2020/12/31 00:00
ぱ〜ぷるmama

【子育てコラム】人から人へ 川西校OPEN!
VALLEY SEING JAM 川西校OPEN
奈良で縫製工場を運営している合同会社ヴァレイの谷です。
実はこの9月に、私たちが運営する子どもミシン教室VALLEY SEWING JAMが福井県の敦賀と兵庫の川西にOPENし、全国で8教室目になりました。その後は関東圏に2校予定をしていますので年内に10教室になる予定です。
コロナ禍で全国展開を始めたときは、世間の評価も分からなかったので「あまり目立たないように」とひっそりと始めましたし、実際に宣伝広告費もほとんどかけていません。(もちろんメンバーがとても頑張ってくれているのはいうまでもありませんが)
その中でこんなにも全国に教室が広がっていくのは「ミシンを教えて欲しい!」という子ども達が多いだけではなくて、ミシンを教えたいミシン好きな方が全国におられるということです。
でも、考えてみるとギター好きは人にギターを教えようとしないし、DIYだってわざわざ教えようとはしません。
それなのに、ミシンは誰かに教えたい!という気持ちが芽生えるのはとても不思議だと思いました。
どうしてかな?と考えてみたらそれはきっと「ミシンは誰かに教えられてきた」という経験があるからなのではないかと思います。
ギターは独学で本を読みながら頑張っている人も多いし、DIYは自分で考えながら作るのが楽しい。けれどミシンは昔から母親とか先生に教えてもらった記憶がある。
だから、自分も「誰かに伝えたい」と思うのではないかと思うのです。
私たちはミシンの技術はもちろんですが、そんな「伝えたい」という思いも一緒に伝えてもらっています。そうして服作りが、世世代々人を媒介して広がっていくのはとても人間らしくていいなぁと思います。
そう考えると、今世界で活躍するデザイナーやパタンナーや職人にも、そこには「人のルーツ」があるのだと思います。世界的に有名なデザイナーのルーツが縫製好きのおばあちゃんなんていうのも当たり前にあります。
これだけ大きな産業でありながら属人的に技術を繋いでいく業界も珍しいなぁと思います。
だからこそファッションは自由で、いろんな「人」が生み出すおもしろい業界なのかもしれませんね。
【コラム執筆者】
谷 英希
合同会社ヴァレイ代表
MY HOME ATELIER、6歳からの縫製教室VALLEY SEWING JAMの運営など
ガイアの夜明け出演などメディア出演多数
>> 合同会社ヴァレイ
>> キッズソーイングスクール
谷 英希 twitter I_hideki22