2021/02/13 01:00
【Tea House KURINOKI(クリノキ)/カフェ/天理市】欧風カフェのローストビーフ丼
山の辺の道にある英国式カフェ
天理市柳本町にあるカフェ『Tea House KURINOKI』。
「紅茶のおもしろさを広めたい」と想いを込めてオープンしたお店では、紅茶やスコーン、キャロットケーキなどイギリスの伝統的なお茶メニューだけでなく、イギリスを中心とした欧風式の食事も堪能できる。
コロナ禍に伴い、2020年の夏頃からテイクアウトメニューをスタート。
「このような機会でないと、テイクアウトは考えなかった。」と店主のみちむらさん。逆境も新たな経験だと考えているそう。
イチオシのテイクアウトメニューは、お店の魅力であるイギリス要素もありつつ、日本人の好みに合わせたローストビーフ丼!
日本×英国の味をいただきます!
ローストビーフ丼(汁物、デザート、紅茶付き)1,000円(税込)
ご存知イギリスの伝統料理、ローストビーフがどどんと乗った丼メシ。
テイクアウトのため、暑い日もおいしく、安全に食べて欲しいという想いから酢飯を使用。
食べ応え抜群のローストビーフは、特製ソースとわさび醤油をまとっており、ツンとした軽い辛みが食欲を刺激する。
サイドメニューには、自慢のデザートやオリジナルブレンドの紅茶がセットに。ローストビーフ丼の後には、ゆっくりお茶の時間を楽しんでから、午後のもうひと頑張りを。
ローストビーフはもともと、カレーメニューに使用していたもの。
同店のカレーは、ご飯とローストビーフ、そして具沢山のカレールウ、ではなく濃厚なカレーソースを提供しているイギリス式。
ここで少し豆知識。
19世紀にインド人により香辛料などのスパイスの文化がもたらされたイギリスでは、料理の幅が格段に広がった。しかし、複雑なスパイスの調合にイギリスの人々は困惑。
ここで登場したのが、現在でも使われるカレー粉。イギリスの「C&B社」が初めてカレー粉を発売したことから、手間暇のかかるスパイスの調合が必要なく、気軽にカレーを作れるようになった。
このカレー粉が上流階級にも浸透し、世界中に広がっていく。
日本でも多くの人々に愛されるカレーも、このカレー粉の誕生から始まったのだ。
こうしたちょっとした知識が人生を豊かにするもの。
日頃の生活では必ずしも必要ではないかもしれないが、知っているだけで世界が少し明るくなる。そんな出会いができるのが、『Tea House KURINOKI』の魅力の一つだ。
大和のモノガタリを紅茶と一緒に
ヨーロッパや紅茶だけでなく、地元奈良のこともどんどん広めていきたいと話すみちむらさん。
カフェからも見える『行燈山古墳(崇神天皇陵)』と近くの『箸墓古墳』、『纒向(まきむく)遺跡』をはじめとした古墳。
「邪馬台国物語」と名付け、ロマンがつまった古代奈良に関するセミナーを行なっていきたいと熱く語す。
他にも、月一でワークショップを開催。
「苔テラリウム」やマグカップ作りなど、いろんなワークショップを開催しているので、そちらもチェック。
テイクアウト用のケーキやスコーンや、紅茶の茶葉も販売。
おうちでも英国の空気を楽しもう。
紅茶にこだわる同店。入り口には「コーヒーはございません」の文字が。
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=tenri
Tea House KURINOKI(クリノキ)
- 住所/天理市柳本町590 トレイルセンター前
- 電話/0743-20-5775
- 営業時間/〈平日〉8:30〜17:00 〈土日祝〉9:30〜17:00
- 定休日/水曜
- 駐車場/10台