2021/09/12 06:00
ぱーぷる
【正倉院展/奈良市】奈良国立博物館にて正倉院展開催!
北倉 螺鈿紫檀阮咸(背面)宮内庁正倉院事務所
奈良国立博物館(奈良県奈良市)で「第73回 正倉院展」が2021年10月30日(土)~11月15日(月)までの日程で開催される。
正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇遺愛の品々を中心とする約9,000件の宝物を今に伝える。
「正倉院展」は、これら正倉院宝物の中から60件ほどを選び公開する毎年盛況の展覧会。
今年も、楽器、調度品、染織品、仏具、文書・経巻など、正倉院宝物の多彩な世界を堪能できる品々55件が出陳される。そのうち8件は初出陳。
近年、宮内庁正倉院事務所で本格的な調査が行われた筆をはじめ、墨・硯(すずり)・紙といった文房具がまとまった点数出陳されるのも今回の大きな特徴。
昨年に引き続き、新型コロナウイルス対策として事前予約の日時指定入場制となる。
「前売日時指定券」が必要で、当日券の販売はないので注意しよう。
(写真提供:宮内庁正倉院事務所)
注目の展示品を一部ご紹介!
杜家立成(とかりっせい)
北倉 杜家立成 宮内庁正倉院事務所
中国唐代に編まれた書状の模範文例集を、光明皇后自ら筆を執って写した書。
御書箱に収められている。
前回出陳年=平成5年(1993)/平成21年(2009)(東京国立博物館)
螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)
北倉 螺鈿紫檀阮咸 宮内庁正倉院事務所
中国で3~4世紀頃に成立した、円い胴部をもつ4絃の楽器。聖武天皇の遺愛品。
前回出陳年=平成8年(1996)/平成21年(2009)(東京国立博物館)
漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)
南倉 漆金薄絵盤 宮内庁正倉院事務所
南倉 漆金薄絵盤 (部分)宮内庁正倉院事務所
蓮の花をかたどった台座で、仏前にそなえる香台。
各蓮弁には多彩な顔料を用いて種々の文様が華麗に描かれている。
前回出陳年=平成5年(1993)
黒柿蘇芳染金絵長花形几(くろがきすおうぞめきんえのちょうはながたき)
中倉 黒柿蘇芳染金絵長花形几 宮内庁正倉院事務所
東大寺の戒壇院で供物を置くために用いられた台机 。
側面には数種の植物、蝶や鳥が金泥で細密に描かれている。
前回出陳年=平成22年(2010)
曝布彩絵半臂(ばくふさいえのはんぴ)
南倉 曝布彩絵半臂 宮内庁正倉院事務所
身頃に絵が描かれた、宝庫では他に例のない麻製袷(あわせ)仕立ての上着。
青や緑、黄色、金色など華やかな色彩がうかがわれる。
前回出陳年=平成22年(2010)
筆
中倉 筆 宮内庁正倉院事務所
上下に銀が巻かれた斑竹材(はんちくざい)の筆管に、ふたを伴い、尾端は象牙の塔 形で美しく装飾された筆。
前回出陳年=昭和62年(1987)
公開講座 ※事前申込必要(当日申込不可)
10月30日(土)「正倉院の染織品にみる文様染め技法」
片岡 真純 氏[宮内庁正倉院事務所保存課整理室員]
11月6日(土)「正倉院の筆」
杉本 一樹 氏[宮内庁正倉院事務所宝物調査員(前所長)]
11月13日(土)「正倉院のガラス器について-白瑠璃高坏を中心として-」
吉澤 悟 氏[奈良国立博物館学芸部長]
https://www.yomiuri-osaka.com/lp/shosointen-event/
「前売日時指定券」料金
<strong><span style=color: #ff0000;>観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要です。</span></strong>
<strong><span style=color: #ff0000;>当日券の販売はありません。</span></strong>
一般 2,000円
高校・大学生 1,500円
小・中学生 500円
9月25日(土)10:00より販売開始。
売り切れ次第販売終了。
一般 2,000円
高校・大学生 1,500円
小・中学生 500円
9月25日(土)10:00より販売開始。
売り切れ次第販売終了。
第73回 正倉院展
奈良国立博物館
- 住所/奈良県 奈良市登大路町 50番地
- 電話/050-5542-8600
- 営業時間/ 9:30~17:00(土曜日は20:00まで)
備考/入館は閉館の30分前まで。
- 定休日/月/休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日
- 駐車場/無(近隣に有料Pあり)