奈良県香芝市イベントアートその他ライフ
2023/03/01 07:00
ぱーぷる編集部(塩田)

2023年3月4日香芝市イベント「冬彩」×有志によるメタバース冬彩とコラボ実現

2023年3月4日の香芝市イベント「冬彩」×メタバースで花火を楽しもう

皆さんは"メタバース"という言葉をご存じだろうか?

インターネット上で構成された3Dの仮想空間やそのサービスを意味し、数多くの映画やゲームでも取り上げられている。

名前は聞いたことがあるけれど、実際どういうものか分からない、体験したことがない、という方も多いはず。
難しい、お金がかかる、なんだかよく分からない、そんなイメージを持っているのでは?
そんな方に注目して欲しいのが今回の取り組み「メタバース 冬彩 in香芝」。


メタバース×香芝市冬の祭典「冬彩2023」


2023年3月4日の香芝市イベント「冬彩」×メタバースで花火を楽しもう

香芝市のイベント「冬彩」は2001年から続く人気イベント。
澄んだ冬の寒空の下であたたかな光を灯す、幻想的な光景を楽しめる。
過去には花火の打ち上げもあったが、コロナ禍で中止が続いた。


京都大学大学院工学研究科建築学専攻の金多・西野研究室は、建築や都市とメタバースの可能性を研究題材のひとつとしており、有志メンバーで香芝市をイメージさせるメタバース空間を独自で制作していた。

今回の冬彩のタイミングで、実際に人が多く集まるイベントと、メタバース空間をコラボレーションさせることによる可能性の検証をしながら、地域の活性化にも寄与したいと考え、冬彩実行委員会に打診し実現が決まった。

メタバース空間内のみでのイベントは、特に2022年に入ってから盛んに実施されるようになってきているが、実際の地域の祭典と、同時に開催する取り組みはまだ多くはない。

現地にはVRゴーグルを配備しており、冬彩会場にいながら、その場でメタバース空間に没入できる。
現実と仮想空間の境界をいい意味で溶けださせ、あいまいにする仕掛けである。

メタバース冬彩会場は、香芝市のなじみの風景である原寸の二上山をバックに、大きな池を配置。
夜の空間に、風物詩である和紙玉や、今年は残念ながら上げることのできない花火をふんだんに盛り込んだ空間になっている。

池のほとりには、現実には存在しない厳かで未来的な建築物が配置されているが、これはプロの建築家2人が設計したもの。

建築家の仕事も、これをきっかけに少し変わっていくかもしれない。
参加側・運営側・制作側、関わる全ての人にとって、新しい未来の可能性を予感させるプロジェクトである。

今回は、メインで制作を担当した京都大学大学院生の南條 慶次さんにお話を伺った。

地域を盛り上げたい!メタバースで名物の花火を打ち上げる


2023年3月4日の香芝市イベント「冬彩」×メタバースで花火を楽しもう

ーどのような想いでこちらのプロジェクトをスタートしたのですか?

「研究室ではメタバース空間とまちの関係性に興味を持っており、メタバース空間を使って、地域を盛り上げたい、という想いからスタートしました。

建築の専攻で、建築の設計や3Dモデリングを学んでいるので、建築的な設計手法をベースにして、メタバースなりに自由に設計をしてみました。

現実空間を再現した、というものではなく、多くの読み替えや変換が入っています。
忠実に再現する必要をあまり感じないんですよね。
今回は、初めての人にも親しみやすい世界にするため、イベントでお馴染みの花火や灯籠なども作成しました」

ーメタバース空間を作り上げるうえで意識した点は何でしょうか?

南條さん
「メタバースや3D空間に親しみがない方が多いと思いますので、簡単な操作や動きで、おとなもこどもも楽しんでもらえるように意識して作りました。
今回の企画がメタバースの入り口になれば嬉しいです」

2023年3月4日の香芝市イベント「冬彩」×メタバースで花火を楽しもう

ー日本ではまだまだメタバースに馴染みがある人は少なそうですね

「そうですね、今回のイベントではメタバース上で灯篭を持ったり、投げたりできます。

現実にはあまりない光景ではありますが、そのちょっとおかしな光景を通して、メタバースというものの特性や面白い部分を感じ取ってもらいたいと思います。
現実ではやってはいけないこと、ちょっとやってみたいと思いますよね(笑)
共通のワールドに入っている人同士は、文字チャットやボイスチャットで会話をすることができ、それだけでもすごいんですが、研究室のメンバーで考えているテーマとして、さらに原始的なコミュニケーションを誘発させたいという狙いもあります。

今回でいえば、相手が灯篭を投げれば、それを見て自分も同じところを狙って投げたくなる、とかそういうものです。
知らない子ども同士の遊びが自然に始まるときのような感覚に近いかもしれませんね。こういうのが面白いね、と話しています」

ー今後の夢や目標を教えてください

南條さん
「場所に依存せずに人とコミュニケーションをとることができるのがメタバースの強みだと思います。
今後もメタバースについて、広く知っていただき、僕自身もいろんなメタバース空間づくりを行っていきたいです」

「メタバース 冬彩 in香芝」詳細ページはこちら!

2023年3月4日の香芝市イベント「冬彩」×メタバースで花火を楽しもう

編集部も実際に体験したところ、そのリアルな空間に終始驚きの声が!
事情があって外に出られない、県外に住んでいる方が奈良を訪れたり、奈良を知るチャンスを生み出してくれるはず。
メタバースの可能性は∞だと思わせてくれた。

イベント当日は、現地にもメタバースブースを設置予定。
VRゴーグル(メタクエスト2)で臨場感あるメタバース空間を体験できる。

ゴーグルがなくてもメタバースを楽しむことができるけれど、ぜひゴーグルをつけて更なる臨場感を楽しもう!
現実と仮想の2つの側面から楽しむチャンス。
未来と伝統を体感するイベントへぜひお出かけしてみて。

開催概要


【開催日時】
2023年3月4日(土)17:30~21:00頃
※フードブースは16:00~
【開催場所】
今池親水公園(奈良県香芝市下田西3丁目)

「冬彩」公式HPはこちら!

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