イベント
2025/01/29 18:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

冬の奈良のお寺や神社巡りを楽しめる「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」。
貴重な文化財を間近で見られるチャンス!

特に興善寺では、キャンペーンポスターにも採用された美しい阿弥陀如来立像を見ることが可能。
歴史と文化に触れる旅へ出かけよう!


古都奈良で出会う、不思議なカタツムリの燈籠

古都奈良に伝わる不思議!崇道天皇社のカタツムリの燈籠の秘密


カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

崇道天皇社 期間限定特別御朱印

崇道天皇社では、「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」期間限定特別御朱印が2月28日(金)まで授与される。

この御朱印には何ともかわいらしいカタツムリが!

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

その理由は、崇道天皇社の境内にある石燈籠に隠されている。
お多福と翁が施された燈籠にカタツムリがちょこんと乗っかっている姿が見られる。

このユニークな燈籠のカタツムリの由来は、残念ながら文献に記されておらず、はっきりとしたことは分からない。
しかし、崇道天皇社の宮司である藤井さんによると、この燈籠が奉納されたのが旧暦の8月という事実に着目し、「雨乞いのためにカタツムリが飾られたのではないか」と推測されている。

カタツムリは、雨が降ると活動し、その姿が目立つことから、古くから雨乞いの象徴として捉えられてきたのかもしれない。

崇道天皇社を訪れた際は、ぜひこのユニークなカタツムリの燈籠を探してみてはいかが?

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

崇道天皇社(すどうてんのうしゃ)について


奈良市に鎮座する崇道天皇社は、桓武天皇の皇太弟であった早良親王をお祀りする神社である。

御本殿は、春日若宮社を移建されたものであり、現存する春日移しとしては最古の建物として国の重要文化財に指定されている。荘厳な雰囲気の中で、歴史を感じることができる。

崇道天皇は、生前、政治的な陰謀に巻き込まれ、悲劇的な最期を遂げたことから、怨霊として恐れられることもあった。そのため、崇道天皇社は怨霊を鎮めるための神社としても知られている。

歴史と文化に触れる旅へ!興善寺を訪ねて

特別公開の寺院で重要文化財鑑賞を


カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

興善寺 阿弥陀如来立像(写真提供:奈良市観光協会)

今回の「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」では、通常一般公開をしていない寺院など17か寺で、なら・観光ボランティアガイドの会「朱雀」の方々が案内を行う。

この阿弥陀如来立像は、今回のキャンペーンのポスターにも採用されるほどであり、その美しさは折り紙付き。

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

また、興善寺では2月1日(土)~15日(土)まで、涅槃図を特別公開。
興善寺にある涅槃図の特徴は、沙羅双樹の下で悲しむ信者たちの悲しみがダイナミックに描かれていること。

迫力ある涅槃図をぜひこの機会に鑑賞してみて。

※写真撮影時のフラッシュは禁止。本堂の拝観は外陣からのみ(内陣は立ち入り禁止)。

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

興善寺(こうぜんじ)について


奈良市に位置する興善寺は、古くは南都七大寺の1つであった元興寺境内の伽藍に属し、室町時代には奥の院と称されていた。

本堂に安置されている阿弥陀如来立像の胎内には、源空(法然)の消息3通などが納められていた。
源空直筆の史料は極めて少なく、重要文化財にも指定されている。

鎌倉時代初期の浄土教の歴史を知る上で貴重な史料といえよう。
境内には、鎌倉時代の阿弥陀三尊石仏も安置されている。

まとめ

カタツムリの細工が施された燈籠や、国の重要文化財をご紹介【路地ぶら ならまち・きたまち 2025】

「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」(写真提供:奈良市観光協会)※イメージ

「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」は、奈良の歴史と文化に触れる絶好の機会。

普段は見られない貴重な仏像や文化財を鑑賞し、古都奈良の魅力を再発見しよう。

「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」概要

●期間
2025年1月4日(土)~2月28日(金)

●場所
奈良市 ならまち、きたまちエリア ほか

1月の拝観 2025年1月の土日(12:30~16:30 ※最終受付 16:15)


※急な法事等のため拝観が予告なく休止または制限される場合あり

【ならまちエリア】
●阿弥陀寺(あみだじ)
悲田院(ひでんいん)拝観

●西光院(さいこういん)
本堂拝観

●聖光寺(しょうこうじ)
本堂拝観

●小塔院(しょうとういん)
本堂拝観

●法徳寺(ほうとくじ)
毘沙門堂拝観

【きたまちエリア】
●西福寺(さいふくじ)
本堂・収蔵庫拝観
※雨天時は収蔵庫の拝観不可

●浄國院(じょうこくいん)
本堂拝観

●浄福寺(じょうふくじ)
本堂拝観

2月の拝観 2025年2月の土日(12:30~16:30 ※最終受付 16:15)


【ならまちエリア】
●興善寺(こうぜんじ)
本堂拝観
※2月1日~15日は涅槃図公開

●高林寺(こうりんじ)
本堂拝観

●金躰寺(こんたいじ)
本堂拝観
※2月1日~23日は涅槃図公開

●称念寺(しょうねんじ)
本堂拝観

●誕生寺(たんじょうじ)
本堂・極楽堂拝観

●徳融寺(とくゆうじ)
観音堂拝観

【きたまちエリア】
●空海寺(くうかいじ)
※境内、天平墓苑のみの拝観
※法話、瞑想体験を実施予定

●五劫院(ごこういん)
本堂拝観
※期間中は涅槃図公開

●念聲寺(ねんしょうじ)
本堂・歌塚・地蔵堂拝観
※期間中は中庭の文学碑(由縁斎歌塚)公開

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