2021/02/01 01:00
第3回 三輪惠比須神社【奈良のつれづれ古都散歩〜ぱーぷる編集部が行く社寺ときどきグルメ〜】
三輪惠比須神社
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとはよく言ったものですが、みなさんの2021年1月はいかがでしたでしょうか?
コロナ禍により、今年は例年よりも比較的ゆったりとした1月を過ごした、という方も多いかもしれませんね。
そういえば初詣がまだ!という方におすすめしたいのが、桜井市にある『三輪惠比須神社』!
『大神神社』からほど近く。
境内では鳥がさえずり、緑が多く、静かな時間が流れます。
商売繁盛を祈願!日本最古の市場神社
拝殿には惠比須さんが描かれた巨大絵馬が。
七福神にも数えられる惠比須さん。
惠比須さんを祀る神社は日本各地にありますが、ここ『三輪惠比須神社』は日本最古の市場といわれている「海石榴市(つばいち)」の守護神として古くから信仰を集めています。
「海石榴市(つばいち)」は現在の桜井市金屋あたりにあったといわれています。
隋との交流もここ海石榴市が中心となり、遣隋使は現在の大和川から難波湾へと出て、隋へと向かっていたのでしょう。
長谷寺詣の宿場として「源氏物語」や「枕草子」にも登場しているので、知っている方も多いのでは?
参道を歩く時、猫背な私も背筋が伸ばされます。
主神は「八重事代主命(やえことしろぬしのみこと)」。
お近くにある『大神神社』の御祭神である「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の子供で、託宣、要は神様から人々へのお告げを伝える役を担っている神様です。
この八重事代主命と惠比須さんは同じ神様と考えられており、多くの神社で祀られています。
※諸説あります。
2021年の初えびすは2月5日(金)・6日(土)・7日(日)に開催!
惠比須さんといえば鯛!ビールのラベルにも使われていますね。
六日市とも呼ばれる初えびす。
もともと旧暦の正月6日を中心に、前後を合わせて3日間で行われている祭事です。
例年であれば、大きな鯛が町を練り歩く「春鯛引き行事」や「初市大祭」、笹の葉を使ってお湯を撒いて人々の健康を祈る「湯立て神楽」が行われます。
しかし、2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止。
ただ、縁起物の授与などは行なっているので、来年の行事を心待ちにしつつ、参拝してみてはいかがでしょうか。
また、有志の方々によりYouTubeに祭事の様子がアップされているので、そちらもチェックして来年を楽しみに待ちましょう!
金色に輝く笹は、初えびすの期間限定の授与品。笹には生命力の象徴や魔除けとして古くから使われているそうです。
室町時代から町を見守る御神木には、縁結びのご利益が!
本堂の横にある大きな欅の木。
実はこちらは樹齢600年ほどの御神木。
木の幹が根元より分かれており、「夫婦欅」と言われ良縁をもたらすと言われています。
縁結びに興味のある方は、ぜひ触れて祈願してみてくださいね!
いろいろなお守りが並びます。
キュートな恵比須さんのマスコット付きおみくじも。
少し歩くと、桜井市の名産そうめんを取り扱っている飲食店が立ち並びます。
一緒に八重事代主命のお父さん、大国主命を祀っている『大神神社』の参拝もぜひ。
奈良には歴史や由緒ある神社がたくさん。
今後もいろんな神社仏閣を紹介していくので、またチェックしてみてくださいね!
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=sakurai-uda
三輪惠比須神社
- 住所/桜井市三輪375
- 電話/0744-42-6432
- 営業時間/8:30~17:00 ※社務所受付
- 定休日/無
- 駐車場/有