神社・仏閣奈良県吉野町
2022/09/19 08:55
ぱーぷる

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

吉野と言うと、何を連想するだろうか。
桜、紅葉、歴史…。
そのすべてを一度に感じられる場所がある。それこそが世界遺産にも登録されている『吉水神社』だ。
※『吉水神社』の「吉」は、正式には(土のしたに口)。


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魅力①"一目千本"ならぬ"一目数千本"?!吉野の桜や紅葉を一望できる!

大きな鳥居をくぐり、坂を降りて登ると立派な門構えが出迎えてくれる。

この門の横は「一度で1,000本の桜を眺めることができる」、"一目千本"と呼ばれている景勝地のひとつだ。

「ここからは中千本と上千本の山桜を一望できます。
"一目千本"と言いますが、実際はもっとたくさんの桜を望むことができます。」と話すのは、宮司の佐藤さん。

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

取材時は盛夏。
青々と輝く緑が美しいが、やはり紅葉と桜の時期は格別。

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桜の時期の様子は動画でもチェック!


魅力②平安、南北朝、戦国…時代を感じられる貴重な宝物たち

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元々は『吉水院』という修験宗の僧坊であったが、明治の神仏分離令に『吉水神社』となった。
御祭神は南北朝時代の後醍醐天皇とその忠臣、楠正成と吉水宗信法印公。

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書院の庭からは、『金峯山寺』が見える。

日本住宅建築史上最古の書院として、世界遺産にも登録されている貴重な文化財。
現在の日本住宅の源流となる建物には、随所に珍しい手法が見られる。

書院には、多くの宝物が展示されており、商業目的でなければ自由に撮影可能!
「SNSにアップしたり、知り合いの方に広めて欲しいです。」と佐藤さん。

超貴重な文化財を、少しだけご紹介していこう。

源義経と静御前、別れの地


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2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも人気を集めた源義経。
兄の頼朝から逃れるため、愛妾の静御前と武蔵坊弁慶と共に吉野山に逃れた。

そして、この『吉水神社』の書院が別れの地となったとされ、今でも「義経・静御前 潜居の間」が遺る。

この吉野の地の時間を想った静御前が2つの歌を詠っている。

「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」
(深い白雪が積もった吉野山の奥へと踏み込んでいった義経様が恋しい)

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「武蔵坊弁慶思案の間」一畳ほどの狭い空間で、大男の弁慶は何を想ったのだろうか。

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源義経が着用したとされる甲冑。小柄と言われている通り、小さなつくりだ。

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武蔵坊弁慶の七つ道具。こちらは超大柄とされた武蔵坊弁慶の所持品。見るだけでずしっと重さが伝わってくる。

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春季には特別展示として、静御前着用の着物を展示。

後醍醐天皇の皇居


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時代は移って南北朝時代。
鎌倉幕府を倒した後、足利尊氏と対立。吉野へ向かい、南朝を開いた後醍醐天皇。
その際に皇居とされたのが『吉水院』。

先述した「義経・静御前 潜居の間」のすぐ横の間には、玉座が今も厳かに現存している。
ただし、この玉座はすべてが後醍醐天皇時代の姿のままではなく、後述する豊臣秀吉によって金で塗り替えられたそう。

皇居としていたこともあり、石硯や茶入などが展示されている。

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

豪華絢爛!豊臣秀吉による大花見の本陣


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1594年に豊臣秀吉が行ったとされる吉野のお花見。
徳川家康や前田利家など名だたる武将、茶人など約5,000人と大規模の花見だったと言われている。

この花見で天下人としての権勢を知らしめ、それを現代でも感じられるのがこの『吉水神社』の書院。

金で彩られた屏風や、狩野山雪による襖絵、青磁の壷など多くの文化財を見ることができる。
なんといっても、花見のためだけに描かせたり、巨大な壷を持ってきたというのだから、流石の秀吉と思わずにはいられない。

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

狩野山雪の襖絵。書院の入口側には鶴が、出口側には鷹が描かれている。

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様々な表情をしたお面がずらり。

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魅力③その他にもたくさん!戦火を逃れた文化財

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長い歴史の中では、震災や火事、空襲などで紛失された文化財は数えきれない。
山奥の自然豊かな吉野では、そうした厄災から逃れ、多くの宝物が今も大切に守られている。

後醍醐天皇が所持していた「蝉丸の琵琶」や、水戸黄門で知られる水戸光圀公の書状、弘法大使空海の手による「灰佛弁財天」など、歴史好きにはたまらないラインナップ。

魅力③愛犬と一緒に参拝!大切な家族の長寿祈願を


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神社やお寺では、ペットと一緒に参拝できないことも多いが、『吉水神社』では愛犬と一緒に参拝OK!
もちろん、マナーは守ろう。

御祭神の後醍醐天皇が愛犬家であったことから、家族である犬を大切にしたいという前宮司からの想いから。
1月と11月には子どもと同じように、七五三の祈祷を受け付けているそう。

さらに、長寿祈願の絵馬やペットのお守りも。

魅力④ドーマンセ―マン、安倍晴明や蘆屋堂満も行った?!邪気払いで気持ちリフレッシュ


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右下の「四縦五横」の印が「ドーマン」、左上の星形の印が「セ―マン」

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書院の奥には『北闕門(ほっけつもん)』があり、大峰山へ向かう山伏たちがここで無事を祈っていたとされる。

その祈祷方法は、「九字真法」という邪気払い。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」と、9つの言葉を唱えながら、手を刀に見立てて縦4つと横5つに向かって空を切る。

この縦4つと横5つの切り方は、陰陽道の「ドーマン」とされている。
陰陽道といえば、奈良とも関係が深い陰陽師安倍晴明が思い出される。
ゲームや漫画、小説などでも人気の安倍晴明と、そのライバル蘆屋堂満たちも、この邪気払いを行ったかもしれない。

吉野の大いなる自然を前に、大きな声で邪気払いをしてリフレッシュしてみよう。

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人気麻雀漫画のスピンオフ「咲-Saki-阿知賀編」の聖地としても人気。ファンによるイラスト付きの絵馬も多い。

桜だけじゃない!源義経・後醍醐天皇・豊臣秀吉ゆかりの地【吉水神社|吉野町】

百聞は一見に如かず、ぜひ実際に足を運んで『吉水神社』の魅力に浸ってみてほしい。

吉水神社

  • 住所/奈良県 吉野郡吉野町 吉野山579
  • 電話/0746-32-3024
  • 営業時間/開門9:00 閉門17:00 ※受付~16:30
  • 定休日/無
  • 駐車場/有
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