2018/04/13 01:00
vol.11 他ジャンルの店で食べれる激ウマなラーメン特集!
この連載で毎月紹介してるように奈良には美味しいラーメン店がどんどん増えていっています!!
今回紹介するのは、ラーメン店以外の店が提供してるラーメン。簡単に言うと「え?この店でラーメン食べれるの?美味しいやん(驚)」
邪道のように考えてしまう方もいるかもしれませんが日本各地、そして今は世界各地でラーメンブームがあり多種多様なラーメンが生まれていっています。ラーメンの魅力の1つは全ての食材、全てのジャンルも1つの丼の中に取り込んでしまえる幅の広さ!!
ラーメン専門で作り続けてる人とはまた違った視点、、違うジャンルの料理人だからこそ、面白い一杯を作り上げることもあります。
ということで、僕のオススメの3軒を紹介させていただきます。珍しいから!ってのが理由で無く、美味しいから紹介するんですよ~。
鳥喜久(生駒郡平群町)
他府県からのリピーターも多い”知る人ぞ知る”鶏料理の名店!
そんな鳥喜久さんには”極上のラーメン”が存在するんです。鶏料理のオンパレードの堪能後、〆にラーメン!!
僕のオススメはコチラの2杯!!(どちらも美味過ぎなので、1杯に絞り込むのは無理でした。)
鶏そば(¥750)
40年以上も鶏と向き合ってきた店主が作るスープは、鶏の旨味を丁寧に引き出した芳醇な鶏スープ。
弾力ある麺が旨みたっぷりスープをしっかり持ち上げてくれて、口の中が一気に鶏の旨味でいっぱいいっぱい!トッピングのせせりの食感もたまりません!!
冷やしそば(¥550)
冷やしですが通年で提供してる、通が唸る人気メニュー!
綴り心地がたまらない弾力ある麺に、濃いめのつけ汁を浸けて頂く一杯。生姜や卵黄で味変しながら楽しめますが、いきなり入れるのは勿体ない!!まずは麺とつけ汁だけで楽しんで欲しい!!色気さえ感じる艶やかな麺を存分に楽しめる一杯です。
同行した”奈良のタウン情報ぱーぷる”スタッフがこちらのラーメンをまだ未食だったので、初★鶏そば!!動画にきっちり(笑)撮りましたので、どうぞ~。
山田店主にミニインタビューしてきました。
◆焼き鳥屋(鶏料理)をしようと思ったきっかけは?
「昭和51年からなので、今でちょうど42年目になりますね。最初、サラリーマンをしていたんですが、実家が豆腐屋をしていたので継ごうかなって親に相談しました。でも”豆腐屋も限界があるから、商売したいなら他の商売を考えろ!”って言われたんです。ちょうど親戚が姫路で焼き鳥屋をしていたので見習いで行ってみないかって話をもらいました。しばらくお世話になってから”これ以上教えてもキリがない。自分の力で頑張ってみろ”っておっしゃって頂いたので、自分で店をすることになりました。仕込みしか教えてもらってなかったので、焼いてお客様へ提供するって経験が無かったので不安でしたね。いろいろ試行錯誤しながら、今になります。失敗もいっぱいしましたよ。」
◆屋号の由来は?
「親父の名前が”喜久雄”なんです。昔は名前を付けるってのが多かったんですよ。」
◆鳥喜久さんのこだわりについて?
「今は天草大王の刺身です。同意してもらわないと駄目なんですけどね。ちょっと前に奈良県でもカンピロバクターが数軒あって、それで3ヶ月ほど”生もの”を出さなかったんですよ。それで当時取引してた業者に電話したら”どこかで中継して1日空くんですよ”って。生ものですから”鮮度が命”なのでこれはアカンな~って。それで(今取引してる)天草大王、熊本に電話してみたら”ウチはまだカンピロバクターを出したことが無い!”ってことだったんです。捌くのも徹底してて、腸抜く人、肉を捌く人って徹底して分けてくれている。今日送ったら明日着くってこと。それなら取引させてくださいってことになりました。」
◆ラーメンを始めたのはいつ頃なんですか?
