2020/11/23 01:00
【NEW SHOP】古民家パーラーフクバタケ/吉野町
2020年9月30日NEW OPEN!
築約100年の古民家を改装したパーラーが吉野に誕生。
オーナーであるジャズピアニストの柴田コウメイさんと、店主である奥様のユキさんが切り盛りしている。
店名は、幸福のフクと柴田家(シバタケ)を足してフクバタケにしたそう。
数年前にコウメイさんが吉野ヒノキを使った椅子と出会ったことから吉野を知り、
2018年に音楽イベント「ムジークフェストなら」でさらに奈良に興味を持つ。
実際に吉野に足を運びその自然の豊かさ、歴史の深さを気に入って2020年に移住。
ピアノ教室も営む柴田さん。
バスの運行が1時間に1本のなか、生徒さんの待ち時間に何かしてあげたいと思いたち、パーラーを開くことに。
店内にはジャズ音楽がかかり、本棚には大正〜昭和中期に刊行された文豪たちの本や復刻本、
「少年倶楽部」などの漫画が並ぶ。
古物商の資格をもつユキさん。併設する「フクバタケ商店」では、復刻商品やアンティーク雑貨などを取り扱う。
そんなレトロ感漂うパーラーでいただけるメニューをご紹介!
おじいさんとの思い出の味を
海軍さんの珈琲 500円(税込)
こちらのコーヒーは広島県呉市の『昴珈琲店』が、
世界最大の戦艦大和で密かに飲まれていたというコーヒーの味を再現したもの。
「土の香りがする」と言われていたこのコーヒーは、すっきりとした素朴な味。
ユキさんのおじいさんは、高速戦艦金剛に乗船していたこともある元海軍軍人。
こちらのコーヒーをいつも喜んで飲んでいたのだとか。
そんなおじいさんとの思い出がつまったコーヒー。
文豪が愛した味
織田作好みの混ぜカレー 700円(税込)
メニューには、「寺山修司のカレーセット」や「水木しげるのトースト」など文豪にちなんだものが。
織田作の愛称で親しまれる文豪織田作之助の「夫婦善哉」で食べられていた混ぜカレーを再現。
まずはそのままルーの酸味とほのかなスパイスを楽しんで。
そのあとは、真ん中にくぼみをつけて卵を投入、そしてかき混ぜる!
卵のやさしさが加わり、まろやかな味に大変身。
織田作も食べた混ぜカレーを、ジャズの流れる古民家でいただく。
大正・昭和時代にタイムスリップしたかのような雰囲気も味わって。
アイスクリーム 500円(税込)
文豪はもちろん、ジャズも忘れずに。
昭和期に活躍したエリック・ドルフィーは、バスクラリネットやアルト・サックス、フルートを吹いたマルチプレイヤー。
そんな彼がこよなく愛したアイスクリーム。
サクサクのウエハースにつけて召し上がれ。
禁断のお酒?!芸術家たちが愛したお酒たち
左)香竄葡萄酒 中)電気ブラン 右)アブサン
音楽家や文豪など名作を残す芸術家と切って話せないのがお酒。
太宰治の「人間失格」や芥川龍之介の「十円札」などに登場した電気ブラン。
昨今では、奈良県出身の森見登美彦氏の作品で出てくる偽電気ブランで耳にした方も多いのでは?
度数が高く、ビリっとしたまるで電気が走るような刺激が特長だ。
アルコール度数が70度と高いハーブリキュールである「アブサン」。
専用のグラスに水を入れ、角砂糖を溶かすように注いでいただくスタイル。
画家のゴッホやロートレック、詩人のヴェルレーヌが愛飲したこちらは、飲み過ぎに注意!
少し強めのお酒を傾けながら、文豪や芸術家の作品や生きた時代に思いを巡らせてみて。
福来たる古着ショップ『フクのサト』
さらに『フクバタケ』にはもう一つの顔が。
もともとコウメイさんの生徒であったパーソナルスタイリスト佐藤宏美が営む『フクのサト』。
佐藤さんは長年アパレル業界で働いてきたスキルを生かし、古着店をオープン。
「古着だとリーズナブルだから、いつもは挑戦できないファッションにも挑戦できる。
肩肘張らずにファッションを楽しめる、そんな服を選んでいます。」
どんなコーディネイトにしよう・・・と迷ったら、佐藤さんに相談してみて。
素敵に変身した、新しい自分と出会えるはず。
『フクバタケ』にはさらにもう一つの顔が。
もともとコウメイさんの生徒であったパーソナルスタイリスト佐藤宏美がプロデュースする『フクノサト』。
佐藤さんは長年アパレル業界で働いてきたスキルを生かす。
「古着だとリーズナブルだから、いつもは手を出さないファッションにも挑戦できる。
肩肘張らずにファッションを楽しめる、そんな服を選んでいます。」
どんなコーディネイトにしよう・・・と迷ったら、佐藤さんに相談してみて。
素敵に変身した、新しい自分と出会えるはず。
左)佐藤宏美さん 中)ユキさん 右)コウメイさん
目印となるひょうたんのふくちゃん
今後は定期的にライブやイベントなどを開催する予定とのこと。
直近では、2020年11月23日(月・祝)に関西を中心に活動するギタリスト井上 知樹さんをゲストに迎え、ライブを開催予定。
今後どんなお店にしていきたいですか?と聞くと、
「会いたい人に会えるお店。それは文豪であったり、昔を思い出した時におじいちゃんやおばあちゃんなど、
そんな身近な人と直接ではなく、思い出すことでまた会うことだできる、そんなお店にしていきたい」と話してくれた。
「吉野といういえば桜が思いつくかもしれませんが、吉野の魅力はそれだけではありません。
自然の豊かさや四季の移ろいを、ここで楽しんでみてください。」
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=yoshino-higashiyoshino-oyodo-shimoichi
古民家パーラー フクバタケ
- 住所/吉野郡吉野町平尾282
- 電話/0746-42-8908
- 営業時間/〈月〜木・日曜〉10:00〜17:00 〈金・土曜・祝日〉10:00〜20:00
- 定休日/水曜or木曜、土曜or日曜
- 駐車場/有