2023/04/11 15:40
ぱーぷるmirai編集部
【生駒市 】地域の子ども達のために「支える気持ち」をデザインするアイデアソンが開催されました!
3/18(土)に大阪にあるQUINT BRIDGEで、生駒市主催の地域の子ども達のために「支える気持ち」をデザインするアイデアソンが開催されました。
参加者は学生や主婦、会社員など、それぞれの年齢、立場も多種多様。生駒市では、持続可能なまちづくりを進めるため、さまざまな参加者によるディスカッションを通して、ソリューションの創出を図ることを、今回のイベントの実施背景としていました。
進行は協創パートナーの「ONE JAPAN KANSAI」。「アイデアソンとは何?」、「アイデアソンはどのようにするの?」など、アイデアソンを行う上でのルールやタイムスケジュールについての話がありました。
続いて、生駒市から今回のアイデアソン開催の目的や生駒市が抱える課題について説明があり、それぞれ参加者は気になったこと、印象に残ったことをメモしていきました。
今回の課題は、地域の子どもたちのために「支える気持ち」を表現する”新しい形”をデザインすること。市内にある「まほうの駄菓子屋 チロル堂」では、以前から「地域で子育てをすること」を形にし、子どもたちの居場所を提供してきました。
もっと自然に「支える気持ち」を表現できる形はないかと、当アイデアソンの課題を提供してくださった、『一般社団法人無限』。代表の石田慶子さんから、今まで「チロル堂」で行ってきた取り組みや、これからの展望、全国に支援の輪が広がっていることなどの話がありました。その中でも子どもたちへの想いや、大人たちが継続して支援を行うために考えていかなければならないことは、参加者の心に深く刺さったと思います。
グループワークへ!
まずは同じチームのメンバーたちに自己紹介をし、ちょっとしたアイスブレイクからスタート。次に、先ほどの生駒市や『一般社団法人無限』のお話でメモしたことをみんなで出し合いました。
メンバーから出たメモを掛け合わせて、アイデアをどんどん出していきます。「これとこれでこんなことができるんじゃない?」、「これはみんなが共通して関心があることなんだ!」など、意見が飛び交います。
その中で、メンバーがユニーク!実現できそう!と思うものをピックアップして、チームとしてのアイデアをまとめていきます。
<発表に向けてラストスパート>
最後はチーム発表に向けて、模造紙にアイデアを書き込んでいきます。発表を審査する審査員はもちろん、他の参加者にも伝わるように、描き方にも工夫を加えます。
<グループ発表>
各チーム、それぞれの想いやアイデアを発表していきます。審査員からは鋭い質問などもありましたが、参加者全員がそれを実現化するにはどうしたらいいかを考えていました。
チームA:チロルタウン
アイデア名:大人のチロル堂がほしい!
アイデア概要:持続可能性を高めるために、大人の行動変容を促す「大人のチロル堂」
アイデア説明:
大人同士の対話機会があまりなく、「困りごと」を聞いてもらう場所が少ないことがまちの課題。それらを解決するために、大人のチロル堂を設立する。例えば、バー、銭湯、スナック、コンビニ、美容室、メタバースなどの場所を用いて、まち全体をチロル堂に。最初は団地などの小さなコミュニティから始め、その後まち全体に広げていく。ポイントは、”大人が変わらないと結局変わらない”という社会構造の課題を解決すべく、まずは大人たちが行動変容していこうという点です。
チームB:ルマン堂
アイデア名:商売塾 akinai堂
アイデア概要:運営の持続性を目指し、子どもが商売を学び、稼げる場づくり
アイデア説明:
今日では、大人が”支える気持ち”を表す行動を起こしにくい状況になっているのではないか。その背景には、恥ずかしさや、子どもたちを手助けするための選択肢が少ないなどの課題があると考え、それらを解決すべく、子どもの得意なことで商売ができる場所『商売塾akinai堂』を設置。例えば、アプリの使い方などは、子どもが大人より比較的得意とする領域であり講師となれる可能性も。大人視点でも単なる寄付に留まらず、見返りとしてサービスを受けられる点がポイントであり、『akinai堂』がお金を預ける場所にもなることも想定しています。
チームC:週末チロル実行委員会
アイデア名:週末チロル堂
アイデア概要:チロル堂のコンセプトに共感した何かをやってみたい人が「週末チロル堂」を冠して様々なイベントを実施。収益の一部をチロる。
アイデア説明:
生駒市の課題として、市内で週末のファミリー層の消費が得られていないことや、やりたい人・ことと場所がつながっていないことが挙げられます。これらを解決すべく、チロル堂のコンセプトをキーワード化し、2つ以上掛け合わせて地域内でイベントを開催。例えば、「子ども」×「多世代」×「アウトドア」で、テントサウナ体験会を生駒山麓公園で実施するなど。また、共同提案制度を利用して、行政に提案しても良いのでは、という意見もありました。
チームD:ゲリラチロル堂
アイデア名:みんなでつくる!ゲリラチロル堂
アイデア概要:
① 出張型の支援プログラムづくり
② 地域を巻き込む参加型
③ 認知度upの#タグ戦略で世界へ
アイデア説明:
地域の子どもたちを支えるための共通体験が不足していることが課題であり、チロル堂のような場所が少ないことが問題ではないか。大人になると消費することは増えるが、支える体験をすることは少なく、これらを増やしていくことがポイントとなる。例えば、出張型チロル堂として、場所貸しや一日店主、PR担当など多様な関わり方を実践するプラットフォームを構築。支えるための共通体験を得る機会を増やすことで、後の行動変容にもつながっていくと考えました。
チームE:MYA-SSY
アイデア名:お駄チロル
アイデア概要:まち全体をいわゆるキッザニアにする
アイデア説明:
課題は、子どもを支える場所を提供する事業者等の資金難。これは、子どもが単なる消費者になっているビジネスモデルや、寄付する企業や個人の納得性を得られておらず、持続可能性な体制なっていないことなどが理由に挙げられます。今回は、まち全体をキッザニアにする施策を提案。例えば、人が集まる場所に掲示板を設置し、やってもらいたいことを書き出す。(草引き、粗大ごみの処分など) 子どもがミッションを実行し、依頼者は実行の対価としてチロル(お駄チロル)を渡す。ポイントは、子どもは単なる消費者ではなく生産者となることや、コミュニティが広がることで、企業や団体と子どもたちのつながりが生まれる点です。
<結果発表!!>
審査員の生駒市地域活力創生部 部長 領家誠さんから、結果が発表されました。審査員特別賞はCチーム「週末チロル」、そして、栄えある大賞にはEチーム「お駄チロル」が輝きました!!どのチームも子どもたちのためにどうすれば「支える気持ち」を表現できるかを真剣に考えてくださり、甲乙つけ難かったと講評がありました。
最後は参加者全員で記念撮影。参加された皆さまお疲れ様でした!今後は、アイデアをどう具現化していくのか検討していく予定です。