奈良県
2025/01/26 20:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)

【奈良県】「段ボールトイレ」も体験!防災意識を高めるイベントレポート

奈良県の西大和片岡台団地で、防災と多文化共生をテーマにした賑やかなイベントが開催された。

外国人居住者も参加し、非常食の試食や簡易トイレ体験など、防災に関する知識を楽しく学べる内容であった。


防災と多文化共生の融合!奈良県の西大和片岡台団地で賑やかな一日

【奈良県】「段ボールトイレ」も体験!防災意識を高めるイベントレポート

この「オリエンタル炊き出し&防災イベント」は、日本人だけでなく、近年、西大和片岡台団地で増加している奈良県で働く海外の居住者も参加し、防災の重要性と多文化共生の理解を深めることを目的としている。

防災意識を高めるイベントレポート

今回は、独立行政法人都市再生機構(以下「UR都市機構」)西日本支社、グループ会社である株式会社URコミュニティおよび日本総合住生活株式会社との共催イベント。

防災に関する様々な取り組みを行った。

非常食の試食会


【奈良県】「段ボールトイレ」も体験!防災意識を高めるイベントレポート

試食会では、開始30分で約30名の参加者が訪れ、大盛況のスタートを切った。

中でも人気を集めたのは、えびピラフ。
水なら1時間、お湯ならわずか15分で調理できる手軽さだけでなく、そのおいしさも参加者から好評だった。
「想像以上においしい!」「非常食とは思えない」といった声が聞かれた。

この非常食は、1食500円以下で購入でき、保存期間も5年と長期保存が可能。
いざという時に役立つだけでなく、日頃から備蓄しておくことで安心感が得られる。

段ボール簡易トイレの実演


【奈良県】「段ボールトイレ」も体験!防災意識を高めるイベントレポート

段ボールで作った簡易トイレも展示された。
このような商品は、ネット通販でも購入できるもので、大人でも安心して使用できるよう、約180キロまでの体重に耐えられる商品もある。

使い方はとても簡単。
段ボールを組み立て、排便用の袋をセットし、凝固剤を入れるだけ。

用便を済ませた後は、排便用の袋から空気をしっかり抜いて密閉した箱(クーラーボックスなど)に保管する。

凝固剤がない場合は、新聞紙やオムツを代用することも可能。

2024年に発生した能登半島地震では、簡易トイレの使用方法がわからず、十分に活用されなかったという事例があったそう。

このような教訓を生かし、参加者が簡易トイレの使い方を学ぶいい機会となった。

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外国人居住者も参加!

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外国人居住者も、トイレリレーや水消火器体験など、様々な防災体験を楽しみながら学んだ。

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特に、ひらがなを多用した座学資料は好評で、「とても分かりやすかった」という声が聞かれた。

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「オリエンタル炊き出し」と銘打った炊き出しは、日本・インドネシア・ベトナムの料理が提供され、国際色豊かなひとときとなった。

また外国人居住者から自治会へ出身国の手作り料理が持ち寄られ、自治会と外国人居住者との交流会も行われた。

【奈良県】「段ボールトイレ」も体験!防災意識を高めるイベントレポート

まとめ

このような多文化共生もテーマとした防災イベントを奈良県内で行うことは、UR都市機構として初めてだったそう。

このイベントを通して、参加者は防災の重要性を再認識し、地域住民同士の絆を深めることができた。

これをきっかけに、より多くの人が防災意識を高め、地域全体で災害に備えることが期待される。

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