2021年プロ野球選手を3人輩出した『奈良葛城ボーイズ／JFK』とは？

2022/01/03 20:00

ぱーぷる編集部（喜畑恵太）

2021年のドラフト会議でオリックス・バファローズ2位野口智哉選手（関西大学）、広島東洋カープ5位松本竜也選手（Honda鈴鹿）、中日ドラゴンズ6位福元悠真選手（大阪商業大）の名が挙がった。
彼らは奈良県にある『奈良葛城ボーイズ中学部／JFK』の卒団生。3人とも同じ7期生ということも驚き。
この偉業を達成した『奈良葛城ボーイズ中学部／JFK』の代表・庄野克子氏に、2021年にドラフト指名された3選手の話、チームの方針や指導方法などを伺った。
また、在団生へのインタビューも行った。

2021年にドラフトで3名の名前が挙がった時はいかがでしたか？

正直、びっくりしました。
高校、大学、社会人でそれぞれ活躍されているのは聞いていたんですが、正直驚きましたね。

当時のチーム状況はどうでしたか？

2期生が全国優勝、4期生も全国で活躍していましたので、当時は自信がないとこのチームに入ってこない子供たちが多かったですね。

なぜ2期生と早い段階で全国優勝できるチームだったのですか？

チームのスタートは小学部でした。その子たちが中学部に上がったんですね。
創部し始めだったので、1、2期生は学年が上のチームとの対戦を強いられました。
その子たちが上の学年のチームと対戦したり、練習で鍛えられたおかげで全国優勝を果たすことができましたね。

そこからは全国で名が通るチームにもなりました。

チームとして指導などで大切にされていることはありますか？

チームの名前としてあります『JFK』、Just For Kids（子供たちのために）は大切にしていますね。
監督の米田がチームを立ち上げる時に決めましたので、これは今でも守っています。

子供たちが試合で勝つためにだけではなく、将来にもつながるように基礎を鍛えることを意識しております。
例えば内野の守備練習ではスリッパを使って練習します。
これは基本動作がしっかりしていないと、ボールが取れないです。
「腰を低く！」といってもなかなか難しいので、工夫をして基礎を鍛える指導しています。
1年生とかは「何でスリッパ？」と思うかもしれないですが、高校などに進学してから、この練習の意味が分かって納得する子も多いですね。

あとは中学レベルでは難しいと思われることでも、教えるようにしています。
高校などで言われてわかることかもしれませんが。
1年生などは毎日頭に「？」が出ているかもしれないですが、将来役に立つことですので。