2022/03/02 07:00
ぱーぷる編集部 眞杉
この地名読めますか??
私は奈良県で生まれ奈良で育ちましたが、この仕事を始めて読めない地名に出会うことが多く、驚いています。
みなさんも、普段目にしているので当たり前のように読めている地名でも、他県の方は全く読めない
難読地名が沢山あると思います。
そこで、
「なんて読むん?」「なんでこんな名前なんやろう」、
私が個人的に気になる地名を調べて発信していくこのコーナーを始めることにしました!
「へぇ〜。知らんかった〜」とちょっとした発見を楽しんでみてください。
【蛇穴】答えは「さらぎ」
奈良県御所市にあるこの地名。
初めて読むにはとても難しい。
蛇穴には野口神社があり、毎年5月5日に行われる蛇綱汁掛行事が有名のようです。
蛇綱引汁掛祭りは約10メートルの稲藁の蛇体を作り、それを持って集落を練り歩き、
最後に拝殿の蛇塚に巻き付けて納める農耕儀礼の一種です。
汁掛祭りは、参詣者に汁をかける行事で悪魔退散の意味で古来行われていましたが、今は行われていないそうです。
野口神社の境内の地名説明板によると、
蛇穴の「さら」は、新しいことを意味する「新(さら)」で、「ぎ」は「来」と書き、「新しくきた人」つまり「渡来人」を意味するのであろうとされています。
また、蛇が円くなり穴をつくることを「さらき」といい、土器のことを「サラキ」というのも、古代、土器を作る際に土を紐状にし重ねて作る様からつけられたものと想像ができます。