2026/03/07 21:00
DELISTA
土鍋の湯気に心を掴まれる——奈良の静寂で味わう、満足度の高い和のランチコース | 又右衛門
こちら『又右衛門』は、奈良市都祁吐山町にある和食レストラン。
日本家屋で営まれているこのお店は雰囲気も良く、お料理のクオリティも非常に高い。
今回ご紹介するはランチコースはお値段以上の満足感でした。
それでは一品ずつご紹介。
ランチコース 4950円(税込み)
カニあんかけ茶碗蒸し。コースの入りとしてちょうどいい、やさしい一皿。
なめらかな茶碗蒸しに、カニの旨みが溶け込んだあんが重なって、口当たりは軽やかやのに満足感がある。
最初から飛ばしすぎず、「これから始まる」ことを静かに知らせてくれる役割を。
お造り(アイナメ、マグロ、ウニのイカ巻き)。温度も流れも、きれいに切り替わるお造り。
淡白で上品なアイナメ、旨みの芯がはっきりしたマグロ、 そこにウニをイカで巻いた一品が加わることで、コースに奥行きが出る。
単なる盛り合わせではなく、味の強弱を計算した構成に感じられる。
煮物。ここで一段、味の輪郭がはっきりする。
醤油の効いた味付けだが、重たさはなく、メカジキの身のやわらかさと海老芋のねっとり感が心地いい。
少し濃いめで“記憶に残る”味付け。 コースの中盤をしっかり支える一皿。
こちらは八寸。
自家製ローストビーフは和食の中に違和感なく溶け込み、 鯖きずしは酸味と旨みで口の中を引き締めてくれる。
ここで一度リセットされ、次への期待が自然と高まる。
鰆を使用した土鍋ご飯。
「これを食べるためのコース」と言いたくなるほどの存在感で、蓋を開けた瞬間の香りも含めて、記憶に残る。
魚の旨みが米の一粒一粒に行き渡り、ご飯そのものが料理として成立している。
食後の余韻をきれいにまとめるデザート。
甘さは控えめで、いちごの酸味と香りが前に出てくる。
しっかり食べた後でも重たさがなく、 最後までコースのバランスを崩さない締めくくり。
通常はランチ・ディナー共にコースのみですが、金土日の夜はアラカルトもされているそう。
お値段も良心的で種類も多かったので本当におすすめです。
次はアラカルトを堪能しに行ってみます!
