2024/06/28 07:00
ぱーぷる編集部
奈良市の奈良県立美術館にて開催!「日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの」
《黒麻地几帳に桐文様帷子》江戸時代・17世紀末~18世紀初 奈良県立美術館蔵
奈良県奈良市の『奈良県立美術館』にて、特別陳列「日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの」を2024年7月13日(土)~8月25日(日)の期間、開催します。
日本伝統の装い、きもの
(左)《納戸紗綾地杜若秋草松文様振袖》江戸時代・18世紀 奈良県立美術館蔵 (右)《紅絹縮地海浜春景文様単衣》明治時代・19世紀 奈良県立美術館蔵
日本の民族衣装として認知され、礼服や晴れ着として着用されている「きもの」。きものは古くは「小袖」と呼ばれ、室町時代後半ごろに表着として定着して以来、日本における一般的な衣服として着られてきました。
明治時代になって本格的に洋服が導入され、またそれが時代と共に普及しても、きものは日本の文化を象徴する衣装であり続けてきました。現在でも七五三や成人式といった節目では多くの人がきものを着ますし、夏祭りの夜にはゆかた姿で出かける人をしばしば見かけます。
着る機会こそ少なくなりましたが、ある種の憧れと親しみを感じさせる、魅力的な衣服だと言ってよいでしょう。
(左)《鼠絽地富士雲龍夕立文様単衣》江戸時代・19世紀 奈良県立美術館蔵 (右)《萌葱絽地薬玉文様単衣》江戸時代・19世紀 奈良県立美術館蔵
そのような「きもの」ですが、分かっているようで説明できないことも多いのではないでしょうか。
きものの前身である小袖はいつから存在し、どのような経緯で主要な衣服になったのか。形の上ではほとんど同じに見える「打掛(うちかけ)」「帷子(かたびら)」「単衣(ひとえ)」などは、どんな違いがあって呼び分けられるのか―このような疑問をたどっていくと、日本の服装の歴史や、きものに関わる素材や技術の多様さを知ることができます。
本展では奈良県立美術館所蔵の吉川観方コレクションから江戸時代の女性のきものを中心に展示し、日本の伝統文化の一つである「きもの」の変遷を振り返ります。当時の技術と意匠によって生み出された豊かな服飾文化をお楽しみください。
開催概要
●開催期間
2024年7月13日(土)~8月25日(日)
●開催場所
奈良県立美術館(奈良県奈良市登大路町 10-6)
●開館時間
9:00~17:00 ※入館は16:30まで
●休館日
月曜日(ただし 7月15日、8 月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
●観覧料金
一般600円、高校・大学生400円、小・中学生200円