2021/04/13 01:00
<5/13更新>「新型コロナ感染症奈良県緊急対処措置」の延長に伴い閉幕<br>
【奈良市】徹底した写実による独自の画境を生み出した髙島野十郎の特別展が開催
本年の正倉院展は、天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物の成り立ちを示す宝物や、宝庫を代表する宝物、シルクロードの遺風を感じさせる宝物が出陳される。
今回は北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件の41件の宝物が出陳される。
そのうちの4件は初出陳。
その中から7点の煌びやかな宝物をご紹介。
洋画家の髙島野十郎(1890-1975)は、徹底した写実による独自の画境、孤独と旅を愛した生涯を送った作家として、没後に光が当てられ、今日では幅広い人気を得ている画家。本展では、2020年に生誕130年を迎えたこの作家の画業を紹介する。
野十郎は福岡県久留米市の酒造業を営む家に生まれ、東京帝国大学農学部水産学科を首席で卒業するも画業の道へ進む。独学で絵を学び、渡欧したのちもパリを拠点に郊外の風景写生に取り組む日々を送り、帰国後は久留米、東京、そして千葉県柏市へと移り住み、各地を旅しながら作品を描き続けた。たびたび奈良にも訪れ、風景画を残している。
「蝋燭」大正時代(1912-26)福岡県立美術館蔵
「からすうり」昭和23(1948)年以降 個人蔵
本展では、代表作を含む野十郎の豊富なコレクションを誇る福岡県立美術館の所蔵作品を中心に、初紹介の作品もあわせた総数110点あまり、多くの謎に包まれながら、見るものをひきつけてやまない野十郎の絵画世界の魅力を紹介する。
「静物」昭和22(1947)年 柏市蔵
<開催概要>
開催期間:2021 年4月17日(土)〜5月30日(日)
開催時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)
観覧料:一般:1000円、大・高生:800円、中・小生:600円
※新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、団体料金の設定はありません
※次の方は無料でご観覧いただけます
・身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方1名
・外国人観光客(長期滞在者・留学生を含む)と付添の観光ボランティアガイドの方
同時に開催される連携展示や催しも
<連携展示> 開村記念プレ展示「なら歴史芸術文化村と周辺の歴史文化」
2022年春に開村する文化村では、文化財を未来へと伝えるための様々な取り組みを実施。本展では、文化財模型や映像、写真パネルで文化村の魅力を紹介する。
会場:1Fギャラリー
お問い合わせ:なら歴史芸術文化村整備推進室( TEL:0742-27-8073)
<会期中の催し>
◆講演会「謎多き画家・髙島野十郎について」
講師:西本匡伸氏(福岡県立美術館 学芸員)
日時:5月2日(日)14時~(約90分)
場所:1Fレクチャールーム(30席・要事前申し込み ※応募者多数の場合は抽選により決定)
◆美術講座「野十郎の描いた世界」
講師:深谷 聡(当館学芸員)
日時:5月23日(日)14時~(約90分)
場所:1Fレクチャールーム(30席・要事前申し込み ※応募者多数の場合は抽選により決定)
[講演会・美術講座の参加申し込みについて]
聴講のお申し込みは 4月17 日(土)から E メールまたは電話にて受け付けます。
◆学芸員によるギャラリートーク
日時:4月24日、5月8日、29日(いずれも土曜日)14時~・展示室にて
申し込み不要、開始時間に合わせて展示室前に集まってください
ー催し物についての注意点ー
※各イベントへの参加には観覧券が必要です。
※新型コロナウイルス感染症の状況により、実施・内容を変更する場合があります。
特別展「生誕130年記念 髙島野十郎展」
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=nara
奈良県立美術館
- 住所/奈良県 奈良市登大路町 10-6
- 電話/0742-23-3968
- 営業時間/9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
- 定休日/月
- 駐車場/無(近隣に有料P有)