奈良市アート
2024/12/15 07:00
ぱーぷる編集部

【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

奈良県奈良市の『奈良県立美術館』では、無料スペースの一角に地域ゆかりのアートや文化、教育活動を紹介する目的でギャラリーを開設し、2025年1月18日(土)~3月9日(日)まで、リレー形式でふたりの奈良ゆかりの現代作家を紹介する。


【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

赤松加奈 《風にゆれる》 2023 91×218.1 ㎝ アクリル/キャンバス、パネル 作家蔵

ふたりの作家、今西真也氏と赤松加奈氏は、奇しくも同じ1990年に奈良市で生まれ、ともに京都造形芸術大学大学院を修了し、現在は奈良を拠点に活動しているという共通点をもつ。

本展では、両者の新作を含む近年の代表作を個展形式で紹介。会期中にはアーティストトークやシンポジウムなども開催する。

奈良に生まれ育ったふたりの作家にとって、本展は初めての地元美術館での展覧会となる。

地域で活動するアーティストの表現をその目で見よう。

01 今西真也 「吸って、吐いて」

【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

今西真也 《Holiday cracker 39》 2024 160×230 cm 油彩/キャンバス anonymous art project 蔵

2025年1月18 日(土)~2月16日(日)は、今西真也展「吸って、吐いて」を開催 。

2月1日(土)には、今西氏によるアーティストトークも開催される。

アーティストトークはレクチャールームにて、14:00~15:30(13:30 受付開始)、参加無料、予約不要(定員60名)。

今西真也プロフィール


1990年奈良市まれ。奈良市在住。

パネルの上に油絵具を重ね分厚い層を作り、それをえぐるように絵筆で彫り出していく、絵画でありながら彫刻的な表情を見せる作品を制作。白という色彩が赤や黄の
濃い色のうえに重ね合わされ、紗がかかったようなあわい濃淡によってあらわされる繊細な絵肌からは、日本美術における光の表現に通底する感性をうかがわせる。

2015 年に京都造形芸術大学大学院を修了し、その後は奈良を拠点に国内外のギャラリーやアートフェア等で発表する新進気鋭のアーティスト。

anonymous collection AWARD 受賞(2023年)、公益財団法人松浦芸術文化財団 令和4年度現代芸術家助成、シェル美術賞 2020 グランプリ受賞、第 31回ホルべイン・スカラシップ奨学生(2016 年)など。

【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

(左)今西真也 《Holiday cracker 38》 2024 145.5×112 cm 油彩/キャンバス anonymous art project 蔵 (右)今西真也 《Light 26》 2022 145.5×112 cm 油彩/キャンバス 個人蔵

02 赤松加奈 「こんにちは、 」

【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

赤松加奈 《four fruits》 2024 130.3×162,1 ㎝ アクリル/キャンバス、パネル 作家蔵

2025年2月18日(火)~3月9日(日)は、赤松加奈展「こんにちは、 」を開催 。

3月8日(土)には、赤松氏によるアーティストトークも開催される。

アーティストトークはレクチャールームにて、14:00~15:30(13:30 受付開始)、参加無料、予約不要(定員60名)。

赤松加奈 プロフィール


1990年、奈良市生まれ。大和郡山市在住。

家業である農業を営みながら、自然の風景から得られたインスピレーションを絵画作品にしている作家。自然が見せる生命の力強さを彩り鮮やかな色彩で描き出した絵画世界からは、観る者に自然そのものの姿や自然と共にある人々の暮らしへの愛おしさを教えてくれる。

2015 年に京都造形芸術大学大学院を修了し、現在は奈良を拠点に地域での展覧会をはじめギャラリーやコンクールなどに出品しながら、美術講師として子どもたちの美術教育にも関わっている。

群馬青年ビエンナーレ 2019 大賞受賞、FACE2018 損保ジャパン日本興亜美術賞 審査員特別賞受賞、シェル美術賞 2018 入選など。

【奈良県立美術館】「奈良ゆかりの現代作家」を紹介する展覧会シリーズを開催

赤松加奈 《baby face》 2024 145.5×97.5 ㎝ アクリル/キャンバス、パネル 作家蔵

関連イベント


◆シンポジウム「奈良で、生きて、表現する―奈良ゆかりの現代作家展をめぐって」
2025年2月15日(土) 14:00~16:00(13:30 受付開始)
講師:三瀬夏之介(画家・東北芸術工科大学教授)、今西真也、赤松加奈(出品作家)
司会:山本雅美(奈良県立美術館学芸課長)
会場:レクチャールーム
参加無料、予約不要(定員60名)。

開催概要

●イベント名
奈良ゆかりの現代作家展

●開催期間
01 今西真也 「吸って、吐いて」 2025年1月18 日(土)~2月16日(日)
02 赤松加奈 「こんにちは、 」 2025年2月18日(火)~3月9日(日)

●開催場所
奈良県立美術館ギャラリー(奈良県奈良市登大路町 10-6)

●開館時間
9:00~17:00 ※入館は16:30まで

●休館日
月曜日(ただし 2月24日、3月3日は開館)、2月25日(火)

●観覧料金
無料

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