「5年くらい前ですかね?当時から某有名ラーメン店の店主さんがよく来店してくださっていて、ウチは当時スープだけしか作ってなかったので鶏ガラがいっぱい余っていたんです。それで”ガラいるんだったら持って帰る?”って言ってたんですよ。それをずっとやっていたら、その店主さんが”これだけガラあるんだったら、ラーメンも作ってみたら?”って言われたんですよ。ラーメンなんて作り方知らないので戸惑いましたね。でも”うどん”もしてるし、ラーメンがあってもおかしくないな~って思ったんです。それから試行錯誤して形になるまで3年くらいかかりましたね。それでその店主さんに”ラーメン用のスープができたんです!”って電話したら、”ウチの麺を使ってくださいね”って言ってくださったんです。有り難い話です。」
◆”せせり”をトッピングにしてるのは?
「最初は”もも肉”とかしていたんですけど、鶏の中で一番美味いって思うのが”せせり”なんです。鶏はね、一番よく動くところが一番美味い。牛は動かないところが美味い。いろんな部位を試したんですけど、やっぱりせせりが一番かな~って思いました。胸肉のレアもいいんですが、とても手間がかかるんですよね。ラーメン専門でするなら作ろうかなって思うかもしれないけど、ウチは焼き鳥屋ですからね。」
◆来店するお客様へ一言お願いします。
「ラーメンは3種類。1年間を通してメニューにあります。ラーメンだけでも気軽に来てもらえたらって思います。もちろん、焼き鳥屋の看板を出しているので、鶏も食べていただけたら嬉しいです。ねぎま一本でも食べて頂けたらありがたいです。」
大阪や奈良にインドやスリランカ系の店がかなり増えていますが、こちらは家庭料理に特化した専門店!
着色料や保存料は一切使わず、スパイスやこだわり調味料、無農薬野菜を使うことによって体の中からキレイにする料理を提供してる店です。
ダルバート(カレー味のおかずなど付いた日本の定食にあたるもの)が看板メニューですが、隠れた人気メニューとして”ラーメン”が存在するんです!
夏はレギュラーメニューに登場しますが、”裏メニュー”として通年で提供しています。どなたでも注文できますので、気軽に注文してみてください!
ネパールラーメン(¥800)タンドリーチキン トッピング(¥200)
ネパールの伝統の”トゥクパ ”では無く、PARIWARが独自に開発したオリジナルラーメンです。肉や野菜、スパイスで作り出した旨みたっぷりコクのあるスープはじんわり~と体が温まってきて、頂いた後の爽快感も格別!
こちらオリジナルラーメンなので、読者の皆様も「ん?どんなのかな?」って文章や写真ではイマイチ伝わらないと思いますのでココで特別ゲストの登場です。“奈良のタウン情報ぱーぷる”スタッフの2人です。パチパチパチ!!
初★ネパールラーメン!お二人からどんなコメントが飛び出すか??どうぞ~!!!
店の方にミニインタビューしてきました。
◆なぜネパール家庭料理のお店を?
「たまたま私がスパイス料理を自分で作りたくて、”お店に行ったら自分で無料で覚えられる!”って思ったんです(笑)。実際にお店では日本人向けの味って料理が多かったんですが、お店のスタッフさん達が自分たちの賄い分に作っていたのがとても美味しかったんですよ。それからネパール家庭料理に興味を持つことになりました。」
◆ネパールラーメンを始めたきっかけは?
「ネパールラーメンは最初の頃から出していたんですよ。最初からオリジナルラーメンで出していました。カレーが好きなお客様が来店してくださった時に、一緒に来たお友達の方が”スパイスの料理はあまり好きでないけど、ラーメンとかうどんが食べたい”って言ったんです(笑)。”それならラーメンを作りましょうか?”って言ったんです。ネパールには伝統の”トゥクパ ”って麺類があるんですが、それだとそのお客様には合わないって分かっていたのでオリジナルのラーメンを作って提供させていただきました。
現在、ウチのお店のメインメニューのダルバートも、あるお客様がたまたま私たちが休憩時間に作って食べてたのを見て”それを食べてみたい”ってことで味見して気に入ってくださったです。それで次に来られた時も要望があって、それからお店で日曜限定メニューとして提供を始めてみたんです。それが今はウチの看板メニューになっていますからね。ラーメンもダルバートも、元々、お客様の要望から生まれたメニューなんです。」
◆ネパールラーメンについて少し紹介してもらえますか?
