2022/02/28 19:00
ぱーぷる
【連載】気になる、こどもの病気「こころ」と「からだ」
vol.5『こども発達サポートのびいく』について
奈良県生駒市にある『たけつな小児科クリニック』。
院長である竹綱先生に12回に渡って、こどもたちの病気やからだのこと、気になることをテーマ別で教えていただく連載企画。
第5回目となる今回は、2021年に開業した『こども発達サポート のびいく』
について。
「お子さま・ご家族さまが自信を持って一歩踏み出していけるように」、『たけつな小児科クリニック』と共に包括的にこどもの成長をサポートしてくれます。
今回は言語聴覚士である野上 佑美先生に療育や『のびいく』についてお話を伺いました!
院長である竹綱先生に12回に渡って、こどもたちの病気やからだのこと、気になることをテーマ別で教えていただく連載企画。
第5回目となる今回は、2021年に開業した『こども発達サポート のびいく』
について。
「お子さま・ご家族さまが自信を持って一歩踏み出していけるように」、『たけつな小児科クリニック』と共に包括的にこどもの成長をサポートしてくれます。
今回は言語聴覚士である野上 佑美先生に療育や『のびいく』についてお話を伺いました!
野上 佑美先生
Q1.『のびいく』とはなんですか?
A.未就学児の「児童発達支援」と小学生~中学三年生までのお子さんを対象とした「放課後等デイサービス」でこどもたちの発達支援を行う施設です。
ことばやコミュニケーションの育ちに気がかりなことがある・発音がはっきりしない、うまく言えない音がある・ことばの最初を繰り返す、ひきのばす、詰まるなど、そうしたお子さんの支援を行っています。
以前は『たけつな小児科クリニック』で言語訓練を行っていたのですが、より多くのお子さんをサポートできるよう2021年4月に開設しました。
1年で140人ほどのお子さんを受け入れています。
ことばやコミュニケーションの育ちに気がかりなことがある・発音がはっきりしない、うまく言えない音がある・ことばの最初を繰り返す、ひきのばす、詰まるなど、そうしたお子さんの支援を行っています。
以前は『たけつな小児科クリニック』で言語訓練を行っていたのですが、より多くのお子さんをサポートできるよう2021年4月に開設しました。
1年で140人ほどのお子さんを受け入れています。
Q2.具体的にはどのようなことをするのでしょうか?
A.ことばの発達は身体機能の発達、心の発達、認知発達など、子どもの全体的な発達の反映であるので、お子さんそれぞれの発達段階に応じた課題を遊びや、やり取りを通して、ことばを育むための基礎作りを行っています。
コミュニケーションの成立には子どものみならず大人の関わり方も大切なので、ことばの発達を促す大人の姿勢や言葉がけの方法等についても伝えます。
発音が不明瞭なお子さんには、正しい音を獲得する発音の練習を行います。
また、ことばには話す・聴く・読む・書くという側面があるので、就学前から小学生のお子さんには読み書きの力を育むプログラムも行っています。
小さなお子さんは遊びに、少し大きなお子さんとしては習い事に来ているように感じているみたいです。
また、『のびいく』では「見える化」を意識しています。
親御さんも一緒に療育に入っていただくことで、どんなことを行っているのかを見ていただきます。
親御さんは不安な中で来院している方がほとんど。
言語訓練と聞くと堅苦しいイメージがあると思いますが、特別難しいことではありません。
生活の中で、ことばを伸ばす関わり方を、親御さんにも知っていただく時間にもなっています。
コミュニケーションの成立には子どものみならず大人の関わり方も大切なので、ことばの発達を促す大人の姿勢や言葉がけの方法等についても伝えます。
発音が不明瞭なお子さんには、正しい音を獲得する発音の練習を行います。
また、ことばには話す・聴く・読む・書くという側面があるので、就学前から小学生のお子さんには読み書きの力を育むプログラムも行っています。
小さなお子さんは遊びに、少し大きなお子さんとしては習い事に来ているように感じているみたいです。
また、『のびいく』では「見える化」を意識しています。
親御さんも一緒に療育に入っていただくことで、どんなことを行っているのかを見ていただきます。
親御さんは不安な中で来院している方がほとんど。
言語訓練と聞くと堅苦しいイメージがあると思いますが、特別難しいことではありません。
生活の中で、ことばを伸ばす関わり方を、親御さんにも知っていただく時間にもなっています。
Q3.『のびいく』の強みはなんでしょうか?
