【奈良市】モダンデザインの父「ウィリアム・モリス」の生涯と軌跡をたどる

2021/06/20 01:00

《柘榴あるいは果実》デザイン：ウィリアム・モリス　Photo ©️Brain Trust Inc.

本年の正倉院展は、天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物の成り立ちを示す宝物や、宝庫を代表する宝物、シルクロードの遺風を感じさせる宝物が出陳される。

今回は北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件の41件の宝物が出陳される。
そのうちの4件は初出陳。

その中から７点の煌びやかな宝物をご紹介。

芸術家、詩人、作家、思想家、社会運動家など、多彩な分野で活躍し、モダン・デザインの父とも称され、芸術と生活の統一を目指したウィリアム・モリス（William Morris　1834～1896）。

本展では、モリス自身および彼の仲間たちによるデザイン・工芸品に、写真家の織作峰子氏が撮影したモリスにちなむ風景を組み合わせ、そのデザインの軌跡をたどる。

《るりはこべ》デザイン：ウィリアム・モリス　Photo ©️Brain Trust Inc.

モリスの制作活動は「住まい」「学び」「働いた場所」など、その時々の環境と深いつながりがをもっていたが、本展ではこれまで顧みられることのなかったモリスの幼少期や学生時代、晩年に至るまで、デザイナーとしてのモリスの生涯を紐解く。

《いちご泥棒》デザイン：ウィリアム・モリス　Photo ©️Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス著『世界のかなたの森』ウィリアム・モリス　Photo ©️Brain Trust Inc.

＜開催概要＞

開催期間：2021年6月26日(土) ～ 2021年8月29日(日)
開催時間：9:00〜17:00（入館は16:30まで）
休館日：月曜日（8月9日は開館）、8月10日(火)は休館
観覧料：一般：1,200 円、大・高生：1,000 円、中・小生：800 円

※新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、団体料金の設定はありません
※次の方は無料でご観覧いただけます
・身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方1名
・外国人観光客（長期滞在者・留学生を含む）と付添の観光ボランティアガイドの方

織作峰子(撮影) 《赤煉瓦の館》 Photo ⓒMineko Orisaku, ⓒBrain Trust Inc. Thanks to the National Trust Red House, Bexley, London