2024/04/23 12:05
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
「牡丹」がそろそろ見頃!「山野草」を楽しめるスポットも新登場【當麻寺|奈良県葛城市】
奈良県葛城市にある『當麻寺 中之坊』では牡丹が見頃を迎えている。
約1000株の牡丹が見頃
世話をする松村實恵副住職のお話を伺うと、牡丹が咲くには、とてつもない苦労があった。
そもそも現代の牡丹は、シャクヤクに接ぎ木することで咲く花で、管理がとても大変。
自然に咲く花でないため弱く、つぼみが重すぎるとすぐに崩れ落ちてしまうので、1本1本に支柱を立てる必要がある。
更に、花に水が入ると重くなり、こちらも崩れて落ちてしまうので、竹で作った傘などで雨風をしのぐ必要があるデリケートな花だそう。
また、シャクヤクに接ぎ木している以上、シャクヤクも生えてこようとし、これを放っておくと、牡丹→シャクヤクに戻ってしまうので、これまた手入れが大変。
葉刈り、剪定、肥料を何度も入れて春を迎える。
そんな大変な作業を経て、この4月にきれいに咲く牡丹。
當麻寺の中之坊では、約1000株の牡丹が4月下旬に見頃が訪れる。
また、同時にシャクヤク、白藤の見頃も訪れて、まさに當麻寺で花を観るなら今が見頃。
當麻寺では写経・写仏をしながら、牡丹を観ることもできるので、今の時期に行くのがおすすめ。
2024年4月6日より「山野草」スポットが登場
また、4月6日より『中之坊 山野草の小径』が誕生。
「山野草」とは、山野に自生する一・二年草や宿根草のこと。花を楽しむのもいいが、山野草は葉を楽しむのもいいのだとか。
「草物盆栽」を多くそろえ、「ふ入りの葉」の植物も多くあり、じっくり観るとこちらも趣がある。
現在では150を超える種類が観られるので、こちらも注目のスポット。
車で訪れるのもいいが、近鉄・南大阪線「当麻寺」駅から徒歩約15分なので、自然と昔ながらの街並みが調和している参道を歩いて行くのもおすすめ。
みなさんもぜひ訪れてみては?