子育てコラム生活
2021/10/12 00:00
ぱ〜ぷるmama

【子育てコラム】子育てとジェンダー

初めまして。「子育てしやすい社会へ」をコンセプトに活動するAlright Baby プロジェクト 代表の岩城です。


この度、子育てとジェンダーについてコラムを連載させていただくことになりました。

ジェンダー?最近よく聞くけど、なんか面倒臭そうだし、子育てと何の関係があるの?と思われるかもしれませんが、ジェンダーに関する思い込みは私たちの日常にもたくさん存在しています。とりわけ子育て中はその偏り・思い込みが顕著に表れる時期ではないでしょうか。

私は10年間にわたる子育て支援事業の中で延べ6,000組の親子さんと関わらせていただき、子育てにまつわる悩みもたくさん聞いてきました。

日本は子育てしにくい国、と言われたりもしますが、この問題と本気で向き合えば向き合うほど、その根底にはびこるジェンダーの問題から目を背けることができなくなりました。ここを解決していかない限りどれも“表面的な子育て支援”になってしまうと感じるようになったからです。

そこで。こちらのコラムでは、子育てにまつわるモヤモヤをジェンダー視点で見つめてみようと思います。

子育て中の方はもちろん、子育ては関係ないけどジェンダーって何ぞや?と思っている方にも読んでいただけると嬉しいです。

ジェンダーって何??

近頃、様々なメディアで目や耳にする「ジェンダー」という言葉。なんとなく意味は分かるけど、という方もいらっしゃると思いますが、正確には「社会的性差/文化的性差」と訳されます。生まれもった身体の性差(生物学的性差)をセックスと呼ぶのに対し、後天的・人為的に作られた性差のことをジェンダーと呼びます。「女ならば/男ならば こうあるべき」といったように、社会や文化の中で性別に対して特性や役割を結び付けることを指します。

子育て中の方ですと、お母さん(女性)だから手の込んだ美味しいごはんを作らなきゃとか、お父さん(男性)だからしっかり稼いで家族を養わなければとか、「お母さんだから/お父さんだから」という文脈で潜在的にジェンダー規範を抱えている方も少なくないと思います。しかし、本当にそれは「お母さんだから/お父さんだから」なのでしょうか?そこに性差は関係あるのでしょうか?

「そうは言っても現実は・・・!」と仰りたい気持ちはよく分かります。よーーーーーく分かります!!(大事なことなので2回言いました)

ジェンダーに関する問題は、個々の心の持ちようだけでなく社会構造的な問題でもあるので、そういったジェンダー規範を手放すことは簡単ではないと思います(そして、手放す必要はないと思っている方がいらっしゃることも承知しています)。しかし私たちが、小さなことからでも「当たり前」を疑っていくことこそが、社会を変える一歩だったりするのではないでしょうか。

具体的な行動ができるかどうかはさておいて。まずは「これって本当?」「女だからとか男だからとか、関係ある?」と疑える【ジェンダーセンシティブ(ジェンダーの情報に敏感であること)】な生活をしてみると、今までとは少し違う景色が見えるかもしれません。





《コラム執筆者》
Alright Baby 代表 岩城はるみ


高校教諭を7年務め、自身の第2子出産を機に退職。
その後、子育てに関わる事業を立ち上げる。

>> 子育てしやすい社会へ「Alright Baby」
>> 親子教室「KOJIKA no Ouchi」
>> Instagram

お問い合わせ・お仕事の依頼は>> MAILまで。


関連特集
>>次のコラム【子育てコラム】子育てとジェンダー「子育ての問題はお母さんの問題?」

スマホへのインストールはこちらから

おすすめ


  • 「ぱーぷるmirai VOL.43 春号」ができました!


  • 【子育てコラム】子育てとジェンダー「ママ起業のススメ?」


  • 「ぱーぷるmirai VOL.40 冬号」ができました!


  • 【子育てコラム】子育てとジェンダー「“申し訳なさ”は必要か」


  • 【子育てコラム】子育てとジェンダー「子育ての成功・母親の評価」


  • 【子育てコラム】子育てとジェンダー「専業主婦という仕事」