土鍋の湯気に心を掴まれる——奈良の静寂で味わう、満足度の高い和のランチコース | 又右衛門

こちら『又右衛門』は、奈良市都祁吐山町にある和食レストラン。日本家屋で営まれているこのお店は雰囲気も良く、お料理のクオリティも非常に高い。
今回ご紹介するはランチコースはお値段以上の満足感でした。
それでは一品ずつご紹介。
ランチコース 4,950円

カニあんかけ茶碗蒸し。コースの入りとしてちょうどいい、やさしい一皿。
なめらかな茶碗蒸しに、カニの旨みが溶け込んだあんが重なって、口当たりは軽やかやのに満足感がある。最初から飛ばしすぎず、「これから始まる」ことを静かに知らせてくれる役割を。

お造り(アイナメ、マグロ、ウニのイカ巻き)。温度も流れも、きれいに切り替わるお造り。
淡白で上品なアイナメ、旨みの芯がはっきりしたマグロ、 そこにウニをイカで巻いた一品が加わることで、コースに奥行きが出る。単なる盛り合わせではなく、味の強弱を計算した構成に感じられる。

煮物。ここで一段、味の輪郭がはっきりする。
醤油の効いた味付けだが、重たさはなく、メカジキの身のやわらかさと海老芋のねっとり感が心地いい。少し濃いめで“記憶に残る”味付け。 コースの中盤をしっかり支える一皿。

こちらは八寸。
自家製ローストビーフは和食の中に違和感なく溶け込み、 鯖きずしは酸味と旨みで口の中を引き締めてくれる。ここで一度リセットされ、次への期待が自然と高まる。

鰆を使用した土鍋ご飯。
「これを食べるためのコース」と言いたくなるほどの存在感で、蓋を開けた瞬間の香りも含めて、記憶に残る。

魚の旨みが米の一粒一粒に行き渡り、ご飯そのものが料理として成立している。

食後の余韻をきれいにまとめるデザート。
甘さは控えめで、いちごの酸味と香りが前に出てくる。しっかり食べた後でも重たさがなく、 最後までコースのバランスを崩さない締めくくり。

通常はランチ・ディナー共にコースのみですが、金土日の夜はアラカルトもされているそう。
お値段も良心的で種類も多かったので本当におすすめです。
次はアラカルトを堪能しに行ってみます!
※表示価格はすべて税込です。(最新の情報は各店舗にてご確認ください)
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