2022/05/03 07:00
ぱーぷる編集部 眞杉
この地名読めますか??
私は奈良県で生まれ奈良で育ちましたが、この仕事を始めて読めない地名に出会うことが多く、驚いています。
みなさんも、普段目にしているので当たり前のように読めている地名でも、他県の方は全く読めない
難読地名が沢山あると思います。
そこで、
「なんて読むん?」「なんでこんな名前なんやろう」、
私が個人的に気になる地名を調べて発信していくこのコーナーを始めることにしました!
「へぇ〜。知らんかった〜」とちょっとした発見を楽しんでみてください。
【吉隠】答えは「よなばり」
桜井市と宇陀市の境に位置する渓谷の集落「吉隠(よなばり)」
この辺りは、棚田の美しさが有名で、万葉集でも詠まれている魅力ある地域です。
2巻「降る雪は あはにな降りそ 吉隠の 猪養の岡の 寒からまくに」
「降る雪はそんなに積もらないでくれ吉隠の猪養の岡に眠っている但馬皇女が寒いだろうから」とお墓に眠る但馬皇女を思い、恋人だった穂積皇子が詠んだ歌。
【由来】「吉」は「よい、優れている」と言った意味があり、「隠」には「かくれる、こもる」と言った意味などがあります。
そして、「なばり」とは昔の「なばる(隠る)」という読みから由来していると言われていて、初瀬谷の奥まった場所に位置することから「隠れたよいところ」という意味があるそうです。