2019/05/28 01:00
vol.1『engawa』で実現したいこと
【五感】…動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。
【GOKAN】…奥大和の魅力を存分に味わうための5つの行動指針。すなわち醍醐味=食EAT・旅TRIP・繋CONNECT・働WORK・生LIVE をさす。
ここ『engawa』 では、奥大和のモノを食べて知り、様々なツアーやイベントなど旅しながら学び、地元のヒトとつながる豊かな暮らしの場を提供します。
vol.1『engawa』で実現したいこと
皆さんこんにちは。『奈良食べる通信』編集部員であり、過去日刊ぱーぷるで『農ミーツガール』を連載してました、源口葉月(みなぐちはづき)です。
この6月から橿原市の「まほろばキッチン」に併設する施設『engawa』にて新しいプロジェクトを始動することになりました。
その名も「OKUYAMATO LOCAL DESIGN PROJECT」。
この場所で、奥大和の入り口になる拠点づくりを実践します。そもそも奥大和って何?と疑問を抱いている方へ。奥大和=奈良の東部・南部に位置する市町村を指します。
一言でわかりやすく言えば、ズバリ奈良の自然豊かな田舎地域です(でも、面積でいうと奈良県の多くが奥大和です)。
私が「編集」という仕事に強く憧れたのは、とある出版社でアルバイトをしていた頃に出会った女性編集長の働きっぷりがカッコよすぎたから。
マンガに出てきそうな鬼編集長キャラで、外見は女性なのに中身はガッツリ体育会系男子(笑)。でも、最高にキラキラして見えました。「この仕事に自分の生涯かけてんなぁ」と感じたことが、編集という仕事を選んだきっかけだったと思います。
そこから新卒でこの会社に入り、願い叶って「タウン情報 ぱーぷる」の編集部に入りました。振り返ってみると、この4年間は、私の中で「とことん時間を削りながら働いた年」とも言えます。
その時間と引き換えに自分が得たもの、それは「奈良という地域の中のつながり」でした。初めての特集担当では、やりたかったカフェ特集をやってみたり、ラーメン特集の時は1日に5杯ラーメンを食べてまわったり、奈良の飲み屋を巡って酔っ払うという、酒好きな私の職権乱用と言われても仕方のない連載コーナー「のんべえ日記」があったり…。
取材に行くたびに、飲食店や街の人との出会いがあり、会話を重ねていくにつれ、大阪出身の私はどんどん奈良の人を好きになりました。奈良の地域の魅力は「鹿と大仏じゃない、奈良に住む人のあったかさなんだ」と、シンプルで当たり前の答えにたどりつきました。
「ぱーぷる」の使命、それは読者のみなさんに「奈良という街と地元の人を好きになってもらうこと」なんだと思います。
その結果、私たちは、その形が「本」にこだわらなくていいという答えを選びました。もっとその輪を広げるために、情報量が限られてしまう1冊の本ではなく、字数に縛られない情報をタイムリーに取り出せて残していけるモノ=webへと変わります。それはいつでもあなたのポケットに入って、365日の生活に寄り添う情報になってくれることを願っています。
施設のコンセプトは、タイトルにある通りです。
「GOKANで味わう奥大和」。
具体的に私たちがこの場所で実践したいのは以下の通り。
その①「OKUYAMATO商店」暮らしの展示販売。
奥大和で活躍する農林業の生産者・加工業者・工芸作家・木工作家など、“つくる人”たちの宝物を集めてきたセレクトショップ。
実際に、フリースペースのテーブルやイスに商品を設置、使用してもらいながら展示販売します。大事にしたいのは、単純にモノを売るのではなく、その背景にいる“つくる人の物語”を伝えること。
その②「奥大和の人と繋がる、ワークショップ」
大手旅行会社のツアーや観光パンフレットでは味わえないような、【ローカルの人】に会えるイベントと巡るツアーを企画します。
『奈良食べる通信』のつながりある生産者、『シェフェスタ』でつながりある飲食店やシェフ、その他奥大和に住む地域プレイヤーとともに地域を盛り上げていく内容を構築します。
その③「奥大和を旅する、ツアー」
実際に『engawa』でワークショップを体験した後は、現地を訪れてみたいはず。そんな仲間を集い、普段では訪れることができない畑や工房をめぐります。もちろん、その場でしか味わえない生産者の顔が見える食の醍醐味も忘れずに。
施設のイメージはこんな感じになります。
この連載では、奥大和の魅力をみなさんにたっぷり伝えながら、イベントやツアーへご案内いたします。
ぜひ、私たちと一緒に、奥大和の醍醐味=食EAT・旅TRIP・繋CONNECT・働WORK・生LIVEを味わい尽くしましょう。
【7月26日(金)engawaオープンお披露目会〜奥大和サミット〜を開催】
>>>詳細は次号で公開しますのでお楽しみに…。