奈良県
2024/01/17 07:00
ぱーぷる編集部

奈良が舞台の書籍 「おいしいごはん」を挟んだ優しくて泣ける攻防戦『「泣ける話」をひとつください。あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家』

奈良が舞台の書籍 「おいしいごはん」を挟んだ優しくて泣ける攻防戦『「泣ける話」をひとつください。あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家』

舞台は奈良!

奈良出身作家ならではの目線でお送りするご当地小説『「泣ける話」をひとつください。あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家』がことのは文庫(マイクロマガジン社)から発売。

あらすじ

出版社で文芸編集者として働く柴桜丞(しば・おうすけ)には、どうしても原稿を書いてほしい作家が一人いる。

その名は鈴代凪(すずしろ・なぎ)。

彼は、幼い頃の柴に、最初に「物語の愉しさ」を教えてくれた恩人だった。

幼い柴に凪が語ったのは、絵本の中の昔話の「ハッピーエンドアレンジ」。

たとえば『マッチ売りの少女』。

少女が凍えてしまう最後がつらくて読み進められない柴に、凪はふんわりと幸せな要素をちりばめた、でたらめなラストを語って聞かせーー。

……そして大人になった柴は、マイペース(ほぼ消息不明扱い)な執筆活動をつらぬく凪に、彼の作風とは違うものの、小説市場の需要にあった、売れ筋の「泣ける小説」を書いてもらうため、彼の開く「古書店兼小料理屋」へ今日も通い詰める。

しかし、柴が凪に「泣ける小説」を書いてもらいたい理由は、本当は別にあって――。

ことのは文庫編集部のおすすめポイント

・編集者と作家、それぞれの「泣ける話」に対する思いが胸を打つ。思いやりあふれるヒューマンドラマ。
マイペースな活動を貫く凪に、どうしても「泣ける話」を書いてもらいたい柴。柴の熱い想いを受け流してばかりの凪にも、実はとある秘密があって……?
お互いのことを大事に思う二人の姿に、優しい読後感を味わえる一冊。

・昔話のハッピーエンドアレンジが、どれも泣かせる!
「マッチ売りの少女」「人魚姫」……有名な哀しい結末が、本作の中で優しさいっぱいのアレンジでよみがえる。
著者オリジナルのラストシーンは、笑顔と優しい涙を誘うこと間違いなし!

・出身作家ならではの目線でお届けする「ご当地小説」
舞台のモデルは「奈良」。
奈良出身作家ならではの視線で描かれる、古都の魅力と美味しいご飯、素敵なおとぎ話に満ちた、あたたかな世界観が魅力。

著者情報

●著者:いのうえ えい
奈良県出身。
2018年より、小説投稿サイト「エブリスタ」にて作品を公開。
2021年、ことのは文庫『ヨロヅノコトノハ やまとうたと天邪鬼』にてデビュー。
現代日本語学専攻だが、ときどき文法やイントネーションが変だと言われる。
好きな四字熟語は「笑門来福」、苦手な四字熟語は「整理整頓」。

●装画:Tamaki(たまき)
イラストレーター。
『鬼人幻燈抄』シリーズ(双葉社)、『滴水古書堂の名状しがたき事件簿』(講談社)、『いつかの冬、終わらない君へ』(ポプラ社)など書籍装画多数。

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