2022/01/09 05:00
ぱ〜ぷるmama
【子育てコラム】こころに優しく響く絵本「あおいアヒル」
半年ほど前に出会ったばかりの、大切にしている絵本を紹介します。
はじめて読んだとき、感動したのと同時に、心にあったかい優しさが広がって、思わず絵本を抱きしめてしまいました。大人にも子どもにも、おすすめの1冊です。
「あおいアヒル」作・リリア
訳・前田まゆみ
主婦の友社 1,300円
絵本の帯には、「全国学校図書館協議会2020えほん50選定図書」「産経児童出版文化賞・翻訳作品受賞賞」「Amazonランキング・介護部門1位」などの文字が!すでに話題の絵本、ご存知の方も多いかもしれません。
簡単なあらすじは、
あおい池で、泣いているワニの赤ちゃんをみつけたアヒルのママ。アヒルはワニをそだてます。
やがて、赤ちゃんだったワニは、どんどん大きくなって立派になります。
「わたし せかいで いちばん しあわせな ママだわ」
そのころ、アヒルはいろいろなことを忘れるようになりました。すると今度は、成長したワニがアヒルのお世話をします。自分が赤ちゃんだったときにアヒルにしてもらったことを、同じようにやる。
「こんどは ぼくが まもるから」
アヒルには、介護が必要になっていたのです。
「ずっと かわらないのは ママが ぼくを だいすきで ぼくも ママが だいすきな こと」
全ての生き物は、血のつながりに関係なく、大切なものに愛を注ぐこと。受け取った優しさ、愛する気持ちは、繋がっていくこと。親子とは。子育てとは。生きていくこととは。
日常の記憶の向こう側には、お互いが抱いてきた大切な時間の積み重ねがあるんですよね。
いろんな意味で考えさせられる感動の絵本です。そういう意味では、大人が対象の絵本かもしれません。
アヒルと小さな赤ん坊のワニが、あおい池で重なってぷかぷか泳いでいる表紙の絵が、なんとも幸せで、ありがたくて、温かくて、思わず絵本を抱きしめてしまうのです。
わたしにとって、ここ最近で一番のお気に入り絵本。
今月の支援施設での読み聞かせも、この絵本を使う予定です。
みんなが温かい気持ちで、笑顔になれますように。
《コラム執筆者》
福島千佳(ふくしまちか)
さくらい読書会「子ども読未知(よみち)」ボランティアサークル代表
私立高校非常勤講師
心理カウンセラー
>> ホームページ「子ども読未知のへや」
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