2024/12/06 18:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
奈良発!10年の軌跡!お寺の「おすそ分け」活動が目指すもの 「おてらおやつクラブ物語」も出版決定【おてらおやつクラブ】
奈良県初!お寺のおすそ分けが子どもの笑顔を繋ぐ!
食品ロス問題と貧困問題を解決する『おてらおやつクラブ』の活動とは?
「おてらおやつクラブ物語」出版記念イベント ~おすそわけ活動10年、うれしいを実感できる社会へ~
10年の活動を振り返って
2024年11月30日(土)に、おてらおやつクラブの活動を振り返るトークイベント「おすそわけ活動10年、うれしいを実感できる社会へ」が開催された。
奈良県にある安養寺の住職・松島靖朗氏がお寺にあるお供え物を生活に困っている人におすそわけしたのが始まり。
今では賛同寺院2,095寺、登録団体は915団体にまで広がっている。
困窮した世帯の近くの寺院、団体から匿名でお菓子など子どもが喜ぶ食材が届く。
ちなみに送り主もどこに送ったかわからない形となっている。
この理由としては、これも送り主の修行だそう。
人はいいことをすると、周りに言いたくなるもの。
これを我慢し、困窮した方々を救うのも修行のひとつだそう。
「おてらおやつクラブ物語」イベント
今回は10年を振り返る会と同時に、松島氏が「おてらおやつクラブ」を発足するまでのエピソードなどが詰まった「おてらおやつクラブ物語(井出留美 著)」出版記念イベントも行われた。
おてらおやつクラブが誕生するきっかけとなった事件や、現在の日本の貧困問題などの社会問題がまとめられた書籍。
今の松島氏からは、考えられないような高校時代のエピソードなども満載。
みなさんもぜひ書店で手に取ってみて。
おてらおやつクラブとは?
奈良県発祥の「おてらおやつクラブ」は、お寺に供えられたお菓子や食品を、さまざまな事情で困りごとを抱えているひとり親家庭に届ける活動を行っている。
この活動は、単なる食品の提供にとどまらず、食を通して子どもたちに笑顔と希望を与えることを目指している。
活動内容
●おすそ分け事業
お寺のお供えを、子ども支援団体やさまざまな事情で困りごとを抱えているひとり親家庭へ届ける。
●啓発事業
子どもたちの貧困問題について、広く社会に啓発活動を行う。
●学び・居場所づくり事業
子どもたちが安心して過ごせる場所を提供し、様々な学びの機会を提供する。
活動の背景
日本では、多くの子どもが経済的な理由で十分な食事をとれていないという深刻な問題を抱えている。
「おてらおやつクラブ」は、この問題に対して、地域の人々や企業、そしてお寺が協力し、解決を目指している。
ふるさと納税も募集中
おすそわけの配送費や運営費のため奈良県天理市と連携し、ふるさと納税の仕組みを利用した寄付を受け付け中。
ひとりでも多くの子どもたちに「おすそわけ」で笑顔に。
●目標金額
500万円
●募集期間
2024年12月31日(火)まで