈良にありとあらゆるカレーを集結させたい、というようなニュアンスでしょうか。
世の中が大きく変わらずとも、季節は刻一刻とその色を変え、気づけばじっとりと汗ばむ時候となって参りました。湿度の高い日は特に不快指数も高まりがちです。
汗には汗で打ち克つ!
スパイシーなカレーのさわやかな発汗作用で嫌な汗を流してしまいましょう。
カレーを食べて汗をかく人は多いですが、あの汗、一体どのスパイスに起因するものなのでしょうか。その真相を突き止めるべく、スパイスの組み合わせを変えて発汗度合いを調べる実験をいつか行いたいと思っているのですが、私自身はスパイスによって汗をかかない体質なので、実験台になってみたいという方は是非ご一報お願い申し上げます。
さて、本日ご紹介いたしますのは、先月グランドオープンを迎えた『in spice Meets』より、奈良スパイス界隈期待のルーキー 久田一希(きゅうたかずき)さんです。
「元々小さい頃からカレーが大好きだったかと言われればそうではなくて。
高校卒業してからずっと飲食業をしてたんですけど、最初は居酒屋で、洋食に興味があったんで、その後結構かちっとしたイタリアンのレストランで働くことになって。その後、お店が東京に移転することになったんですけど、自分自身は奈良で飲食したいなっていうのがあって、退職しました。」
「そこからホテルのサービススタッフを経て、カフェでオープニングスタッフとして働くことになったんですけど、そこでカレーを作らせてもらう機会があって。
その時にスパイスというものにはじめてちゃんと触れたというか、それまではペッパーとかハーブ類しか扱ったことがなかったけど、はじめてスパイスっておもしろいなと思いました。
それから他のカレー屋さんのカレーがどういうカレーなんやろうっていうが気になって、巡りはじめて、ハマったんですよね。」
「カレーって重いイメージがあったけど、スパイスカレーってそんな重くないんやっていうのが衝撃で。
大阪のお店も結構まわったりして、そうしてるときにカフェをやめることになって。どうしようか考えてたときに、もともと居酒屋で働いてた時にお世話になったいまの会社の社長が声をかけてくれて、このお店のオープンに向けて動き始めました。」
準備期間の約一年間、系列店で働きながら、オープンに向けての試作を繰り返したという久田さん。
系列店の仕事も忙しい中で、新店舗の工事が夜中まで続く日々の中、「早く料理がしたい!」という思いで懸命に準備を進めていったそうです。
「最初はシンプルにイタリアンバルの形でお店づくりを進めてたんですけど、途中でスパイスも絡めた料理を提供する方向にシフトしたので、当初はメニュー作りに苦労しました。
自分の持ってる料理のノウハウとスパイスをどう合わせるか、自分がひとりで厨房に立って、どこまでできるかという葛藤もありました。」
スパイスカレーランチ(サラダ、スープ付き)¥1,100
奈良で採れた旬の野菜を中心に使用した、色鮮やかな副菜がたっぷりのひと皿。
カレーの種類はその時々で変わるそう。今回いただいた「Meetsチキン」は、大和肉鶏を使用した旨味たっぷりのカレー。
ホールスパイスの食感もしっかり感じられる、“大阪スパイスカレー”の雰囲気を持ったスパイシーな味わいです。辛さよりも、それぞれのスパイスの香りがしっかり楽しめる仕上がりなので、辛いのが苦手な方にもおすすめ!
久田さんの“推しスパイス”であるカルダモンの香りもしっかり感じられます。
Meetsのスパイスティラミス ¥680
スパイシーなカレーを味わったあとは、デザートもおすすめ。ティラミスとスパイスを合わせる発想には、最初は皆さん驚くかもしれませんが、濃厚なティラミスの味わいを活かしたまま、スパイスの香りがどこかエキゾチックさを演出する、とても上品で心落ち着くひと皿です。
料理の世界に入った頃から、地元である奈良でやっていくという意思を持ち続けてきた久田さん。
「僕自身スパイスに対して初心者というか…奈良にはスパイスの先輩方がたくさんいるので、勉強させていただけたらと思っています。イタリアンっていうジャンルでいうと、結構硬いイメージもあるけど、堅苦しく構えず気軽に来れるような空気を作っていきたいです。
あくまでお客さんに近い立場で提案していけるような店にできたらなって思ってます」
今後ますます進化していく久田さんのカレーやスパイス料理、刮目すべし。
お店の詳細情報はInstagramをご覧ください!
in spice meets(インスパイスミーツ)
- 住所/奈良県 奈良市小西町 21-1 ならら 1F
- 電話/0742-93-6893
- 営業時間/〈ランチ〉11:00~15:00 〈ディナー〉17:00~22:00 ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間変更の可能性あり。
- 定休日/水 その他休業日/不定休※SNS要確認。
- 駐車場/無(近隣に有料P有)