2020/12/31 00:00
ぱ〜ぷるmama

【子育てコラム】ご飯だよ〜
こんにちは。畑薬膳アカデミー代表、竹村享子(きょうこ)です。
黄色くなった稲穂が田んぼ一面になびく姿は、美しいですね。
6月に田植えをして4ヶ月、10月は稲が成長して刈り取りの季節です。
今年は地域によっても違いますが、奈良県内は自然の被害も少なかったので、よい出来のようです。
さて、食事の用意ができ、子ども達を呼ぶときに、皆さんはどのように言いますか?
「ご飯だよ〜」「お昼ご飯ができたよ」などと言いませんか。
長年お米を主食として食べ続けてきたことから、今でもこのように言うのでしょう。
奈良盆地の真ん中あたりになる田原本町の唐古鍵遺跡は、西暦元年の前後700年程栄えた近畿地方でも屈指の大きさを誇る弥生時代の遺跡です。
そこでは、お米の籾(もみ)が発見されています。
また、クワやスキなどの木製農耕機具も発見されています。
2000年前から、お米が栽培されていたのです。
お米は他のどの栽培植物よりも収穫量が多かったので、養える人口が増えて栄養状態も良くなったようです。
2000年前から今まで連綿と作り続けて来られたお米は、日本の文化を形成してきました。お田植祭や秋祭り、その他いろんな日本の行事が米作りに関することです。
またコロナ禍の今、日本人のほとんどがマスクをしているように、几帳面な性格は、米作りが中心の農耕生活で培われたと言われています。
さらに、お米は水田で栽培されるので、大雨が降ったときに水田に水が溜まって、ダムの働きもします。最近、川から溢れた水によって建物に被害が起こることが見受けられますが、田んぼが造成され建物が建てられたことが原因のひとつとしてあげられます。
最近食パンがもてはやされて、新しいお店が次々できていますが(私もパンが好きですが)、新米が出るこの秋は、家族で公園や山におにぎりを持って、出かけませんか。
【コラム執筆者】
竹村享子
畑薬膳アカデミー代表、健美膳料理教室(陰陽調和の重ね煮)、発酵伝承講座、畑野菜でワークショップ主宰
旬の野菜を用いた陰陽調和の重ね煮料理と、日本の伝統的な発酵食を次世代に伝えていく活動をしています。
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