2024/10/17 07:00
ぱーぷる編集部
「奈良国立博物館」で奈良の秋の風物詩「正倉院展」開催【第76回 正倉院展】
奈良県奈良市の『奈良国立博物館』にて、2024年10月26日(土)~11月11日(月)の期間で「第76回 正倉院展」が開催される。
南倉 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
「正倉院展」とは
正倉院は奈良時代に建立された東大寺の重要な資財を保管する倉で、聖武天皇遺愛の品々を中心とする宝物およそ9000件を今に伝える。
「正倉院展」は、これら正倉院宝物の中から60件前後が厳選され公開される毎年盛況の展覧会。
歴史のロマンを体感しようと奈良県外からも多くの人が訪れる奈良県の秋の一大イベントだ。
宝物を一部ご紹介
今年の正倉院展では、奈良時代の高度な工芸技術を誇る品々のほか、宮内庁正倉院事務所が製作した宝物の再現模造品も多数展示され、宝物により深く親しめる内容となっている。
南倉 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)
七宝細工の宝飾鏡。金と緑釉(りょくゆう)の対比が華やかな名宝。
左から 中倉 深緑瑠璃魚形、中倉 浅緑瑠璃魚形、中倉 碧瑠璃魚形、中倉 黄瑠璃魚形
「瑠璃魚形(るりのうおがた)」は愛らしいガラス製の魚の装飾品。所持した人の高貴さを示したと思われる。
中倉 緑地彩絵箱(みどりじさいえのはこ)
緑色の地に極彩色で花文が描かれた箱。品物を納めてほとけに捧げられたと考えられる。
南倉 伎楽面 酔胡従(ぎがくめん すいこじゅう)
法会などに際し行われた伎楽に用いる仮面。面裏に墨書があり、捨目師という人物の作とわかる。
中倉 沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)
舶来の高級な素材を用いた箱。貴重な品物を納めてほとけに捧げられたと考えられる。
開催概要
●開催期間
2024年10月26日(土)~11月11日(月)
【会場】
奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良県奈良市登大路町50)
【開館時間】
8:00~18:00(金、土、日、祝日は20:00まで)
※入館は閉館の60分前まで
【休館日】
会期中無休
【観覧料金】
一般2000円、高大生 1500円、小中生 500円
(レイト割)一般 1500円、高大生 1000円、小中生 無料
※レイト割は月~木曜日は16:00以降、金・土・日曜日、祝日は17:00以降の「日時指定券」に適用される
【アクセス】
近鉄奈良駅下車徒歩約15分 または JR奈良・近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
【問合わせ先】ハローダイヤル(050-5542-8600)
※観覧には原則、事前予約制の「日時指定券」の購入が必要(無料対象者を除く)。