2023/07/28 17:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【高校野球奈良県大会】「奈良葛城ボーイズ出身」の山家拓人がダメ押しのホームラン 智辯学園が2年ぶり21回目の優勝【写真あり】
2023年7月28日、奈良県橿原市にある佐藤薬品スタジアムで『第105回全国高校野球選手権奈良大会』の決勝戦が行われ、智辯学園が高田商業を8-1でやぶり優勝。
2年ぶりに甲子園への出場権を手に入れた。
山家拓人選手が3安打1本塁打と大活躍
智辯学園・松本大輝選手
智辯学園は1回、先頭の松本大輝選手のホームランで先制。
続く山家拓人選手がスリーベースでランナーに出ると、中山優月選手がセンターへのタイムリーヒットで2-0とする。
智辯学園は2回、2アウト1、2塁のチャンスから山家選手のタイムリーで3-0とリードを広げる。
智辯学園・山家拓人選手
高田商業は4回に東口虎雅選手のタイムリーツーベースで1-3とするが、智辯学園はその裏に西川煌太選手のスクイズで再び3点差とする。
攻撃の手を緩めない智辯学園はこの回にツーアウト1塁から、山家選手のレフトスタンドへ飛び込むホームランで6-1とする。
智辯学園・藤田健人投手
智辯学園は6回、8回にも1点ずつを追加。
投げては藤田健人投手、中山優月投手のリレーで相手打線を1失点に抑える好投。
智辯学園が8-1で高田商業をやぶり、2年ぶり21回目の優勝を果たした。
智辯学園・中山優月投手
試合後のコメント
智辯学園 ・高良鷹二郎主将
ー優勝おめでとうございます!今日の試合振り返ってみていかがですか?
「自分たちのバッティングの良さが出て、とてもいい試合でした。」
ーご自身、重要な場面で送りバント2つ決めましたね。
「どちらもノーアウトからだったので、いい形で後ろにつなげたのはよかったです。」
ー高良主将はここが地元(畝傍中学)ですが、昔からの知り合いとかからの声援は届きましたか?
「試合中は気づかなかったですが、終わった後や表彰式前のインタビューの時に、スタンドから自分の名前が呼ばれて気づきましたね。しっかりと聞いていました。」
ーそれでは甲子園に向けて奈良県の方々へメッセージをお願いします。
「奈良県代表として、最高の舞台で野球をやれるので、感謝の気持ちを忘れずに、応援してくれる方々に感動を与えられるような試合をし、夏の優勝旗を持ち帰りたいと思います。」
智辯学園 ・山家拓人選手
ー本日の試合を振り返っていかがですか?
「特に初回なのですが、松本が先頭打者ホームランを打ったので、自分も続かないといけないと思って打席に立ち、スリーベースヒットが打てたのでよかったと思います。」
ー山家選手はつなぐバッティングが多いですが、今日は決めるバッティング(1本塁打3打点)が多かったですよね。
「つなぐ意識で打席には立っていたのですが、ホームランも打ててよかったです。それでチームが勝てたので、それもよかったです。」
ー山家選手は京都府出身ですが、小学生時代から奈良葛城ボーイズに通われていたんですよね?
「自分の従兄弟が小学部に通っていたので、自分も奈良葛城ボーイズで野球をすることにしました。そして中学時代に智辯学園さんに声をかけていただいたので、ここでプレーさせていただくことにしました。」
ー野球人生を考えると、奈良県は地元みたいなものですね。では奈良県の方々にメッセージをお願いします。
「次は全国の舞台になります。奈良県代表として出場するので、チーム全員で挑んで行きます!」
高田商業・北嶋悠輝主将
ー智辯学園打線はどうでしたか?
「やはりスイングの速さが違いました。ただ、向こうにビッグイニングをつくらせなかったのはよかった点です。」
ー中山投手はどうでしたか?
「春にも対戦したのですが、中山投手を打てなかったのは自分たちの弱みかと思います。」
ーでは最後に奈良県で野球をやってよかったことを教えてください。
「まずはこうやって野球ができたのは、保護者や支えてくださったスタッフの方々、そしてスタンドで応援してくれた野球部員がいたからです。野球部員が多いチームで、応援に関しては奈良では一番かと思います。優勝して恩返しがしたかったので、悔しい気持ちもありますが、同時に『今までありがとう』という感謝の気持ちがあります。奈良県では2強が立ちはだかるのですが、倒した時はすごくうれしくやりがいを感じます。僕たちは天理さんには勝ったのですが、智辯学園さんには勝てなかったので、後輩には乗り越えてもらいたいですね。」