2020/12/31 00:00
ぱ〜ぷるmama

【子育てコラム】未来のために読んでほしい一冊
夏休みも終わりました。
さあ新学期です。
わたしは「ことばの森」という国語力メソッド塾を経営していますが、保護者から「うちの子は本を全く読まないんです…」というお悩みをよく聞きます。
国語力をあげるためのひとつの課題に「読書」があります。本を読む子は、やはり国語力があがります。
読む癖がつくと、ちょっとした長文読解に対する理解も早いし、漢字も慣用句も自然と覚えます。
何より文章力や表現力がつきます。国語が苦手な子どもを持つ親としては「本を読んでほしい」は切実な悩み。
読書って、内容に興味がなければ読もうとはしません。
では、興味を持たせるにはどんな本を与えればいいのでしょう。
そこで今日は、小学生向け、子どもが興味をもつための「これなら読める」本をご紹介します。
これらの本は、「ことばの森」の貸し出し本として購入しましたが、子どもの興味をグッと引き付けたのでおすすめです。
「ざんねんな偉人伝」
真山知幸著(学研プラス)
エジソン、野口英世、アインシュタインなど、歴史を変え、時代を作った天才たち。しかし、彼らの素顔は、失敗をくり返し、トンデモ行動のオンパレード!! 超変わり者だったなんてことを、おもしろおかしく書かれてあります。遠い遠い存在だった偉人も、こうしてドジだったり、無茶振り野郎だったりするあたり、人間性が見えて共感をおぼえるようです。けらけら笑いながら読んでいます。こうしてその偉人に興味を持ち、本来の伝記を読んだり、調べたりすることが、楽しく学ぶこと。本を手に取るきっかけづくりになると思うのです。
「世界のすごい女子伝記」
キャスリン・ハリガン著
(講談社)
ジャンヌ・ダルクからマララ・ユスフザイまで、時代を越えて人々に勇気と希望をもたらす女性たち50人の新しい伝記絵本です。1人1見開き展開のオールカラーページだから読みやすい。めちゃくちゃわかりやすくまとめられてるので、超長い伝記本を読む前に、どんな人だったかザックリわかります。その人その人の心に残るお話やエピソードが書かれ、気鋭の英国人イラストレーターによる美しい挿絵もまた楽しい。読書が得意でなくても読み進められる1冊。こちらも興味を持てば、伝記だって、ぶ厚い本だって、読むきっかけになるはずです。贈り物にも最適な1冊です。
小学生から中学生や高校生にでも、楽しく読める本です。
まずは興味を持ってくれること。その偉人の人生を知り、失敗を知り、身近に感じることから。ひとりの人生から受け取ったメッセージ、それは子どもの未来に大きな影響を与えられるかもしれません。
《コラム執筆者》
福島千佳(ふくしまちか)
さくらい読書会「子ども読未知(よみち)」ボランティアサークル代表
私立高校非常勤講師
心理カウンセラー
>> ホームページ「子ども読未知のへや」
国語力を育てるメソッド塾
「ことばの森」(2021年4月開校)
小学校3年生〜6年生(各学年10名限定)対象
(5年6年は9月開校予定)
*作文やスピーチなど、ことばのアウトプットを中心に授業をしています*
隔週火曜日3年生17:00〜
4年5年18:00〜6年19:00〜
(学年により第一・第三火曜日か、第二・第四火曜日で実施・月2回5000円)
【場所】桜井駅北口より徒歩1分
「ASTEビル」2階
【お問い合わせ】 090-4279-1511(福島)