2024/06/04 07:00
ぱーぷる編集部
「壷阪寺」「岡寺」「長谷寺」であじさい巡り。古刹3ヶ寺で初夏を味わう【大和三大観音あぢさゐ回廊】
壷阪寺
奈良県高取町の「壷阪寺(つぼさかでら)」、明日香村の「岡寺(おかでら)」、桜井市の「長谷寺(はせでら)」の3ヶ寺連携で、毎年好評のあじさい巡り「大和三大観音 あぢさゐ回廊」が2024年5月25日(土)~7月7日(日)の期間、開催される。
岡寺
四季折々の花々が美しいことでも知られている3ヶ寺が、それぞれに趣向を凝らし、美しいあじさいで参拝者を迎えてくれる。
長谷寺
また、各寺、観音様とご縁を結ぶ特別拝観も開催中。
初夏にあじさいを愉しみながら、日本最古の観音巡礼を参拝して、癒しの時間を過ごそう。
特製の紫陽花切絵朱印
「紫陽花切絵朱印」志納金 各1000円 「特製台紙」志納金 500円
「あぢさゐ回廊」の期間中は各寺特製の紫陽花切絵朱印の授与があり、3ヶ寺の切絵朱印を納める特製台紙が販売される。
毎年美しいデザインで、3ヶ寺の切絵朱印を集めるのを楽しみにしている方も多いのでは。
今年の切絵は落ち着いた色合いの中にも初夏のさわやかさを感じるデザイン。すべて集めて、眺めて癒されたい。
室生寺を加えて「重ね捺しスタンプラリー」も
2024年は宇陀市の「室生寺(むろうじ)」を加えた4ヶ寺で、「大和あじさい重ね色巡礼」も行われる。
各寺で用意されている無料のスタンプを重ねて捺すと、キレイな風景画が完成!
一つ一つ重ねるごとに美しい絵が完成していくワクワク感と完成したときの達成感が味わえる。
「大和三大観音 あぢさゐ回廊」で巡る3ヶ寺と室生寺
壷阪寺(つぼさかでら)
眼病封じのお寺として知られる壷阪寺。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と、四季折々の衣をまとった全長10mの大仏様(大釈迦如来石像)の姿も有名。この初夏には、春に「桜大仏」として楽しませてくれた大仏様の周囲から観音様に続く参道が紫陽花で彩られ、参拝者を迎えてくれる。
●壷阪観音お身拭い特別結縁参拝
古来より眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音さまとして広く信仰を集める本尊「十一面千手観世音菩薩」のお膝に特製の布で触れて、深くご縁を結ぶことができる。
開催日時/2024年4月27日(土)~7月7日(日)8:30~17:00
料金/500円(入山料別途・共通券あり)
※二大塔(三重塔・多宝塔)初層特別開扉も同時開催
岡寺(おかでら)
飛鳥の地に建立され1300年以上の歴史を刻む岡寺は、日本で最初の厄除け霊場としても信仰を集め、特に女性の厄除けに霊験あらたかといわれている。早くから『華の池』や『華手水舎』などを行っており近年全国に広がる花手水のさきがけとも言われ、1年を通して多くの参拝者でにぎわう。
●本堂内々陣お扉特別開扉
本尊の「如意輪観世音菩薩」は日本三大仏のひとつ。日本最大の塑像(土でできた仏様)であり、国指定の重要文化財に指定されている。特別開扉では、本尊の脇にある扉が開帳され、間近から全身を拝むことができる。
開催日時/2024年4月1日(月)〜6月30日(日)9:00~16:00
料金/大人400円、高校生300円、中学生200円、小学生以下無料
長谷寺(はせでら)
古くから観音詣での聖地として知られ、『源氏物語』や『枕草子』など多くの古典文学にも登場している長谷寺。別名「花の御寺」とも呼ばれ、四季折々の美しい花々で多くの人を魅了し、親しまれている。
●本尊大観音・本坊大講堂特別拝観
国指定重要文化財に指定されている本尊「十一面観世音菩薩」は身の丈10メートルを越える大きさを誇り、右手に錫杖を持ち大磐石に立つ独特の姿をしている。特別拝観では、普段は関係者以外立ち入りが禁止されている国宝本堂の中に入ることができ、本尊のお御足(みあし)に触れてお参りすることができる。
開催日時/2024年3月1日(金)~7月7日(日)9:00~16:00
料金/本尊1000円・本坊500円(入山料500円別途・共通券あり)
女人高野 室生寺(むろうじ)
宇陀市にある「室生寺(むろうじ)」は、奈良時代に創建された歴史あるお寺。
女人禁制の仏閣も多くあった時代でも、女性の参拝を受け入れていたことから「女人高野」として親しまれてきた。
境内には国宝、重文の仏様や堂塔が安置され、しゃくなげ、あじさいなど、四季の花が美しいことでも知られる。