2024/12/20 18:05
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【奈良国立博物館】「修理技術者たちの仕事」が見られる展覧会!文化財修理展特集展示「新たに修理された文化財」
奈良国立博物館で文化財修理の舞台裏を大公開!
長い歴史を持つ仏像や文書が、匠の技によって未来につなぐ展覧会。
修理技術者たちの仕事や、使われる道具にも注目。文化財の修理に興味がある方必見!
文化財修理の舞台裏
修理技術者たちの匠の技によって修理され、往年の姿がよみがえる。
仏像や掛軸など、様々な文化財の修理過程をパネルで詳しく解説。
「修理」という言葉をここまで使ってきたが、今ある文化財を安全に未来へ残すという意味で、現代では基本「現状維持」するのがほとんどだそう。
展示作品にももちろん注目だが、修理に携わる「修理技術者」たちの道具にも注目。
修理技術者の技術の高さを感じられる展覧会となっている。
修理の情報は、記録され未来に語り継がれる。
展覧会場に修理技術者たちの技を知ることができる、パンフレットもあるので、ぜひ手に取ってみて。
主な展示物
天部立像
天部立像/奈良国立博物館/2024年12月17 日(火)~2025年1月13日(月・祝)
奈良の吉野山に伝来した像。
邪鬼をはじめ、袖の縁や裙の袖の虫食いが激しかったことから、樹脂等を充填して材質の強化を図った。
天部立像/奈良国立博物館/2024年12月17 日(火)~2025年1月13日(月・祝)
和州矢田山地蔵菩薩毎月日記
和州矢田山地蔵菩薩毎月日記/金剛山寺/2024年12月17 日(火)~2025年1月13日(月・祝)
上部中央に矢田寺(金剛山寺)本尊の地蔵菩薩と、十一面観音・吉祥天の脇侍を表し、画面を区画し縁起を描いて、矢田地蔵への月詣での利益を示す。
修理時に小さく折りたたんだ跡が確認され、小さく畳んで保管されていたことがわかったそう。
和州矢田山地蔵菩薩毎月日記/金剛山寺/2024年12月17 日(火)~2025年1月13日(月・祝)
特集展示「新たに修理された文化財」概要
●会場
奈良国立博物館 西新館
●会期
2024年12月17 日(火)~2025年1月13日(月・祝)
●開館時間
午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※12月17日(火)は午後7時まで。
●休館日
毎週月曜日、12月28日(土)~1月1日(水)
※1月13日(月・祝)は開館
●出陳件数
11件
●観覧料金
一般:700円
大学生:350円
※高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧無料。
※高校生以下および18歳未満の方と一緒に観覧される場合、子ども1名につき、同伴者2名まで一般100円引き、大学生50円引き。
※ この観覧料金で、特別陳列「東大寺伝来の伎楽面一春日人万呂と基永師―」(なら仏像館~12月22日〈日〉)、特別陳列「春日若宮おん祭の信仰と美術」(東新館)、名品展「珠玉の仏教美術」(西新館)・「珠玉の仏たち」(なら仏像館)・「中国古代青銅器」(青銅器館)をあわせて観覧可。