2024/02/27 07:05
ぱーぷる編集部
【奈良のレア・定番日本酒】吉野の地酒「やたがらす」に新シリーズ登場。杯を重ねるほどに美味い酒【北岡本店(きたおかほんてん)】
奈良県の酒蔵ごとの「レア&定番日本酒」を紹介する企画。
今回は奈良県吉野郡吉野町にある『株式会社北岡本店(かぶしきがいしゃきたおかほんてん)』をご紹介。
◆レア酒
特約店限定流通酒 氷温瓶囲い「YATAGARASU CORE SERIES」
奈良吉野の地酒・清酒「やたがらす」の新シリーズ。
シリーズ名には、これからのやたがらすの「中核(コア)」を担うお酒に育てていきたい、「コアな」日本酒ファンにも楽しんでもらいたいという思いが込められている。
造りは米の旨みと香り・味わいのバランスを重視し、「吞みやすく、杯を重ねるほど美味い酒」をコンセプトに、地元奈良県産・吉野産のお米を全量使用。
R5BY醸造分、令和6年春先の正式リリースを前に、R4BYに醸造したお酒をプロトタイプとして、夏目杜氏により新しくデザインされた八咫烏が隠されたシークレットVer.ラベルでの展開を特約店のみの限定で開始している。
R5BYの醸造は、香りや味わいはR4BYを踏襲しつつ、隠された八咫烏がベールを脱いだ“新ラベル”にて同じく特約店限定流通酒として展開予定。期待が高まる!
※R5BY…7月1日から翌年6月30日までの1年間を「酒造年度」(BY)といい、R5BYは令和5年酒造年度のこと。
●「YATAGARASU CORE シリーズ RED 生原酒 720ml 1,739円(税抜)1800ml 3,520円(税抜)」
奈良県吉野産「山田錦」全量使用。吉野の風土で育まれた味をしっかりと感じられるよう、精米は60%。
梨のような爽やかな香りとジューシーな米の旨み。
しっかりと冷やして、食中酒にもオススメ。
●「YATAGARASU CORE シリーズ BLUE 生原酒 720ml 1,595円(税抜)1800ml 3,300円(税抜)」
奈良県吉野産「吟のさと」全量使用。精米は60%。
若いバナナを連想させる香りと澄んだ桃のような米の旨み。
山廃初心者にも飲みやすい山廃純米吟醸。
冷酒がオススメ。
◆定番酒
八咫烏 純米樽酒 たる樽 720ml 1,187円(税抜) 1800ml 2,372円(税抜)
北岡本店は銘木「吉野杉」に囲まれた場所に蔵があり、吉野杉で仕上げた「たる酒」も古くから造っている看板酒。
北岡本店伝統のクラシカルな純米酒の原酒を吉野杉の4斗樽に肌添え(貯蔵・熟成)することで杉の香りを移した酒。
肌添え期間は、平均で約一週間。貯蔵する杉樽のロットや、樽酒の製造時期によって香りの付き方が異なる為、香味のバランスを考えて毎回期間を調整し、ブレンドしている。
辛口ながらも米の旨みが感じられる純米酒に杉の香りの清涼感が加わり、最終調整としてアルコール度数を14度まで加水処理することでスッキリと飲みやすい樽酒に仕上がっている。
しっかりと冷やすことで爽やかな樽の香りと軽快な飲み心地、温く燗を付けると樽の香りがブーストする。キリっと辛口な味は料理の旨みを引き出し、樽の香りは天ぷら等の揚げ物料理の香ばしさとも相性抜群!
室町・江戸~昭和初期までは日本酒は杉樽で運搬するのが当たり前であったことから、昔はすべて樽酒であったと言われている。そんな日本古来の清酒の一つの形である樽酒。樽酒ビギナーや樽酒を普段あまり飲まない人でも、そんな浪漫を感じながら新たなマリアージュを発見してほしい。
北岡本店とは?
株式会社北岡本店は、世界遺産「桜の吉野山」の麓、奈良県吉野郡吉野町にある老舗の酒蔵。
約400年前、江戸時代初めに宿場町として栄え、山林労働者や交通の要所として賑わっていた吉野において、「やたがらす」北岡本店が創業された。
創業者の惣兵衛は古金屋(換金、手形の取扱い)を経営していたといわれている。七代目になって惣十郎が明治元年(1868年)に酒、醤油、油造り等の事業を一本化し、酒造業専業に切り替えた。それから150年以上に渡り、吉野で酒造りを営んでいる。
日本酒「やたがらす」の醸造に使用する水は、吉野の深い山々を流れる小川から汲み上げている「奥吉野の森林水」。鉄分が少なく、ミネラル分のバランスが良いので、香り・味は穏やかで優しい酒に仕上がる。
そんな水の特性を発揮できるように、酒は味と香りのバランスを重視。
「飲みやすく、杯を重ねるほど美味い酒」をコンセプトに、お米の旨みをしっかりと引き出しながらも、程よい香りで、素材の味を引き出してくれる北岡本店の酒は、おいしい料理と共に味わうのがおすすめだ。