A.「医療と福祉」が結びついていることです。
『たけつなグループ』の『たけつな小児科クリニック』と『のびいく』が連携してお子さんをみることで、発達に関する悩みや不安に迅速に対応することができます。
地域に密着したクリニックでは、このような施設はあまりありません。
また、小児に関わる言語聴覚士は特に数が少ないため、言語聴覚士との個別訓練を主体としていることは大きな強みだと思っています。
「児童福祉法」の改定以前は、行政の管轄で療育を行っていましたが、現在は民間による支援場所も増えています。
『たけつなグループ』の『たけつな小児科クリニック』と『のびいく』が連携してお子さんをみることで、発達に関する悩みや不安に迅速に対応することができます。
地域に密着したクリニックでは、このような施設はあまりありません。
また、小児に関わる言語聴覚士は特に数が少ないため、言語聴覚士との個別訓練を主体としていることは大きな強みだと思っています。
「児童福祉法」の改定以前は、行政の管轄で療育を行っていましたが、現在は民間による支援場所も増えています。
インテリアにも工夫が。収納場所の取っ手を、あえて高くすることで、こどもが「開けて欲しい」と伝えてくれるように。こうした些細なことも、こどもが考えて行動を起こすよう促している。
Q4.何歳くらいのお子さんが多いのでしょうか?
A.検診の影響がとても大きいです。
1歳半~2歳は言葉の進み具合に個人差があるので様子を見ることが多いです。
それ以降の3歳半検診になると、言葉は出ているけれど周りの子に比べたらゆっくりと話す、話せる言葉が少ない、発音が不明瞭といったことで相談がぐっと増えてきます。
そう考えると、4歳前後のお子さんが多いですね。
ことばが出てきても、集団生活の中で先生の言っていることが理解できずに指示がわからない、会話が成立しにくい、人の話を聞けない、気持ちをことばで伝えられずお友達とトラブルになってしまうなど、成長と共に困りごとも変化していきます。
1歳半~2歳は言葉の進み具合に個人差があるので様子を見ることが多いです。
それ以降の3歳半検診になると、言葉は出ているけれど周りの子に比べたらゆっくりと話す、話せる言葉が少ない、発音が不明瞭といったことで相談がぐっと増えてきます。
そう考えると、4歳前後のお子さんが多いですね。
ことばが出てきても、集団生活の中で先生の言っていることが理解できずに指示がわからない、会話が成立しにくい、人の話を聞けない、気持ちをことばで伝えられずお友達とトラブルになってしまうなど、成長と共に困りごとも変化していきます。
Q5.こどもと接するなかで大事にしていることはなんでしょうか?
A.私個人としては、お子さんの視線や視点にあわせるようにしています。
お子さんの行動にばかり目がいってしまい、どういう気持ちでその行動を起こしたかを大人は見落としてしまいがち。
まずは、お子さんの視点に立って、なぜその行動に至ったのかを考えるよう心がけています。
私たちは月2~4回という頻度でしか関わることができないため、親御さんと相談しながらお子さんをサポートできるように努めています。
その中でお子さんの視点を親御さんと共有することで子どもを理解でき、より良い支援に繋がると考えています。
また、お子さんを取り巻く大切な環境である園や学校の先生とも可能なかぎり連携を取るように心がけています。
お子さんの行動にばかり目がいってしまい、どういう気持ちでその行動を起こしたかを大人は見落としてしまいがち。
まずは、お子さんの視点に立って、なぜその行動に至ったのかを考えるよう心がけています。
私たちは月2~4回という頻度でしか関わることができないため、親御さんと相談しながらお子さんをサポートできるように努めています。
その中でお子さんの視点を親御さんと共有することで子どもを理解でき、より良い支援に繋がると考えています。
また、お子さんを取り巻く大切な環境である園や学校の先生とも可能なかぎり連携を取るように心がけています。
Q6.どのような力をつけるようにしているのでしょうか?
