2020/12/31 00:00
ぱ〜ぷるmama

【子育てコラム】春は人を思う季節だから作る
子ども達のものづくりは”誰かのため”
はじめまして。上牧町でパリコレをはじめ、コレクションブランドデザイナーの洋服を中心に製造加工を行っている合同会社ヴァレイの谷と申します。
春はミシンが一番よく売れる季節です。
そうれはどうして?と聞くと「入園、入学のシーズンだから」と答えが返ってきそうです。もちろんその通りなんですが、少しずらして考えると“誰かを思う季節だから”と考えることができます。
裁縫好きの人たちに「いつも何を作っているのですか?」と聞くと「娘の〜」とか「孫に〜」とかそんな声がほとんどです。自分用に作っている人たちでさえ「友達に似合うって言われて」とかいつも人の話が出てきます。
作るって誰かのことを考えることなんじゃないか、そう思うんです。
僕たちは6歳からのソーイングスクールを全国で運営しています。そこの子どもたちから「母の日に何か作りたい」と言ってもらうこともあります。
そこで僕はハッとしました。
そういえば子どものときって、「誰かのためにプレゼント」といえば、“作る”だったんだ。バレンタインも誕生日も、母の日も父の日も何かを作ってきました。それが大人になるにつれて“買う”に変わっているんですよね。
大人になり忙しくなって、“作る”という時間を取れなり、その時間の代わりにお金で買っているんだと思います。でも、子どもたちには時間があります。だから「プレゼント=作る」になります。
作るってとても煩わしいことが多いと思います。材料をそろえて、糸の色を合わせて、下糸を巻いて、素材に合わせて下糸を調整して、型紙を引いて、裁断して作っていきます。
1つ作るのに何時間もかかるものもあります。それでいて買うよりも高くなったりします。
同じようなものを買いに行くと、とても安くで売っています。
それでも作ってプレゼントするわけですから、もらった方はとてもうれしいんじゃないでしょうか。
もし、これを見ていただいている方がミシンを持っているのなら、材料を買いに行くのも大切ですが、カレンダーに“作る時間”を書いてみてはいかがでしょうか。
その時間は相手を思う時間になります。
そして、それが本当の最高のプレゼントなのかもしれません。
【コラム執筆者】
谷 英希
合同会社ヴァレイ代表
MY HOME ATELIER、6歳からの縫製教室VALLEY SEWING JAMの運営など
ガイアの夜明け出演などメディア出演多数
>> 合同会社ヴァレイ
>> キッズソーイングスクール
谷 英希 twitter I_hideki22