2023/03/14 09:05
ぱーぷる
【新店】奈良の食材をふんだんに、御所のストーリーを料理でつなぐ。|洋食屋ケムリ
2022年10月、奈良県御所市に古民家を生かしたレストラン『洋食屋ケムリ』がオープン。
分散型宿泊施設『GOSE SENTO HOTEL(ゴセ セントウ ホテル)』の1つであり、ここでは御所の鴨や大和野菜、地域のお酒など地元の食材を使った料理を楽しめる。
『GOSE SENTO HOTEL』とは
『GOSE SENTO HOTEL(ゴセ セントウ ホテル)』とは、2008年に廃業した銭湯「御所宝湯」の再生を中心に、計4棟の古民家物件を活用した「泊・食・湯」分離の分散型ホテルのことである。
2022年10月、銭湯『御所宝湯』・レストラン『洋食屋ケムリ』・宿泊施設『RITA御所まち』・『宿チャリンコ』の4つの施設がオープン。
それぞれの施設を巡ることで、御所まちの風情や歴史を直接肌で感じることができる。
地元の食材をふんだんに使った『洋食屋ケムリ』
その1つが『洋食屋ケムリ』。
ここで料理を振る舞うのは、和田勝太シェフ。
高校の時、飲食店でアルバイトをしていたのがきっかけで、人に食べてもらう喜びを感じ、料理に目覚めたそう。
地元の生産者さんの思いを大切にし、素材一つ一つ丁寧に調理する。
さらに、ストーリー性を持たせた和田シェフの料理は、食べる人を魅了する。
御所市には、老舗蔵元『油長酒造』の日本酒や、『片上醤油』の醤油、『梅本とうふ店』の豆腐、鴨肉など魅力溢れる食材がたくさんある。
それらと、吉野葛や大和の野菜など奈良の食材をふんだんに使用し、ここでしか食べられない和田シェフ独自の料理へと仕上げる。
食材は余すことなく全て使い、本来捨ててしまう皮さえも、おいしいものへと昇華させる。
和田シェフは素材の持ち味を生かすアイデアが多彩なのだ。
顔の見える生産者の思いや、ストーリーを料理に込めて、お客さんに伝え、食をつむぐ。
それが「生産者さんへの敬意」だと、和田シェフは話す。
ディナーメニュの一例 ※季節によって替わります。©GOSE SENTO HOTEL
ストーリーを持たせた至高の料理
ストーリーを持たせた和田シェフの盛り付けは、食べる人の目をくぎ付けにする。
例えば、夜のコースでは最初に「シガールのアミューズ」が登場。
それは、この場所がたばこ屋だったことにちなんで作られたメニューだ。
地元で採れる茄子やみそ、茶葉などを使い、たばこの繊細な色や灰を表現している。
さらに『GOSE SENTO HOTEL』をテーマに、お皿には銭湯のタイルを使用。
味はもとより、なんとも独創的な見た目で、食べる人を楽しませてくれる。
ディナーメニュの一例 ※季節によって替わります。©GOSE SENTO HOTEL
生産者と消費者との距離が近い『洋食屋ケムリ』だからこそ、伝わるストーリーとおいしさがある。
昼のランチはカジュアルに、夜はしっとりとした上質な空間。
どちらも肩肘張らずに、贅沢な料理を堪能できる。
ぜひ、ここで御所の魅力を感じ取ってほしい。
洋食屋ケムリ
- 住所/ 奈良県御所市西柏町1296
- 電話/050-3196-4077
- 営業時間/ランチ11:30~15:00(L.O14:00)/ ディナー17:30~21:30(L.O.20:00)
- 定休日/火、水
- 駐車場/あり