小児科、小児歯科、子どもの病院奈良県生駒市
2022/10/14 19:00
ぱーぷる

vol.11 てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

奈良県生駒市にある『たけつな小児科クリ二ック』では一般小児科・乳児検診・専門外来まで行っている。

院長である竹綱先生は常に全力で子どもたちと向き合い、「子どもたちを守るために小児科医として自分にできることは何か」を日々追求している。

午前診から午後診の間も休むことなく、竹綱先生が運営している向かいの『病児保育室 バンビ』の診察や、子ども発達サポート『のびいく』に顔を出す。

月に1度発行されるA4サイズのおたよりには、
片面には季節に応じた子どもの病気やトラブル、もう片面には先生のプライベートな話が。
くすっと笑えるありのままの文章に、飾らない竹綱先生の人柄が表れている。

そんな先生の一生懸命な姿に、子どもたち、親御さんからの信頼が厚い。


vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

今回は「てんかん」について、お話を伺った。
誰にでも、発症する可能性がある病気。
自分が、家族が、あるいは町中で目の前の人が、突然発作が起きてしまった場合に備え、対処法を知っておくことは大切なことだろう。

Q1.てんかんとは、どういうものですか?


竹綱先生:小児のてんかんは、脳波の異常が原因で、突然複数回けいれんを起こしてしまう病気です。

てんかんの症状はさまざまで、意識を失う、硬直する(つっぱる)、がくがくする、白目をむくなどが典型的です。

さらに、てんかんの種類は大きく2つに分かれていて、「全般てんかん」と「局在性(部分)てんかん」に分類されます。

一般的には「全般てんかん」の場合には意識の消失を伴い、「局在性てんかん」の場合は意識の消失がない場合が多くみられます。

Q2.けいれんは、熱性けいれんの場合も考えられると思いますが、違いはなんですか?


竹綱先生:「熱性けいれん」は、熱が35.7度を超えた際に、引き起こしてしまうものです。
主に、乳幼児など脳の発達が未熟なゆえ、脳へのストレスを受けてしまうことが原因です。

一方、小児のてんかんは、発熱がないにも関わらず、けいれん発作が複数回起き、さらに脳波に異常を認めた場合にてんかんと診断されるものです。

つまり、てんかんと熱性けいれんの違いは「脳波の異常があるか、ないか」が大きな違いです。

vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

Q3.発作が起きた場合の見分け方はありますか?


竹綱先生:実は、てんかんの患者様でも風邪による発熱が脳へのストレスとなり、熱があるにも関わらず、てんかん発作を起こす場合もあります。
そういったことから、症状のみでは判断ができない場合がほとんどです。

Q4.てんかんが起きる原因はなんですか?


竹綱先生:健康な人は自分の意志(考え)で動こうとする際に、脳から送られた電気信号で手足などを動かします。

一方、てんかんはの発作は、自分の意志がある、ないに関わらず脳が勝手に電気信号を送ることが原因となります。

vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

Q5.事前に気付くことはできますか?


竹綱先生:てんかんの兆候を予兆できるかどうかについては個人差がありますが、中には発作が来るかもしれないということがわかる患者様もいます。

例えば、異常な電気信号が出た際に不快感を感じ、その後てんかん発作が起きるというものです。その違和感を「小人が来る」という表現をしている患者さんもおられました。

vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

Q6.発作が出た時の対応はどうすればいいですか?


竹綱先生:発作が出た際の対応は、てんかんと熱性けいれんで差はありません。
原則的にはどちらの発作も自然に止まる場合がほとんどです。

怪我をしないよう、周りに何もない場所に寝かせ、嘔吐などを伴う場合に備え、顔を横に向けておきましょう。

病院では、唇や顔色の血色が悪くなる(チアノーゼ)場合には、発作により全身の酸素が十分いきわたっていない状況なので、酸素を投与し、発作が治まるのを待ちます。

ただし、15分以上持続する発作については、自然に発作が止まらない可能性があるため、発作を抑える薬を点滴で投与したりすることもあります。

Q7.発作が起きた時、救急車は呼んだ方がいですか?


竹綱先生:てんかんは熱性けいれんと違い、多くは抗てんかん薬などで治療を行っている場合が多いと思います。
そのため、てんかん発作が出た際は薬の量や種類を調節して症状を抑えることができます。
救急車を呼んだり、救急の受診は必要ありませんが、薬の調節が必要なため、発作がでた翌日にはかかりつけの主治医に診てもらいましょう。

しかし、15分以上の明らかな発作や、顔色が悪い、嘔吐を繰り返すなどの症状がある場合は迷わず救急車を呼び、大きな病院で診察して頂くことが大切です。

Q8.どんな治療がありますか?


竹綱先生:子どものてんかんは脳の未熟性など、原因のわからない「特発性てんかん」が多く、その80%は成人までには治癒すると報告されています。

しかし、日常生活において発作を起こさせないことは重要であり、抗てんかん薬の内服が必要になる場合が多くみられます。

さらに、脳波の異常は寝起きや起きかけのぼーっとしている状況で起こることが多いので、早寝早起きや寝不足にならないことが重要です。

また、抗アレルギー剤は眠気を起こす副反応があり、てんかんの患者様にとってはてんかん発作を引き起こす原因になることもあるため、眠気を起こさせないという点で、抗アレルギー剤を内服する場合には薬の脳への影響が少ない薬剤が推奨されています。

Q9.小児と大人になってからのてんかんの違いはありますか?


竹綱先生:小児と成人のてんかんの違いは原因と治癒率です。

先ほどお話したように、小児のてんかんは特発性と言われる原因不明のてんかんで、治癒率が80%程度ですが、成人のてんかんでは「症候性てんかん」といって、脳梗塞などの基礎疾患があり、二次的にてんかんとなる場合が多いです。

脳の細胞は一度ダメージを受けると再生しないため、治癒率が小児より低下することが一番大きな違いです。

vol.11てんかんについて【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」 【たけつな小児科クリニック/生駒市】

てんかんについては、本人だけでなく、周囲の人も病気への理解、対処法を知っておくことが大事だ。

もし、目の前でてんかん発作を起こしてしまった人がいれば、できるだけ安全な場所へ移動させ危険を回避するよう対処しよう。

たけつな小児科クリニック

  • 住所/奈良県 生駒市真弓 1丁目2-8
  • 電話/0743-71-0929
  • 営業時間/ <午前診>9:00〜12:00 <専門外来>14:00〜16:00 <午後診>17:00〜19:30 
    備考/※木曜の午後診は16:30〜18:30
  • 定休日/日
    その他休業日/土曜日の午後診察
  • 駐車場/駐車場完備(なんぶ眼科、薬局と兼用)
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