「消化を促進できるスパイスを使い、あとは野菜や鶏でスープを作っています。日本のラーメン屋さんのように出汁を使うってスープの作り方ではなく、スパイスと塩、野菜、お肉で旨味を引き出してしまうって作り方。グツグツと煮込んで作るスープとは、また違う作り方です。」
◆使用してるお野菜は?
「時期ごとの旬のお野菜(無農薬)を使用しています。なので季節ごとに若干、味が変わることがあります。今の時期はカブ、大根など。夏になると夏野菜を使用していきます。毎回同じ出汁、ダシの素などを使うわけでないので、味が若干変わります。」
◆来店するお客様へ一言お願いします。
「変わったお店と思って来て下さい(笑)。かしこまらずに気軽に来てください。」
http://udonyahare.web.fc2.com/
人気店だった”さぬき手打ち うどん屋晴れ”が2017年10月、現在の場所へ屋号変更し移転オープン。移転前からしていた名物メニューが”讃岐中華そば”。
移転後、しばらく休止していましたが、やっと”讃岐中華そば”を再開!火曜の夜のみ”中華そば専門店”として二毛作営業となります。かなりハードル高いけど食べてみたかった!!
讃岐中華そば(¥700)
芳醇な魚介出汁に、独特の食感の麺!和風のあっさり出汁がとにかく美味くて、知らぬ間に全て飲み干していました。ホロホロ崩れていく柔らかいチャーシューも特筆モノ。
うどん屋さんなのに、「なぜ中華そばにこんなに真剣に取り組んでるの?」って疑問に思ったので店主にいろいろ聞いてみました。
◆”晴れ”時代を含めて、オープンして何年目ですか?
「開店して3年半ほどです。」
◆屋号変更の理由は?
「心機一転、褌をしめ直すつもりで変更しました。 店の前の一条通りに因んで、地域に根ざしたいという思いを込めて”弌條”とつけました。 うどん・ラーメンを扱うので”製麺”としました。」
◆讃岐そばを始めた時期は?そしてその理由は?
「2016年10月頃始めたのですが、香川にいた頃に、うどん屋さんで出してるラーメンを知ってとても美味しかったので、いつかは出したいと考えておりました。 お客様にお出しできるレベルに達していたかは定かではありませんでしたが、他所ではやっていない珍しいラーメンなので、集客に繋がる期待も込めてスタートさせました。 昼はうどん屋、夜はラーメン屋という面白さも興味を引くかなと考えました。 “讃岐そば小鳥遊〜たかなし〜”という店名も、”天敵の鷹が居ないので小鳥が遊べる”という縁起の良い名前にしてみました。 実際始めてみたらとても人気が出て、嬉しい誤算でした。 新店舗ではご提供の予定が無かったのですが、お客様からのリクエストや問い合わせが殺到してしまい、結局再開させることになりました。」
◆讃岐中華そばについて、簡単に説明お願いします。
「”うどん屋のラーメン”というスタンスを大切に作りました。 無化調の魚介スープと手作り香味油で、トッピングも全て自家製です。 “私、メンマ嫌いなのよ。でも、このメンマはすごく美味しいわ!!”と、ある女性客に言っていただいたりしました。 麺は大阪の製麺所さんから取り寄せ、スープに合う麺を吟味してチョイスしました。 お好みに応じてストレート麺とちぢれ麺をお選びいただけるようにしました。」
◆来店するお客様へ一言お願いします。
「昨年10月に奈良市法蓮町に移転した、純手打ちうどんスタイルの讃岐うどん店です。 讃岐そばを火曜夜の部限定でご提供しています。 」
以上です。
どうでしたか?
他ジャンルのお店が提供してるラーメン=”集客のためだけの商品”ではなく少なくとも今回紹介した3軒は”真剣に取り組んだラーメン”を提供しています。”火曜の夜だけ”だったり、”裏メニュー扱い”だったりしますがラーメン好きな読者の皆様には、ぜひ試していただきたい激ウマなラーメンです。
ぜひどうぞ~!!