女性内科
2021/11/01 00:00
ぱ〜ぷるmama

<連載>『ママのNEW STANDARD』vol.5:20代から意識したい「不妊治療」

<連載>『ママのNEW STANDARD』vol.5:20代から意識したい「不妊治療」

ーよりステキなライフを過ごすために、
自分のカラダのことをもっと知ろうー

こんにちは、日刊ぱーぷる編集デスクの松本です。
この連載は私が女性のカラダやその悩みについてテーマを決めてを毎月皆さんにお伝えしていくもので、その「知識」を持っていることで、より楽しい未来を描いてもらえればと思っています。

さて、今回のテーマは「不妊治療」です。
女性が社会にどんどん進出し、多様な生き方が認められる時代になりつつありますが、「子どもをもつ家庭」、「子どもを産みたい」と願われる方は少なくないかと思います。
しかし、現実に「不妊治療」を受けられる方は年々男女共に増えていると言われており、若い人にも決して無関係な話ではありません。

将来の妊娠を見据えて、どういう知識やケアが必要なのか・・実際にクリニックで「不妊治療」を行なっている奈良市の中登美ヶ丘で「すぎはら婦人科」の院長を務める杉原研吾先生に詳しくお話を伺いました。


「すぎはら婦人科」 杉原研吾先生



前回の記事【ママのためのNEW STANDARD vol.4】月経前の不快な症状は治療できる!?は>> こちら




「不妊治療」は
人ごとではない時代に


松本:近年、女性の社会進出などが活発になっていて、私の周りでも「子どもをもつのはもうちょっと後でもいいかな・・」という声も聞くのですが、現実的に仕事との兼ね合いでそうなってしまう場合もあったり、経済的な理由でそうなってしまう場合もあるかと思います。このような晩婚化現象は「不妊治療」の現場でも影響があるのでしょうか?

杉原先生:一般的には女性の出産年齢が高くなることで、「妊娠する力」が低下しますので、影響は大いにあります。加齢によって卵子は確実に老化し、受精・着床しにくくなります。

松本:年齢が大きな要因の一つだと・・子どもをつくろうと思えばすぐにできると思っていても、年齢が原因でうまくいかない可能性もあるということですね。先生のクリニックを受診される方は、高齢出産といわれる35歳以上の方が多いのでしょうか?

杉原先生:そういうこともありません。20代の方が来院されることも多いですし、実際、来院される方の50%以上が20〜30代前半の方になります。

松本:それほど多いとは思いませんでした!若い方でも治療にかかられている方はいらっしゃるのですね。



不妊で来院された方の初診時年齢
[すぎはら婦人科調べ 2021年1月現在]





年齢以外の不妊の原因は
なんでしょうか?





松本:年齢以外にも不妊の原因はありますか?

杉原先生:まずは婦人科疾患が原因になる場合があります。多いのは「子宮内膜症」で、子宮内膜に似た組織が、子宮内以外の場所に生じる病態をいいます。特に卵巣にでき、血液が溜まったものを「チョコレート嚢胞」と呼び、これらは卵巣や卵管に癒着や炎症を起こして精子と出合えない状況を起こしていることがあります。

松本:「子宮内膜症」というと、若い女性でもかかっている方は多いと聞きます!

杉原先生:自覚症状として月経痛が年々強くなったり、性交痛、排便痛が認められる場合は「子宮内膜症」を疑ってみてください。

松本:その他に婦人科疾患として、原因になるものはありますか?

杉原先生:「子宮筋腫」も原因として多いです。筋組織が子宮の体部や頚部などに発生し、血流などに悪影響を及ぼしたり、筋腫のできる場所によっては着床しづらくなることもあります。



月経不順の方も要注意





杉原先生:月経不順の方も、ホルモンのバランスが崩れているだけではなく、病気が潜在している可能性がありますので注意が必要です。

松本:具体的にはどういった病気なのでしょうか?

杉原先生:卵胞が卵巣の中に密集して排卵がおこりにくくなる「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」というものがあります。最近若い方に増えている疾患で、自覚症状は月経不順や無月経などがありますので、症状がある方は早めの受診をおすすめします。診断は血液検査、卵巣の超音波検査で行います。

松本:月経がなくて楽でいいや・・と思わずに、「もしかして、病気かもしれない」と考えて、病院にかかることが大切なんですね。


性感染症も不妊の原因に




杉原先生:一般的な性感染症に「クラミジア感染症」がありますが、それに以前かかったことが不妊の原因になることがあります。

松本:性感染症というとその時に完治すれば終了だと思ってしまいますが、そうではないのですね!

杉原先生:「クラミジア感染症」は感染した時に卵管や卵巣周囲への癒着が起こり、そのままの状態で放っておくと、卵子のピックアップ障害がつながります。

松本:完治した後も、卵管や卵巣の状態を確認してもらうことが必要なのですね。



不妊の原因が特定できるのは
おおよそ4割程度




杉原先生:不妊の本質的原因は「卵巣因子」「卵管因子」「男性因子」です。これらは複合的に影響を及ぼす場合もあり、はっきりと原因が特定できるのは3〜4割だと言われています。

松本:原因がわからないことも多くあるのですね。となると、原因がわかってから治療すればいいと思っていても、それがわからずに「不妊治療」を始めなければならないかもしれないと認識しておく必要がありますね。

杉原先生:近年は男性の精子の問題も不妊原因の4割と増加傾向にありますので、男性の意識も大切だと思います。

松本:4割だと不妊の原因のほぼ半数が男性にあるということですよね。男性にもそういった知識や認識を持ってもらうことはとても大事なことだと思いました。まだ私には遠い未来のこと・・と思わずに、将来のことを考えて、常に自身のカラダの状態を把握することが大切ですね!


お話いただきました 杉原研吾先生




大学卒業後、婦人科、産科医療、高度生殖医療を中心とした最先端の不妊治療に従事し、中登美ヶ丘に婦人科・不妊治療の医院として「すぎはら婦人科」を開業。不妊症から自然妊娠へ可能性を高める卵管を通す手術のFT(卵管鏡下卵管形成術)を当院で延べ1,500件以上行う。

杉原先生が開業されている「すぎはら婦人科」はこのような病院です


一人ひとりに合わせて、
からだに優しい治療を目指します


自然妊娠の大きな妨げとなる卵管通過障害に対し、FT(卵管鏡下卵管形成術)を行える県内唯一の婦人科で不妊治療を専門に行っている。子宮内膜症や子宮筋腫の精密検査、内診が苦手な場合は、クリニックモール内で即日のMRIの検査も可能。常時、検診や月経困難症、PMS、更年期障害などの婦人病にも対応している。




待合室

診察室

内診室

リカバリールーム



すぎはら婦人科

■住所 奈良市中登美ヶ丘6-3-3
リコラス登美ヶ丘A棟3F
クリニックモール登美ヶ丘
>> Google Map

■電話番号 0742-46-4124
   (よろしくよいにんしん)
    ※予約制
   【初診の方も必ずご予約ください】

■営業時間 
平日:<午前> 9:30〜12:30
   <午後>15:30〜18:30
土曜:<午前> 9:30〜12:30
   <午後>14:00〜16:00


■休み 水曜、日曜、祝日


■駐車場 リコラス共用駐車場
     (第1・第2)260台


■リンク >> ホームページ


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