A.ことばの発達に関して言うと、理解することが先行してことばが出てきます。
理解するためには、まず耳を傾ける、集中して聞く、相手と同じ方向を注意して見ることが大事。
でも、ここに来ているお子さんはそういった姿勢を取ることが苦手な子が多いです。
自分に相手が話しかけていることが分かり、相手が注目していることを共有する姿勢と「あそこにリンゴがあるよ」と言われたら、赤くて丸くて美味しいりんごを頭でイメージできるような理解力を身につけられるようにしています。
理解するためには、まず耳を傾ける、集中して聞く、相手と同じ方向を注意して見ることが大事。
でも、ここに来ているお子さんはそういった姿勢を取ることが苦手な子が多いです。
自分に相手が話しかけていることが分かり、相手が注目していることを共有する姿勢と「あそこにリンゴがあるよ」と言われたら、赤くて丸くて美味しいりんごを頭でイメージできるような理解力を身につけられるようにしています。
Q7.どれくらいの期間で卒業されるのでしょうか?
A.それぞれのお子さんのことばの発達段階や環境等によって様々です。
言葉の発達は連続性のある変化です。ことばの遅れや発達の偏りを心配されている親御さんにとって、ひとつの困りごとが解決したとしても、また別の不安の種が出てくることも少なくありません。
一歩ずつ着実に登っていけるよう、中長期的に支援していくことが大事です。
また、お子さんの発達やことばの状態を確認するため『たけつな小児科クリニック』では心理士による発達検査や言語聴覚士による言語検査を行い、その結果を受けて訓練内容やゴール設定を考えていきます。
客観的な指標も参考にすることで、親御さんも理解がしやすいのではないかと考えています。
ただ、お子さんが力をつけても、卒業することに対して不安を抱く親御さんもいらっしゃいます。
お子さんも親御さんも、自信をもって次のステップに進めるようサポートしていくことが今後の目標ですね。
言葉の発達は連続性のある変化です。ことばの遅れや発達の偏りを心配されている親御さんにとって、ひとつの困りごとが解決したとしても、また別の不安の種が出てくることも少なくありません。
一歩ずつ着実に登っていけるよう、中長期的に支援していくことが大事です。
また、お子さんの発達やことばの状態を確認するため『たけつな小児科クリニック』では心理士による発達検査や言語聴覚士による言語検査を行い、その結果を受けて訓練内容やゴール設定を考えていきます。
客観的な指標も参考にすることで、親御さんも理解がしやすいのではないかと考えています。
ただ、お子さんが力をつけても、卒業することに対して不安を抱く親御さんもいらっしゃいます。
お子さんも親御さんも、自信をもって次のステップに進めるようサポートしていくことが今後の目標ですね。
Q8.お子さんについて相談ごとがある場合は、『のびいく』に来ればいいのでしょうか?
A.『たけつな小児科クリニック』で一度、竹綱院長の診察を受けていただきます。
医師である竹綱先生の視点と方針を踏まえて、そのお子さんに最も適切な療育を行うようにしています。
親御さんは不安もあるかと思いますが、まずは気軽にご相談にいらして欲しいですね。
医師である竹綱先生の視点と方針を踏まえて、そのお子さんに最も適切な療育を行うようにしています。
親御さんは不安もあるかと思いますが、まずは気軽にご相談にいらして欲しいですね。
次回予告
次回は幼児医療『バンビ』についてお伝えします!
お楽しみに!
お楽しみに!
こども発達サポート のびいく
たけつな小児科クリニック
- 住所/奈良県 生駒市真弓 1丁目2-8
- 電話/0743-71-0929
- 営業時間/ <午前診>9:00〜12:00
<専門外来>14:00〜16:00
<午後診>17:00〜19:30
備考/※木曜の午後診は16:30〜18:30
- 定休日/日 その他休業日/土曜日の午後診察
- 駐車場/駐車場完備(なんぶ眼科、薬局と兼用)