子育てコラム生活
2022/02/24 05:00
ぱーぷるmirai編集部

【子育てコラム】作って、使って、しっかりと捨てる


ミシンを使った手作りのノート



こんにちは。奈良県で小さな縫製工場を経営している合同会社ヴァレイの谷英希(たにひでき)です。




私たちは日頃から新しい洋服をどんどんと作っています。自然環境のために作る量をできるだけ減らして、その代わりにどんどんと価値を高めていこうと取り組んでいます。
しかし、形あるものはいつか「捨てる」という時期がやってきます。できるだけ捨てない!とよく僕は口にしますが同時に「捨てる」に向き合っているのか?と言われるとよく考えたことがなかった気がします。

僕たちが運営している子どもソーイングスクール「Valley Sewing Jam」では先日、ノートを創るワークショップを開催しました。


紙を束ねてミシンで縫って、飾り付けをしていきます。
こうしてできたノートは、最初は飾っているだけかもしれませんが、いつか使う日がやってきます。そして、ページを真っ黒になるまでたくさん書いて、捨てていきます。
もちろん、親御さんは捨てきれないと思うかもしれませんが、僕はその「捨てる」という行為も子ども達に体験させてあげてほしいと思うのです。

捨てるときに感じる小さな心のズキズキした痛みや、感謝の気持ち、新しいモノとの出会いへのワクワク、そういった気持ちを感じることで初めて「作る、使う、捨てる」という一連のサイクルを体験することができると思うのです。

最近の社会の流れを見ていると「捨てる=悪」と言われている気がします、しかし、僕は少し違っていると思っていて「使えるものを捨てる=悪」だと思うのです。洋服でもノートでも十分に使い込んでこれ以上は使えない!というところまで使ったものであれば、貯めておくのではなくきちんとお別れし、新しいものを使う。そうすることで、経済も素材も、心も新しく循環していくのではないかと思うのです。

逆に捨てるときに感じる気持ちを体験せずにいると、「捨てる罪悪感を想像してものを買うことができなくなると思っています。僕は新しいものを買うときに捨てるときのことを想像します。「この洋服は着潰せるかな?」「二次流通しても誰か着てくれるかな?」そして、その自分審査を通過した洋服を購入します。逆に捨てる罪悪感が欲しい気持ちよりも高くなりそうなら買いません。
それは母親が「捨てる」に対してとても考える人だったからです。僕たちも「作る」を教えるのと同時に、「使い方」と「捨て方」も教えていけるといいなぁと思います。
皆さんもモノとの向き合い方を少し考えてみてはいかがでしょうか?





【コラム執筆者】
谷 英希


合同会社ヴァレイ代表
MY HOME ATELIER、6歳からの縫製教室VALLEY SEWING JAMの運営など
ガイアの夜明け出演などメディア出演多数
>> 合同会社ヴァレイ
>> キッズソーイングスクール
谷 英希 twitter I_hideki22

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