2021/05/01 01:00
【香芝市】疫病退散の信仰が伝わる大坂山口神社神像群を展示
木造牛頭天王立像(鎌倉時代末期)
木造牛頭天王立像(鎌倉時代)
令和3年度第1回企画展では、市内に所在する2つの大坂山口神社の中から、逢坂の大坂山口神社に伝わる神像を展示。大坂山口神社は逢坂の集落内にあり、平安時代の書物に記載があることから、すでにその頃には存在していたことがわかっている。
神社には、平安・鎌倉・室町・江戸時代の神像と狛犬をはじめ、和銅五年(追記)の銘がある竹製筒に納められた文書等が伝来しており、平成14年に香芝市有形および民俗文化財に指定されている。祭神は「大山祇命(オオヤマヅミノミコト)」、「須盞嗚尊(スサノオノミコト)」等であり、近世には「祇園社」や「牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)」と称して疫病退散を願う人々の信仰をあつめた。
いつの時代も人々の病気平癒と健康を願う気持ちは同じ。日本のみならず世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるっている今、疫病退散を願って、この神像群に願いを託してみよう!

尼寺廃寺と同時代の遺跡には、下田に位置する下田東遺跡がある。下田東遺跡からは、平野塚穴山古墳(国史跡)に葬られたと考えられる茅渟王の娘、斉明天皇の菩提を弔うために造られた川原寺の瓦や奈良時代に片岡(王寺・香芝を中心とした地域)を所領としていた長屋王、平城京内に所在する大寺院である大安寺や河内地域と共通する資料の存在など、飛鳥・平城京(宮)・河内とつながりのある資料が数多く存在している。そのため、葛下川の水運と河内と大和を結ぶ葛下斜行道路の陸運を用いた、物資の集まる流通の拠点であったと考えられている。
企画展では、尼寺廃寺跡が発掘調査開始から30年目かつ史跡公園が開園して5年目を迎えるにあたり、奈良県指定文化財となった塔跡心礎出土品や、同時代の物流の拠点であった下田東遺跡を含めて、仏教伝来のころの香芝の歴史を紹介する。
令和3年度 第1回企画展 「疫病退散!祈りかなえたまえー大坂山口神社の神像群ー」
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