奈良市
2021/02/07 01:00

【奈良市】実践型アートマネジメント人材育成プログラム「CHISOU」がワークインプログレス展を開催

昨年夏、奈良県立大学が主体となり、実践型アートマネジメント人材育成プログラムの「CHISOU」がスタート。
奈良で多彩なゲストとの学びや、アートプロジェクトを実践することで、「知の地層」を生み出し、答えのない時代を生き抜く創造力や技術を育むことを目的としている。

今回の展示会はその「CHISOU」の受講生と招聘アーティスト4組とが奈良で始動中のプロジェクトについて、その経過=プログレスを発表する。

開催場所は下御門の深井(井戸跡)があった場所で


本展の開催場所に選んだのは近鉄奈良駅から餅飯殿センター街を抜け、すぐの下御門商店街にある下御門町自治会会所。なにげなく前を通ったことのある人も多いだろう。

元々は古井戸があり、水が湧くこともあって神事が執り行われる地域のコミュニティの場所となっていたのが現下御門自治会所。歴史的に、社会的に、また、井戸という「地中深く掘られたイメージ」が今回の「CHISOU」プロジェクトの「地域の多層化と共有空間の創造」と通ずるとしてこの場所を使用することとなった。

本展示の4つのプロジェクト


今回展示、公開されているのは参加者とともにリサーチや対話を行ってきたアーティスト。今までのプロジェクトの経過を発表する。来年、再来年にはさらに具現化されたものが発表されるとのことなので、今から楽しみにしたい。

sonihouse「地奏」(音響制作・設計)


奈良県在住。12面体スピーカー「scenery」などのオリジナル・オーダースピーカーの設計制作、空間と目的に最適な音場の提案を行う。本展ではその土地、その時でしか生まれない音を通じて土地に積み重ねられた層と感覚の広がりを体験する「地奏」プロジェクトの経過について発表。

長坂有希「Ethno-Remedies: Bedtime Stories⇄A Life's Manual」(アーティスト)


大阪府・香港在住。本展では奈良で養蜂や在来野菜、葛、薬草に関わる仕事をしている人々がもつ固有の生きる技術と知恵、人生について、フィールドワークをしながら、物語を作っていくプロジェクト「Ethno-Remedies: Bedtime Stories⇄A Life's Manual」の経過について発表する。

ジェームス・ムリウキ「Round-trip Letters」(アーティスト)


https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=nara

ケニア在住。奈良で行いたいリサーチについてジェームスの提案の言葉などを、往復書簡プロジェクト「Round-trip Letters」として経過を発表する。

山城大督「TIME TRAVEL NARA」(美術家・映像作家・京都芸術大学専任講師)


京都府在住。今の奈良のまちを逍遥しながら、1400年の積層した歴史の手がかりを見つけ、過去や現在、未来を旅する「時間旅行」プロジェクト。本展では構想中の「TIME TRAVEL NARA」の経過について発表する。

昨年発足した「CHISOU」プログラムには100名以上の募集があったというから、このプロジェクトの期待値の高さが伺える。

「今後も地域とのネットワークや繋がりを大切にし、一般の方にもどんどん鑑賞者や参加者として関わってもらいたいと運営ディレクターの西尾美也氏。

今後も「地域」、「アート」、「人」など様々なコンテンツから多層な学びを生み出していく「CHISOU」の活動に目が離せない。

CHISOU:ARTISTS'RESEACHー感覚・生態・時間・変遷ー


https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=nara

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